新勝庵

元サラリーマン、映画・読書・芸術好き。
おんとし 92歳 です。

生まれ変わり―三島由紀夫の事

2010-09-20 17:21:56 | うんちく・小ネタ

三島由紀夫は大正14年1月14日に生まれている(私と一日違い私は13日)

・関係ない事だが)だから今生きていたら85歳になる。 1970年45歳の時

盾の会会長として自衛隊本庁でクーデターの呼びかけに失敗し割腹自殺した。

その出自は素晴らしい家柄と秀才の血を引き、東大・法卒 ‐ 大蔵省を止め、

作家になり数多くの名作品を残し、一時ノーベル文学賞候補にノミネートされ

た事もあった。

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 ― 学習院の頃 ―

” 俺は三種の神器を守る云々 ” の言葉に象徴される様に思想的には

極右?で、その行動も多彩で並みの人間でない事は確か・・・!

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 ―  石原慎太郎と ―

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彼の遺作に [ 豊饒の海 ] がある。四部作で、一部「春の雪」二部「奔馬」

三部「暁の寺」四部「天人五衰」 大作で読み応えがあり以前一気に読んだ。

輪廻転生(生まれ変わり)をモチーフにしたもので、読んでいて三島由紀夫

自体が誰かの生まれ変わりではないか・・と思わせられる節が多々ある。

作家の頭(天才)はどうなってるの? ある作家が言っていた「自分が書く

と云うより天から降りて来る・・」と!

この作品の根幹は仏教教義の最難観とされる「阿頼耶識」と言う五識

(五感)を超えた形而上的転生の識がベースになっているらしい・・・

最終の「天人五衰」を書き終えて・・・割腹自殺した。まさに異様な鬼気

感じる!


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