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Jリーグファミリーの資格91

2020-03-21 00:38:55 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 リスペクトコラムです。
 先々週のFOOT×BRAINは素晴らしいテーマになりました。聞くとこの番組は2011年の震災後の4月にスタートしており、番組の方針として災害復興支援について、なるべく前向きに捉えたい方針とか。今回は災害復興で最初から最後まで中身が濃かったです。そのままリスペクトしたいと思います。
   
 Jリーグはプロ野球(NPB)と組み、新型コロナウィルス対策連絡会議を設立。東京オリンピック・パラリンピックも復興五輪として世界に震災復興をアピールする場として位置づけられている。震災直後にスタートしたFOOT×BRAINも日本が蘇っていく姿を取り上げてきた。日本サッカーの聖地・Jヴィレッジ、原発事故直後は対策拠点とされたが、去年見事復活を遂げた。
 「僕らはサッカー通じて何かできないか」という事を常に考えており、再び日本の今が大変だからこそ、改めてサッカーができる事は何か。震災から9年、今だからこそサッカーにできる事。今回注目するテーマは「防災」。防災とサッカーをコラボさせた画期的な取り組みを紹介。そこにはスポーツの新たな可能性がある。日本サッカー殿堂入りした加藤久氏がゲスト。加藤氏の実家(宮城県利府町)は東日本大震災で被災。発生後にはいち早く被災地を回り、ボランティアに奔走。その後は復興支援特任コーチに就任し、グラウンドを作るなど支援に取り組み、加藤氏は利府町の観光大使に就任。
   
 復興五輪として利府にある宮城スタジアムで10試合、福島県営あすま球場で野球・ソフトボールの試合会場となっており、聖火リレーのスタート地はJヴィレッジ。第1走者はなでしこジャパン(震災後にW杯で優勝した当時のメンバーと佐々木監督)。なでしこメンバーは現地にも足を運び、復興活動に協力。チャリティーマッチも2試合開催して義援金を集めた。
 発生2週間後(2011年3月29日)に開催されたのが、「復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」。日本代表やJリーグの人気選手が一堂に会し、スポーツの力で勇気づけた。
   
 Jリーグでは9年経った今も各クラブで様々な復興支援を続けている。J1川崎は「古本でキフロンターレ」。ホームスタジアム等で書籍やDVDを集めて買い取り額を寄付する取り組み。J1仙台は2015年から実施している「復興支援LIVE」。地元出身者や想いに賛同したアーティストを招き、ホームゲーム全試合のスタジアム内外で復興ライブを開催。支援の輪はサポーターにも。東日本大震災ボランティア活動として、震災当時全国から各クラブのサポーター達が駆け付け、復興への足掛かりを手助けした。
   

 サッカー界の取り組みは早く、サポーターの繋がりだけでなく、選手もメディアに載らなくても現地に駆け付けており、気持ちをすぐに行動に移せるところはスポーツ選手の良さ。縦も横のつながりが強いため、一気にグループで動けるところがスポーツ界、サッカーの強み。
 小笠原選手(J1鹿島)は東北人魂を持つJ選手の会を結成し、現在も様々な復興支援を実施。コンディションに影響が出るからと忠告を受けても、何度も試合後に現地に駆け付けている。スポーツ選手は人の苦労というものを自分のものとして行動できるシンパシー(共感)がある。他にもBリーグでは、陸前高田市で花見をするところが無いと聞くと、震災で全壊した体育館の代替施設「夢アリーナたかた」に選手達が桜を植樹。
 
 加藤氏が個人で支援を続けていた際、日本サッカー協会から復興支援特任コーチの就任要請があった。役割としては、現地ではみんなが沈んでいるため、そういう記憶を忘れる瞬間がスポーツをやる時だけ。一時でもそういう嫌な記憶を忘れる瞬間を作ってあげる、一緒に遊ぶという感じ。
   
【品川区立台場小学校でのサッカーを防災を組み合わせた授業】
 防災士と、J1・FC東京クラブコミュニケーターの石川直宏氏が教えるのが、防災サッカー教室「ディフェンスアクション」で、サッカーの技術と防災の知識が同時に学べる防災訓練。「一億総ディフェンダー宣言」という災害が起きても人が亡くならない国を作りたいという意味が込められている。その想いに賛同し参加しているのは、小野(伸二)選手、楢崎(正剛)氏、中田(浩二)氏、秋田(豊)氏、小倉(隆史)氏など多くのレジェンド達。
   
ディフェンスアクション①「ファースト・アクション」
 災害に対し適した初期行動をとる訓練。地震の場合、頭を守って低くかがむ。津波の場合、決められた場所(高台と設定)まで急いで避難。火災の場合、口と鼻をおさえて低くかがみ、建物の外へ逃げる。突発の災害で、初期行動を楽しみながら体で覚える事ができる。
ディフェンスアクション②「パス・ストック」
 パスの練習をしながら災害時に必要な備蓄品を覚える訓練。まずは災害用「備蓄品」リストを見て、チームで記憶。その後、チームに分かれて2分間でパス交換をしながら覚えた備蓄品を言い合い、思い出せる数を競う。
 
 いつもの避難訓練はしゃべれないが、この訓練は楽しくできる。普段は2分で覚えてという言うとやる気が出ないが、チームで覚えなきゃ、対戦だとなると盛り上がる。楽しみながらも勉強になるというのが新鮮で面白かった。
 ディフェンスアクションは他にも災害時の避難場所などを7人で伝言する。次の人に伝える前にPKを蹴らないといけない「伝言PK」や、防災に関するクイズの解答権を得るために、チームでボールを使った障害物競争を行う「トラップ・スリー」など様々な種目が行われている。

 なぜサッカー×防災なのか。この活動が東日本大震災の2年後の2013年から始まり、若い世代、子育て世代の方々が防災は大事と思っていても、取り組むきっかけが無かったり、防災訓練の存在を知らなかったが、防災の意識がまだ高くなっていない人達に、どうしたら防災の大事さを届けられるかを考えた時に、サッカーと掛け合わせてみようというのがきっかけ・始まり。
「より身近に感じてもらい、サッカーは楽しむために考えて、チャレンジしてみるというのが一つの価値。考えながら行動を起こす。それを防災と絡めてやるとより効果的。感度の高い選手達を育てていきたい。一つの教えに対してどんな吸収ができるかという子ども達が多く育ってくれれば、日本サッカー界の未来は明るい」と石川氏のコメント。

 パニックを起こすという事は情報量を超えるという事で、このように情報をどんどん子どものうちから入れて行って、訓練していくというのはとても良い事。危険が実は安全な所でも近づいてきているという、更にそういう意識を高めないといけないとすると、説得力が増すのではないか。
 まずは命を守るために、本能的に行動する意識について、今の子ども達は安全が当たり前。揃っているのが当たり前。こういう活動をしていれば意識が高まる。練習していない事は試合で出ないのと同じ。
   
【クラブ単位での取り組み:J1川崎「防犯かるた」】
 身を守る知識や身近な避難場所などが書かれたかるたを作り、川崎市幸区の小学校でかるた大会を開催。
 
 この番組はこの時期になると、災害関係の内容をやる。伝えていく。ただ我々は見ているだけではなくて、サッカーを通じて何かできないかっていうのを常に考えている。これを延々続けていきたい。スポーツやサッカーは繋がり、絆。ただ繋げっているだけでなく、動くという要素を持っている。

 という内容ですが、川崎さんの防犯かるたも含めて、後で改めて紹介したい情報がたくさんありましたね。加藤久さんですが、選手時代も監督時代も覚えています。今はそんなポストなんですね。川崎さんは何と2つも事例を紹介されています。実はまだまだ復興支援事例をお持ちである事を当ブログは知っています。
 さすが川崎さん、やっぱ川崎さんと思いました。キフロンターレも当ブログでもその時期に記事紹介させてもらっていますが、東日本大震災絡みだったのですね。再認識させていただきました。仙台さんの復興支援ライブは知らなかったです。また紹介させていただきます。
 あと、この防災サッカーは存在は知っていましたが、内容は知らなかったです。なるほどそういう内容だったのですね。正直それまではそこまでは付加価値が高くないだろうと勝手に思っていましたが、予想以上に素晴らしい内容でした。全国の学校や地域でやって欲しいですね。スポeもんは明日最終回ですが、この番組はずっと続いていって欲しいですね。

#がんばろう日本 #LetsGoJapan

コメント
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