宇月原 晴明、中央公論新社。
鎌倉時代。
幼い安徳天皇が、壇ノ浦で敗れ、入水する。
しかし。
彼は、琥珀の珠に封入され、海をさまよう。
源実朝とその従者の夢にたびたび現れ、実朝を誘う。
2部構成で、前半は、実朝が死ぬまでの従者の少年の語り。
後半は、フビライ・ハンの元に身を寄せるマルコ・ポーロの見たもの。
安徳天皇が、何を求めていたのか、ほとんど明白にはならず、
そのあたりが、薄気味悪さ倍増。
実朝の描きぶりは、著者の思い入れがあるんだなあというかんじ。
日本の歴史を、近隣諸国からみた客観的な部分からも照らして、
重層的にしているあたりは面白いけど、
夭折した天子は、じゃあ、日本人ばかりじゃないだろうよなあ。
日本国外に遠征してるのに、日本人ばかりなの?なんてことも
思うけど、予想不可能、日本にあって日本にあらずな世界観が面白い。
鎌倉時代。
幼い安徳天皇が、壇ノ浦で敗れ、入水する。
しかし。
彼は、琥珀の珠に封入され、海をさまよう。
源実朝とその従者の夢にたびたび現れ、実朝を誘う。
2部構成で、前半は、実朝が死ぬまでの従者の少年の語り。
後半は、フビライ・ハンの元に身を寄せるマルコ・ポーロの見たもの。
安徳天皇が、何を求めていたのか、ほとんど明白にはならず、
そのあたりが、薄気味悪さ倍増。
実朝の描きぶりは、著者の思い入れがあるんだなあというかんじ。
日本の歴史を、近隣諸国からみた客観的な部分からも照らして、
重層的にしているあたりは面白いけど、
夭折した天子は、じゃあ、日本人ばかりじゃないだろうよなあ。
日本国外に遠征してるのに、日本人ばかりなの?なんてことも
思うけど、予想不可能、日本にあって日本にあらずな世界観が面白い。
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