新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

のぞき

2011-12-14 21:25:12 | うんちく・小ネタ

また、山本作兵衛さんのことだけど、この絵も大変懐かしい!

子供の頃(S・5~13)八幡製鉄の起業祭(八幡で一番の祭り)

何度か見た覚えがある。

「のぞきからくり」

Photo

絵の様に、レンズが10ケ位、上下にずれて付いている。大人

は二餞子供は一餞払いレンズをのぞく!

中は、電気で明るく照らされた絵が10~15枚・・話の筋に従っ

入れ替わる(男が右手で綱を引くと順次絵が入れ替わる仕掛

けになっている)。

12

 大抵は夫婦者で、男が細竹を持ち、上の板棚を割れんば

かりに叩き、踊る様な姿で調子を付け、浪曲と、一つとせ節

をチャンポんにした様な節回しで唱う(ストーリーを説明する)、

 女(女房)はセリフの切れ目で、 チョイト とか、 チョボ とか

 チョイナー ・・などと囃子を入れ、 大衆の関心をそそる。

 作兵衛さんのこの絵は、一家七人殺しの上放火した、当時

 の大事件 ・・ 犯人は村人24人で云々 ・・ よく読めない

悪徳地主か?高利貸し?への村人の反乱みたいな事件

はないか?? 当時山ではこんな悲惨な、でも共感を呼

様な題目が受けたのだろう?。

 私が知っている題目は、もっとロマンな、「寛一お宮」とか

 「不如帰」(ホトトギスと読む) ・・ 浪子と武雄の紅涙を絞る

 物語 ・・ とか、まあ色々あった。

 今は昔。  テレビもない、ラジオもまだ普及してない頃の話、

 この絵を見てると、昭和も、もうどんどん遠くなってゆくんだな

 ー ・・・ の思いひとしお!