風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

渡辺和子さんの言葉

2016-02-29 | Weblog


 4年に一度の2月29日。一日、得したような気分で過ごせそうだ。
 金曜日の山陽新聞にノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんの記事が載っていた。渡辺和子さんが9歳の時、2.26事件に巻き込まれる。ちょうど80年前のことだ。父、渡辺錠太郎陸軍大将と一緒に寝ていたところを兵士に襲撃されて、43発の銃弾を撃ち込まれる父の死の一部始終を見る。幼い子供の目にどれだけ衝撃的なことであったことだろう。
 世界のどこかでこの瞬間も紛争が起きている。この世の中から争いがなくなることはない。人間の愚かしさには絶望感すら覚える。

 記事の終わりに心に残る渡辺和子さんの言葉が綴られていた。

 ・・・ 私たちは神の前に人間の限界を認める謙虚さを持ち、同時に、人間だけにできること、つまり争いのあるところに平和を、憎しみのあるところに愛を、そして疑いのあるところに信頼の種をまく人でありたいと思います。
 
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誕生祝い

2016-02-28 | トイプードル


 子供達が僕の誕生日を祝ってくれた。
 土曜日の夕方、近くの居酒屋『びんび亭』で魚料理に舌鼓を打ち、生ビール2杯と日本酒のぬる燗を飲んで家に戻ったら、バースデーケーキがテーブルに登場した。照れくささを隠しながらキャンドルを消した。バースデープレゼントもありがたくいただき、ケーキはハンナと分け合って食べた。



 また一つ歳を重ねる。この世に生をうけ、もう十二分に生き抜いた思いがあるけど、子供達に迷惑をかけずに生きれる間はもうしばらく生きながらえさせてもらってもいいかなあとも思う。
 子供達と看取りの話題で盛り上がった。たとえどういう最期であっても、病いや死を天命として受け容れるから、ペインだけ抑える最小限の処置はお願いしたいけど単なる延命治療は望まないことを伝えた。生に執着する気は毛頭ない。
 重い話題を子供達と明るく話し合えてよかった。

 日曜日の昼はハンナを連れてパスタフローラでランチをした。ワンちゃんを連れたお客さんが多いけど、どのワンちゃんもお行儀がいいのに驚く。
 ハンナみたいにピザの香りに鼻をクンクンさせたりしない。ハンナのマナーのしつけをしっかりしなくてはと反省した。

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沖縄泡盛『残波』

2016-02-27 | 日本酒


 旅行のお土産で沖縄・比嘉酒造の泡盛『残波』を頂いた。息子夫婦や娘たちと鍋を囲んで早速いただく。実に旨い泡盛だった。
 日本酒党だけど、たまにはキリッとしまった泡盛もいい。湯割りした『残波』の喉越しを楽しみながら、海と空の青さと太陽の強い日差しを思い浮かべた。

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認知症と老いの現実

2016-02-26 | 健康


 悪夢のような出来事だった。仕事から家に戻るとヘルパーさんがばあちゃんの食事の準備に来られていた。洗濯して乾いたばあちゃんの衣類を自分でタンスにしまってもらうためにばあちゃんに渡すと、ばあちゃんが突然、ヘルパーさんが今頃、勝手に私のタンスから衣類を出してくると怒り出した。着ていたものを洗濯したことを説明しても、これは私が着ていない衣類だと頑として認めようとしない。その上、これから私の部屋にヘルパーさんが勝手に入らないようにして欲しいと言い出した。ヘルパーさんにお世話いただいて生活しているんだから部屋に入らないようにはできないというと、長生きしたいとは思わん、楽になる薬があるんだったら出しておくれとまで言いだす始末。興奮は収まるどころか上がるばかり。おまけに最近、敷布団の下に置いている私の財布のお金が減っているとまで言い出した。滅多なことを言うもんじゃない。一体、財布の中にいくら入っていたん?と尋ねると、そんなことはわからんと言う。それでは減ったのか増えたのかもわからないはず。論理では説明できないのでは為す術がない。
 認知症が進行するとお金がなくなると言いだすことは知識としては知っていたけど、現実に目の前で興奮して騒ぐばあちゃんを見て、情けなくて悲しくなってしまった。
 毎日、朝晩の食事作りに来ていただいている何人ものヘルパーさんに対しても失礼千万なこと。あまりにも申し訳なくて仕方がなかった。ヘルパーさんに平謝りしてひたすら非礼を詫びた。ヘルパーさんは多くの認知症の老人と関わってこられた経験からか、少しも動揺されておられなかったけど、ただ申し訳なかった。
 礼儀正しく優しいばあちゃんのまま天寿を全うして欲しいと願っているけど、これから先はそう理想的には生きられないのかもしれない。老いの現実は厳しいものだ。

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マインドフルネス

2016-02-25 | 健康


 昨日の夕方、会社から家に帰る途中に車の中でNHK番組をラジオで聞いていたらマインドフルネスの効用について放送していた。もともとはアメリカの研究者が座禅から集中力を高めるトレーニングとして考え出したものらしい。mindfulnessとは意識するとか気付きを意味するようだ。医療現場への応用も始まっているらしい。
 簡単なマインドフルネスとして紹介されたのは、呼吸に集中して3秒間でゆっくり息を吸って、2秒間止めて、5秒間かけてゆっくりと息を吐く方法。これは簡単にできる。15分程度続けると集中力が高まったりストレス解消などの効用があるらしい。早速、車の中で運転しながらこの呼吸法を何度か繰り返してみたら気持ちが落ち着いてきて爽快だった。会社でも時間を見つけてマインドフルネスのこの呼吸法をやってみたらいいかもしれない。
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家の中を徘徊する

2016-02-24 | 健康


 寝不足だ。真夜中にばあちゃんが起きて、「わからん、わからん!」と大声でつぶやきながら廊下とリビングと台所を徘徊し出した。変な声や物音と不穏な空気を察してハンナが目を覚ましたので僕もすっかり眠りから醒めてしまった。
 徘徊は長い時間続いた。電灯のスイッチを入れたり切ったりを繰り返しながら狭い家の中を延々と徘徊している様子が物音から伝わってくる。
 今年90歳を迎えるばあちゃんだから、老いゆく過程の自然な姿なのかもしれないけど、お陰で寝不足になり、今朝は目覚めが悪かった。
 これから少しずつ進行するばあちゃんの認知症と長く向き合っていかなくてはいけないんだろうなあ。

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2020年と団塊世代

2016-02-23 | 健康


 統計数値は非情なものだ。2020年というと東京オリンピックが連想されるけど、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる2020年は毎年の死亡者数は150万人に迫り出生数の2倍近くに達するのだとか。2024年には65歳以上の高齢者の割合、高齢化率が30%になり、年寄り社会が到来するようだ。
 長生きできる国で暮らせることはありがたいことではある。平均寿命も健康寿命も日本は世界一だけど、まだ人類が経験したことのない高齢化社会をどのようなシステムを構築して乗り切っていくか大きな国家課題だ。そのシステムはいずれ他の諸外国の先例になるはずで、多くのビジネスチャンスが日本で生まれだろう。和食や日本文化とともに長寿国日本から世界に発信して、日本の未来を切り開いていかなくてはいけない。

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ダルガ峰に登る

2016-02-22 | 山歩き


 山の会の例会で西粟倉村のダルガ峰に登った。今年は例年になく積雪量が少なかったが、前夜に降った新雪のおかげで雪山歩きが楽しめた。



 前日、あわくら荘に泊まった。山の会の仲間と美味しい料理と旨い酒で四方山話が盛り上がる。鳥取県の諏訪酒造、『満天星』は野性味のある美味しい酒だった。カラオケで気勢を上げて明日に備えた。



 7:30 宿を発ち、大茅スキー場から登り始める。今年は積雪が少なすぎてスキー場は一度も営業していない様子。登山道を忠実に辿り、2時間ほどで避難小屋に到着した。ダルガ峰で写真を撮ってから避難小屋で少し長い休憩をとり、おやつをほうばる。休憩のあとは一気に下った。
 温泉と山、友と酒。いい週末が過ごせた。

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日本の森林資源の活用

2016-02-20 | 大自然


 今朝から山の会の例会山行で西粟倉村の山に向かう。西粟倉村は岡山県の東北東にある緑豊かな森林の村だ。今年は積雪量が多くなさそうだけど、久しぶりに雪の山を歩く。
 日本は森林国家だ。西粟倉村に代表されるように日本の森林率はフィンランド、スエーデンに次いで世界第3位だ。
 またスギやヒノキなど国土の28%が人工林の日本は世界一だ。2位フィンランド(19%)、3位ドイツ(15%)と続く。
 日本の人工林は今どこもちょうど伐採適齢期を迎えているようだ。材木の価格が外材に押されて森林業自体が長く衰退の一途をたどってきたけど、最近身近な豊富な資源の活用に光が当てられ始めた。
 日本の森林資源を活用しない手はない。西粟倉村でも百年の森構想に沿って「森の学校」が立ち上がり、若い感性の木材加工製品も生み出されている。
 和食文化の次は和風建築の良さやスギ、ヒノキの素晴らしさを世界に発信していけたら、と思う。
 さあ、そろそろ西粟倉村に出かける準備をしよう。

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家計簿

2016-02-19 | Weblog


 これまで家計簿なるものとは全く無縁の暮らしを続けてきた。ところがカミさんに先立たれて1年が過ぎる頃から、一体、ばあちゃんと二人暮らしの家計がどうなっているのか関心を持たざるをえなくなってきた。
 とりあえずExcelで家計簿らしきワークシートを作り、銀行口座から自動引き落としされた金額を費目別に記録してみることにした。確か、カミさんもExcelで家計簿をつけていた姿を思い出したからだ。
 記録してみるといろんなことが薄っすらとわかってきた。通信費や電気代が嵩んでいることも意外だった。主夫業2年目だけど、新米なりにこれから真面目に家計簿もどきと向き合いながらお金の管理をしていかなくてはいけないと反省しきり。

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コンパニオンアニマル

2016-02-18 | トイプードル


 ヨーロッパでは動物を、人間と共に暮らし、共に歩む人生のパートナー、コンパニオンアニマルと考えるようだ。フランスでは犬や猫をアパート、ホテル、レストラン、カフェ、デパートに自由に連れて行くことができる。許されない場所は薬局と生鮮食料品店など限られている。
 もちろんコンパニオンアニマルに対するしつけは厳しいはず。他人に迷惑をかけないように飼い主も動物もマナーを守っているから公共の場に出かけることが社会的に許容されているのだろう。
 現代は人と人との心の通ったコミュニケーションが不足する社会だ。コンパニオンアニマルとの交情を通じて精神のバランスを保つ工夫が必要なのかもしれない。犬や猫などのコンパニオンアニマルが人の崩しがちな精神のバランスを正常に保つ働きをしてくれそうだ。
 日本でも犬や猫がコンパニオンアニマルとして社会的にもっと温かい目で受け容れられて、公共の場にもっと広く連れて行ける日が来ることを期待している。そのためにも飼い主が他人に迷惑をかけないしつけを厳しくしなくてはと、しつけ半ばのハンナを見つめながら思う。
 
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地方移住希望地

2016-02-17 | 田舎暮らし


 NPO法人「ふるさと暮らし情報センター」が昨年同センターを訪れた人の地方移住に関するアンケート調査の結果を発表した。僕が暮らす岡山県は移住希望地の第5位で、昨年3位からは二つ下がったけど、堂々の5位というべきだろう。
 一番高く評価されたポイントは災害が少ない安全安心感のようだ。上位の県はどこも自然豊かな土地ばかりだ。中国地方から3つの県が高く評価されたことに驚く。島根は出雲伝説などロマンあふれる土地。岡山・広島は気候温暖な瀬戸内海の明るい土地。日本人が一般的に抱くほのぼのとした暮らしやすさのイメージの結果のように思える。

  1位 長野
  2位 山梨
  3位 島根
  4位 静岡
  5位 岡山
  6位 広島
  7位 高知
  8位 秋田
  9位 大分
  10位 宮崎
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「妻を看取る日」を読み終えた

2016-02-16 | 健康


 「妻を看取る日」(新潮社)を読み終えた。著者の垣添忠生さんは国立がんセンターに長く勤められ、名誉総長になられた人だ。
 垣添さんは大学紛争で喧しい東大医学部時代に青医連に関わり、医局で異端を貫く。12歳年上の既婚者と出会い、結婚して幸福に暮らすが、結婚40年目に奥さんの肺に小細胞がんが見つかり、闘病生活の末に永久の別れが訪れる。酒に溺れ、悲嘆の日々を送るが、時間をかけながら精神的に立ち直り、「妻がいちばん喜ぶのは、私が自立してしっかり生きることだ」という境地に至るまでの心の変遷を切々とつづられている。
 同じようにカミさんを失った身なので、垣添さんの心の痛みがよくわかるし、立ち直るまでの苦悩もよく理解できる。医師として多くのがん患者と関わり、見送ってこられたがん専門医であっても僕と同じように苦しまれたことに人間は同じなんだと思う。
 これほど赤裸々に心の変化を綴られた垣添さんの勇気に感動する。
 いい本に出会えた。

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一週間の始まり

2016-02-15 | トイプードル


 気温の高い小春日和の週末だった。ハンナの散歩も陽気につられて遠くの町内まで歩いてしまった。
 週末は読書三昧、家で静かに過ごした。
 今週はまた冬型の気圧配置になり、冷え込むとの予報だ。強風も吹くようだ。
 世界株安で日経平均株価は先週末15,000円を切り、14,952円だった。今週はもう一段下落するのだろうか。為替も113円/ドルの円高傾向だけど、さらに円高に向かうのだろうか。急激な変化は何かと悪い影響が多く出るものなので、どうか株式市場は穏やかであってほしい。

 また今日から新しい一週間が始まる。ハンナはまだ僕の膝の上でまったりしている。さあ、そろそろ朝ごはんにしよう。



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映画「死にゆく妻との旅路」

2016-02-14 | 健康


 Amazon Prime Videoで映画「死にゆく妻との旅路」(2011年公開)を観た。石田ゆり子さんのファンというわけではなく、ただ単に題名にひかれてポチした。
 石川県のある零細企業の経営者が知人の借金の保証人になって債務を負うはめになったり、バブル崩壊で事業が苦しくなり資金繰りにも行き詰まって多額の負債を負うことになったり、その上、妻に大腸癌が見つかる。癌手術後に夫婦二人で272日間、6,000km、車で逃避行のような旅に出る。旅の途中で妻の癌が再発しても旅を続けて、ついに亡くなる。旅を続けた行為が保護責任者遺棄致死に問われ、逮捕されるところで話は終わる。主人公の三浦友和さんの渋い演技も良かったし、日に日に衰弱する石田ゆり子さんが「ずっと一緒にいたい」と駄々をこねるシーンに胸が熱くなった。
 人生の長さは自由にならないけど、限られた日々、許された時間をどのように心豊かに過ごすかは個人の自由なのだから、司法の手が及ぶところではない気がした。ラストの保護責任者遺棄致死容疑には違和感を覚えたけど、単調な旅の映像と話の展開も映画の途中で飽きることはなかった。
 最期に二人きりの長い車の旅ができてよかった。これも一つの人生なのだ。
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