平成19年6月2日、奥武蔵の中でも最も山深いところ、有間山周辺を歩いてきました。
有間山といえば、武甲山から始まり奥多摩の日向沢ノ峰に続く尾根上にある幾つかのピークの総称で、その最高点はタタラノ頭になります。この尾根は、入間川水系と荒川水系の分水嶺となっており、また、その東側は飯能市、西側は秩父市になります。
当日は川越市の自宅を午前6時頃に出発。目的地の名郷には7時過ぎに到着。名郷には有料駐車場があって、自由に車を止めてよく、帰りに集金箱に駐車料金を払うシステムになっています。ちなみに平日は500円、土日祭日は700円です。
名郷からは入間川の源流に沿って林道終点まで車道歩き。林道終点に石灰工場があり、その脇から登山道は始まります。
鳥首峠への登山口
峠道は白岩の廃集落を通り抜け、沢の源流を急登で詰めると尾根に出ます。そこが鳥首峠。名郷・飯能と浦山・秩父を結ぶいにしえの生活道路です。もっとも今ではハイカーしか通りませんが。
白岩の廃屋
鳥首峠を南に進み、滝入の頭、しょうじくぼの頭と幾つかのピークを越えていくと、橋小屋の頭にたどり着く。このピークは有間山の一角をなしており、標識にも有間山(橋小屋の頭)と書かれている。ここを東に行くと蕨山だが、その前に有間山最高点であるタタラノ頭を往復する。
橋小屋の頭
タタラノ頭までは切り開かれた道が続き歩きやすいが、その代りにいくつものピークを越えていくのでアップダウンは激しい。
タタラノ頭
タタラノ頭で小休止ののち来た道を橋小屋の頭まで戻り、東に蕨山へと向かう。
途中、逆川乗越のあずまやで昼食をとり大休止。お湯を沸かしてコーヒーを入れる。まさに至福の時である。
蕨山へは広く歩きやすい道。蕨山最高点、蕨山山頂と進み、一旦引き返して稜線を名郷へと下る。
蕨山山頂
名郷へと続く尾根上は、露岩の急下降の連続。慎重に下る。やがて道は尾根を外れて植林の中を下っていき、沢沿いの道へ。やがて車道に出てしばらく歩くと名郷の駐車場に着き、本日の山歩きは終わりとなるのでした。
今日のコースは奥武蔵の中でもたぶん一番静かなコースと思われる。途中で出会った登山者もほんの3~4人。といっても、鳥首峠からタタラノ頭までは一人とすれ違っただけ。蕨山から名郷への稜線上でも一人とすれ違っただけ。本当に静かな山域です。山に静けさを求める人にはお勧めのコースです。
このときの他の写真はWEBアルバム鳥首峠~有間山~蕨山に34枚をアップしてありますので、是非ご覧下さい
タタラの頭までのヤブは刈り払われたんですねぇ。私がいった数年前はまだ一部藪漕ぎを強いられる場所があったなぁ。小ピークの道標もたてられたんですね。以前は滝の入り頭とかしょうじ窪の頭なんて地図と照らし合わせながら確認しないとわからなかった。埼玉県もチョッとは山に手を入れるようになったかな^^その点奥多摩は綺麗に整備されてますね。道に迷わないもの。逆に手を入れすぎてて嫌味ですが。
有間ダムの奥はもう林道が一周してるんですかね・・・
静かな稜線を歩いていてバイクのエンジン音が聞こえますからね。
あ、熊よけになるか・・・
ところで私は今、すっかり体力が衰えていますので上り坂はヘロヘロです。足は上がらないし息は切れるで、たぶん付き合いきれないと思いますよ(笑)
何せここ20年間、何も運動してませんでしたから・・・