J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

モンテディオ山形の件10

2010-06-04 00:24:40 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 昨日の日経新聞の「フットボールの熱源」に、「山形のもてなしの試み」という記事が載っていました。以前からJ1山形ではアウェーサポーター向けに、宿泊情報等サービスを取り組んでいると聞いていました。以下、抜粋して紹介。
             
 荘銀総合研究所は'08年12月に、山形がJ1に昇格した場合の経済波及効果を約29億円とはじき出した。昇格決定後の'09年3月に、産学官民が連携して「その額を40億円、50億円に増やす手を考えよう」という意気込みで発足したのが「J1元気プロジェクト会議」。
 活動指針はすぐに決まる。J1山形を観光振興の核となる資源と捉え、県外からの観戦者、アウェーサポーターを積極的に呼び込み、温かくもてなし、「山形っていいところだなあ」と思ってくれる「山形ファン」を増やして行く。そこでまずは遠来のお客さんをもてなす人材を養成しようと「もてなし塾」(10回)を開催、そこで得たものを生かした「もてなしイベント」を展開してきた。

 J1浦和のサポーターが貸し切った新幹線で、山形にまつわるクイズなどを行って観光PR。昨季最終節のJ1横浜戦ではアウェーサポーターを対象とし、宿泊券等が当たる抽選会を実施。残念賞がカイロというところがまた温かい。スタジアムへのシャトルバス利用者には飲食店等の割引券を配布。
 昨年7月以降は対戦相手に、宿泊の割引情報を載せたパンフレットをサポーターに配布してもらっている。その結果、アウェーサポーターの平均宿泊率が配布前の33.8%から43.8%に上がったとか。
 「山形のもてなしの評判は口コミで広がり始めている。J1山形は山形の観光大使。活用の仕方をもっと考えて行きたい。苦労はあるけれど、いやー 楽しいですよ」と荘銀総研のコメント。もてなされる側だけでなく、もてなす側の気分も実は高揚している。経済波及効果という数字には換算できない大きな効果が表れている。


 今年の1月の記事でこの会の概要などを紹介しています。また観てみて下さい。「もてなし塾」について調べてみました。
 「観光面での山形サポーターを増やそう」という事で、J1山形のホームゲームを通じて本県への誘客拡大について考える研修会「おもてなし塾」が昨年開催されました。スタジアムを「観戦」から「観光」につなげるための拠点と位置付け、もてなしの在り方などについて検討。相手サポーターに山形観光の魅力を広めていくための人材を育て、地域活性化に結び付けたい考えとの事。

 「J1元気プロジェクト」の一環で、県観光物産協会が「モンテといっしょにもてなし隊」育成事業として展開。スタジアムに相手サポーターが大勢来るという事で、山形の魅力をPRする方策を考えるとともに、スポーツイベントを活用した誘客事業をプロデュースできる人材を養成する狙いがあるそうです。
 塾では計10回の講座を開催。地域づくりイベントの戦略やまちづくり観光、観光マーケティングなどについて学び、ワークショップで議論を展開。プロ野球東北楽天球団や他のJチームの視察や、イベント開催を通した実践演習も開催。
 この講座には塾生となる観光関係者8人を含めプロジェクト関係者約20人が出席。「地方都市Jクラブの地域密着戦略」をテーマに、スカパーJSATの冨樫Jリーグ推進部アシスタントマネージャーが講演。ちなみに講座は一般受講も可能で参加無料だとか。

 岡山でも昨年から、(社)岡山市観光コンベンション協会(旧岡山市観光協会)がファジの応援ノボリを作られているし、そういえば庭瀬駅前のアーケードの位置で掲げられている妹尾選手の横断幕も、地元の観光協会の手製でしたね。スポーツと観光というのは切っても切れない仲だと思います。
 「行政なんか後回し、わしらでやる」と思うか、きちんと三位一体で事を運ぶかでしょうね。J1山形は運営会社ではなく、公益法人がオーナーなので、どうしても行政色が強いです。「1年でJ2に降格する」と思っていた人も多かったのではないでしょうか。ところが、J1で2年目の今日現在13位と、降格圏内には入っておりません。こちらのクラブの姿勢を、他のクラブも見習う面があるのではないでしょうか。
概要:http://www.pref.yamagata.jp/pickup/interview/pressrelease/2009/04/j1genki/
村山総合支庁 産業経済企画課:http://www.pref.yamagata.jp/ou/sogoshicho/murayama/301041/j1genkijouhou0904.html
報告書:
http://www.tohoku.meti.go.jp/koho/report/pdf/100428_02.pdf
J1山形関連⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100114
  〃     ⑧:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090215
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081214
  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081127
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071112
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070510
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060227
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060126
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060120

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