アメージンググレースを作詞したのは、イギリスの ジョン・ニュートン という
牧師であるが、 作詞に至るまでには波乱な物語がある。
彼は(1725)船員の子としてイギリスに生まれ、父に従い少年の頃から商船の
船乗りとなるが、成人してからは、利潤の大きい奴隷貿易に関わるようになり、
奴隷船の船長として黒人を運び莫大な財をなすに至る.
或る時、何時もの奴隷輸送中に猛烈な嵐に逢い沈没寸前、彼はその時必死
で神に祈った。 奇跡的に船は助かり難を逃れた。 この時神の啓示に触れ
、20年以上に亘り奴隷貿易に関わった事の悔恨と、それにもかかわらず赦し
を与えたもうた神への感謝をこめてこの詞「アメージンググレース」を書いた。
その後彼 ジョン にユ-トン は船を降り過去を悔い、一切を捨てて修道士の
修行を経たのち牧師になった。
映画「アメージング グレース」 指を指しているのが国会議員のウイルバー
註) 映画最初の説明文 ・・・ アフリカから1100万人の黒人が西インド諸島
やアメリカ植民地へ連れて行かれた。 世界で最も強大であった大英帝国、
その帝国は奴隷の労働力によって築かれた。 奴隷貿易は支持され、反対派
は少数。 その更に一部が勇敢に反対の声を上げ戦っていた ・・・
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この映画は名門貴族の若き国会議員 ウイリアムウイルバー(ウイルバー)
の奴隷貿易廃止に対する永年の苦しい闘い(国会論争)反対派の妨害・嫌が
らせを乗り切り、遂に「奴隷貿易禁止」法案を成立させるまでの物語である
ウイルバーの牧師は ジョンニュートンであり、彼はウイルバーに、今でも2万人
の亡霊と暮していると語る ・・・
議員のウイルバーは年下の娘と結婚することいなるが、
結婚式の時に、牧師ジョンニュートンの詩にウイルバー(ケンブリジ大学 時代
は大学一の歌手だった) が曲を付けて歌う ・・・・・・
イギリス国会、与党と野党が相対し(向かいあって)討論をする形式は今も
変わらない。
ウィルバーの努力と、次第に明らかになった悲惨な奴隷貿易の実態が世論
を動かし 反対 16 : 賛成 286 の圧倒的差で「奴隷貿易廃止法」は可決した。
終わりに ・・・ バグパイプによる「アメージング グレイス」の演奏
作詞は牧師のジョンニュートンであることは間違いないが、作曲者は不明
とされているが、奴隷貿易反対に生涯を掛けたウイルバー議員が曲を付けた
という設定も とても良いと思う!珍しい!心に残る映画でした。
奴隷船の悲惨さを描いた映画は別に「アミスタット」と云う素晴らしい映画が
ある。
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