河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

コンサバター

2020-09-22 20:15:56 | 読書(小説)
一色さゆり、幻冬舎文庫。
副題は、大英博物館の天才修復士。
またカバーが丹治陽子だ。
なんかアンバサダー(大使)と混じる。
パルテノン・マーブル、和時計、ミイラ、北斎。
自他共に認める天才修復士ケント・スギモトと、
助手になる糸川晴香が、ホームズとワトソン的に
博物館で出会う美術品にかかる謎を解明する。
全編を通して、スギモトの父親の謎とかも。
悪くはないけど、なんかパッとしないような。
でも、多種多様な知識に裏打ちされた作品。
和時計の虫歯車、気になるなー。
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お名前はアドルフ?

2020-09-22 20:03:54 | 映画
久々、進富座。
ドイツ映画だ。
原題は、多分、名前(氏名の名の方)。
確かに、邦題の通り、生まれてくる子供の名前を、
アドルフにする!と妻の弟が言い出したことから、
文学部教授がくどくどと論戦を始める。
登場人物は、シンプルに5人。
教授のステファンと、妻のエリザベト、
妻の弟トーマスとその恋人アンナ、
兄弟の家に子供の頃ひきとられた幼なじみレネ。
夫婦も子供の頃からの幼なじみという設定は後半に生きてくる。
ドイツでアドルフという名前は忌み嫌われているようで、
名前話に終始するのかと思っていたら、
後半どんどんあらぬ方向に発展していき、
なんだか家族がえらいことに。
名前から仕事、タバコ、言葉の使い方、果ては恋愛対象、そして。
最後は、この人がキレて終わるのか…って布石はあったな。。。
理屈っぽさがドイツっぽくて面白いけど、
手放しで面白いっていうか…後味はそんなに爽快ではないな。
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