ニットのチェアパッド

　午前中、懐かしい女性が僕を訪ねて職場に来られた。数ヶ月前にグループ会社を定年退職された人だ。提げた紙袋から何やら取り出されて、僕への感謝の気持ちのプレゼントだとか。
　毛糸を編んで作られたニットのパッドだった。リバーシブルになっていて、表はライオンで裏はひまわりのような可愛いいデザインのチェアパッドだ。
　15年以上も前のこと、グループ会社の人も含めた会社の仲間8名ほどで槍ケ岳に登ったことがある。今日訪ねてきてくれた人もその時のメンバーの一人だ。
　槍ケ岳に登った後、突然その人が膝が痛いと言い出して下山のスピードが極端に落ちてしまい、下山が遅れに遅れた。ヘッドランプを点けて下山を続け、その日は横尾山荘まで下る予定を変更して、全員、途中の槍沢ロッヂに泊まることになった。
　そんな苦い登山も今では懐かしい思い出だけど、その人が今日言われたのは、あの槍ケ岳登山は会社に入って一番の良い思い出ですと満面の笑みで謝意を述べられた。



　定年まで勤め上げられた人から、一番の良い思い出ですと言われて照れ臭かったけど、その一言は山に連れていった身としてはこの上ない喜びだ。まさにリーダー冥利に尽きる。
　僕はあと何年会社勤めを続けることになるかわからないけど、椅子に座るたびにこのチェアパッドを見て、清涼で爽やかな山の空気と力強いエネルギーをいただこうと思う。

鍋を囲んで

　朝、讃岐うどんを作って食べた。牛肉と鶏肉を入れた肉うどんだ。まだ明け方は肌寒いので温かいうどんは一番のご馳走。美味しかった。

　息子のお嫁さんから、今晩一緒に食事をしましょう、とメールが入った。毎日、一人寂しく食事をしていることへの気遣いだ。ありがたい。
　寄せ鍋を囲んで息子ファミリーと賑やかに会話をしながら食べる食事は最高に美味しかった。お酒も旨い。ハナちゃんもはしゃいでいた。いい一日だった。

ポテトサラダ

　ばあちゃんのデイサービスの日だったので、会社から帰るとすぐに洗濯機を回す。その間にポテトサラダを作って、夕餉の一品に。
　あとは岡山名物のエビメシの冷凍品をチンして安直メニューの完成。洗濯物を吊るして洗濯をやっつけてから、男ヤモメの晩御飯を美味しくいただいた。特に、ポテトサラダが最高！ もちろん、自画自讃。



　食後、宅急便が届く。東京の姉からだ。大きくて新鮮なマンゴーが４個も。熟すまで、しばらく置いてからいただくことにしよう。
　

古い山仲間と呑む

　土曜日の夜、古い山仲間６名が僕の秘密基地に集まった。薪ストーブの前でダッチオーブンの猪鍋を囲んで定刻６時から呑み始める。20才の頃から山の会で一緒に汗した何十年来の山仲間ばかりなので話はあちこち飛びながら笑いが絶えない。
　一年ぶりに会う仲間もいて、近況のことや家族の出来事などを面白く披露しあう。話題から最近登った山の話が少なくなり、これから先の老後の話が多くなった。それでも、若い頃に登った山の話になると、皆、顔が輝く。酒が旨い。　



　ひたすら話をしながら呑み続けて、深夜１時前にようやく「そろそろ寝るか」と誰からともなく一声が出たところでお開きに。皆、少しだけ若返った気持ちになって寝袋で寝た。

ハナちゃんのふて寝

　東京へ日帰り出張する。あいにく東京は雨だったけど、都市では雨に濡れることなく地下鉄や地下街を通って目的地まで移動できるのでとても助かる。
　帰りは羽田発の最終便で岡山に戻った。



　22時前に家に着くとハナちゃんだけが僕の帰りを待ちわびながら、ふて寝して起きていてくれた。

スピードスケート女子団体パシュート決勝

　今日はばあちゃんのデイサービスの日なので洗濯物が出る日だ。帰宅するとすぐにばあちゃんの衣類と僕の衣類を一緒に洗濯機に放り込み、ブンブン回して洗濯を済ませた。夕食をとったあと、ネットから嬉しいニュースが飛び込んできた。スピードスケート女子団体パシュート（追い抜き）で期待通り日本チームが決勝進出を決めた。これで日本の銀メダル以上が確定だ。



　今から30分後の22時頃から決勝戦が始まるけど、僕にはおやすみの時間。お布団の中で決勝戦を聴きながら眠るか、このまま起きてテレビ観戦するか迷った。ソチ五輪金のオランダとの対戦なので、接戦になりそうだ。もうしばらく起きて、テレビで応援しよう。

Amazon Fire TV Stick

　ハナの朝の散歩は絶好調だ。今朝もロングコースをスタスタとよく歩いた。春の兆しを感じて気分が高揚してきたためだろうか。



　アマゾンのAmazon Fire TV Stick を購入した。東京の娘が昨年購入して、使ってみてよかったと言っていたので買うつもりになっていた。セットアップはいたって簡単で、瞬く間に完了した。
　さっそくAmazon Prime VideoとYoutubeで動作を確認してみると、映像が淀むことなくストリーミングされてテレビに映し出された。これはいい。



　すでにApple TVの環境も整っているので、Amazon Fire TV Stickと二つのデバイスで、いつでも見ることのできるプログラムの選択肢が一段と広がった。



　あとは時間だけ。いつテレビを見れるかだ。ラジオ派の僕はテレビをめったに見ない生活スタイルなので、いくらオンデマンドでもビデオやその他のプログラムはあまり見ないかもしれないけど、いつでも見れる環境が整った満足感はある。
　これから週末を過ごす楽しみの一つにはなるだろう。

毒ガス兵器とウサギの島

　寒さが幾分和らいだ感じのする一日だった。ハナも朝の散歩を嫌がらずによく歩いた。とても寒がりだけど、今朝は空気がそれほど冷たくなかったからかもしれない。



　昨日、大久野島で撮った写真データをカメラからMacに移した。改めて島の想い出に浸ることができた。毒ガスの化学兵器を製造・保有する軍事施設がこの島に作られ、機密を保持するために大久野島は地図から消し去られた歴史をもつ。



　今は多くの観光客や家族連れがこの島を訪れて、たくさんのウサギと戯れて心を癒される。昨日も多くの人で島が賑わっていた。外国人も数多く見かけた。毒ガス兵器の戦争の歴史を感じながらウサギと戯れる平和な時間を過ごす、複雑な思いが交錯する島だった。

大久野島を歩く

　山の会の例会で広島県竹原市忠海町の大久野島に渡った。穏やかな瀬戸内の海面をフェリーは滑るように走る。



　大久野島の第二桟橋に着くと多くの可愛いい兎ちゃんたちが出迎えてくれた。外周３kmの小さな島だけど、色んな種類の兎だらけ。噂にたがわずウサギの島だ。そして毒ガス製造の暗い歴史を背負う島でもある。　





　いくつも軍事施設跡や毒ガス製造の遺構が残っている。北部砲台跡から山道に入る。穏やかな瀬戸内の海や島々を眺めながら気持ちのいい野山歩きを続ける。ひょっこり展望台で昼食。ぽかぽか陽の当たる山頂で憩う。静かな瀬戸内の海が眼下に広がる。瀬戸の海の景観はいつどこから見ても美しい。
　休暇村大久野島に立ち寄り、お風呂で汗を流してから再びフェリーで忠海港に戻った。

　夜、平昌五輪をテレビ観戦。スピードスケート女子500mで小平奈緒さんがオリンピックレコードで優勝した。1000mの銀に続く金メダル獲得は快挙だ。良いことずくめの日曜日だった。

ハナのアフターとオリンピック

　ハナをトリミングサロンNoraまで連れて行き、トリミングが終わるまでスポーツジムRSCで時間調整。２時間半後に迎えに行くと見違えるようにスッキリしたハナが待っていてくれた。ビフォーのボサボサ毛むくじゃら姿が嘘のよう。
　背中のあたりに毛玉ができていたとのこと。寒がりなのでずっと着っぱなしにしていて、ブラッシングをサボっていたことが原因だ。ときどきウエアを脱がして、よくブラッシングをしてあげて下さいねと注意された。ごめんなさい。気をつけなくては・・・



　家に戻るとちょうど羽生結弦君の男子フリーの演技が始まるところだった。ハラハラドキドキしながら応援する。見事、317.85点で優勝。金メダル２連覇だ。羽生君のうれし涙を見て胸が熱くなり、僕まで涙がこぼれそうになった。驚くべき逸材だ。
　宇野昌磨君も銀メダルを取り、日本人選手が金銀を制覇した。歴史に残るフィギュアスケートを生放送で見ることができてよかった。

　オリンピックの余韻に浸っていると、ピンポーン！　山仲間から宅配便で奄美大島完熟タンカンがたくさん届いた。南の太陽と潮風をいっぱい浴びた美味しそうなタンカンだ。さっそく頂こう。　

ハナのビフォー

　帰宅途中、車の中で羽生結弦さんのスケートをハラハラドキドキしながら応援した。平昌五輪のフィギュアスケート・ショートプログラムが行われ、２連覇を目指す羽生結弦さんが111.68点でトップに立った。膝の故障をまったく感じさせない見事なスケーティングだった。
　連日、オリンピック競技を楽しませてもらっているけど、これまで冬のオリンピックをこれほど面白いと感じることはなかったように思う。カーリングも腰を据えて観るとなかなか面白い。チームとして囲碁将棋のように戦略を立てて実行するので、ゲーム性があってなかなか面白い大人の競技だ。明日も楽しみだ。　



　明日はハナちゃんのトリミングの日だ。今日でやっとボサボサ頭、ボサボサ身体、ボサボサとお別れだ。ビフォーの写真も撮り終えた。

サラリーマン川柳の中から

　今晩の献立も冷凍食品オンパレードだった。料理を作る技量もなければ熱意もないので仕方ないことだけど、たかが冷凍食品、されど冷凍食品、想像以上の美味しさに出会うこともある。
　今日食べた銀座牛庵の和風ハンバーグステーキは期待以上、とても美味しかった。進化を続ける冷凍食品に感謝。男やもめには強い味方だ。

　第一生命がサラリーマン川柳の入選100句を発表した。ほのぼのとした悲哀が漂うものもあり、どれもなるほどと頷けるものばかり。
　その100句の中から僕が選んだ４選は、

　　料理出て　写真撮るまで　待てをする

　　遅れても　はっきり寝坊と　言う新人

　　変わったね　太ったねとは　言い切れず

　　一万歩　足りないからと　次の店

オリンピック中継のラジオに釘付け

　スピードスケート女子1,000mは緊張感溢れるいいレースだった。小平奈緒さんと高木美帆さんの銀銅ダブル表彰、すごいなあ。
　晩御飯の後、オリンピック中継をラジオで聴いていて、高木美帆さんと小平奈緒さんの２本のレースだけはテレビのスイッチを入れて観た。手に汗にぎるレースを制し、メダリストになった二人の笑顔が美しかった。



　今日はスノーボード男子ハーフパイプで平野歩夢君がソチ大会に続いて同じ銀メダルを獲得。ノルディックスキー複合の個人ノーマルヒルでも渡部暁斗さんがソチ五輪と同じ銀メダルを獲得。二人とも安定した強さを見せ、２大会連続の銀メダルだ。
　日を追うにつれ、オリンピックが面白くなってきた。今日もラジオに釘付けだ。時差のない韓国で開かれている大会なので、毎日の生活が乱れないのがありがたい。できる限り、熱い応援を続けたい。

　今朝、ハナちゃんと散歩していたら、途中で「ここから先には行きません」って前に進もうとしなくて困った。目で「私はもう帰る」と言わんばかりに引き返す動作を繰り返すので、仕方なくハナを抱きかかえていつもの散歩コースを一人で歩く。顔見知りのご近所のおじさんに見られて、「歩かんのん？」と笑われてしまった。ハナは寒さが苦手。厳寒の平昌五輪で頑張っている選手たちの爪のアカでも飲ませようか。
　明日から寒さが緩むので、散歩で変化が生じるか楽しみ〜

五輪メダリストの涙

　平昌オリンピックが日本選手のメダル３個獲得で一気に盛り上がり、面白くなってきた。スピードスケート女子、銀メダルに輝いた高木美帆さんもすごいけど、スキージャンプノーマルヒル女子の高梨沙羅さんとフリースタイルスキーモーグル男子の原大智君の銅メダルがすごい。
　高梨沙羅さんはソチ五輪から苦節４年間、ようやく平昌五輪で花が咲き、満面の笑みと涙が美しかった。原君は、今までワールドカップ（W杯）で一度も表彰台に上がったことがなく、五輪初出場だったけど見事、表彰台に。弱冠16才でカナダにスキー留学して苦労の末のメダル獲得に涙声で喜びを語る青年の涙目もきれいだった。
　オリンピック選手の爽やかな笑顔に心が癒される日々がもうしばらく続く。

『かもみどり』純米無濾過生原酒『責め』

　夕方、『かもみどり』の純米無濾過生原酒の『責め』を呑んだ。この酒はネーミング通り責めている。責めを負わされるわけではないが・・・
　浅口市鴨方町に蔵をおく丸本酒造のこの酒を最初はぬる燗で、そのあと常温で呑んだけど、どちらも旨かった。酒の製造過程で、しぼりの最後に出てくる酒のためか度数は18度と比較的高い。
　


　最初はぬる燗、そのあと常温で呑んだ。ぬる燗も美味しかったけど、常温も捨てがたく、どちらも甲乙つけ難かった。全量、米は蔵人が栽培する山田錦米を使用して、酒造りをしているようだ。原料の米から徹底的にこだわる地酒だ。美味しかった。
　岡山の地酒もレベルが高い。この旨し酒はどこへ輸出をしても現地の人々に抵抗なく受け容れられるはず。岡山の地酒、万歳だ。