事例紹介コラムです。
今回はちょっと難しいテーマです。昨日の山陽新聞朝刊スポーツ欄の囲み記事で、「人種差別抑止力なるか」というタイトルで、「人種差別監視システム」の導入の話題が出ていました。世界的な話題なのかもしれませんが、試合に専属の監視員を置くそうです。確かに人種差別は無くすべきだとは思いますが、何とも言えない話でした。以下、抜粋して紹介。
FIFAは先日、「人種差別監視システム」の導入を発表。協議を通じて差別行為撲滅を目指す団体「FARE」とFIFAが協力。'18年ロシアW杯予選の一部や、'17年のコンフェデレーションズカップが対象。
チームの歴史的背景などを考慮し、差別行為が起こるリスクが高い試合の会場に、専門知識を持つ「反差別マッチオブザーバー」を置いてゲームを監視。24時間以内にFIFAに報告書を提出する仕組み。差別行為があったと判断されれば、FIFA規律委員会が処分を検討。
「監視員は現在約50人。現場にいないとわからない事を見る。痛みを伴う結果になるかもしれないが、例外は作らない姿勢で臨む」とFARE幹部のコメント。これまで以上に具体的な証拠を示し、より大きな効果を狙うとか。
'13年、試合中に人種差別行為を受けた、コートジボアール代表のトゥーレ選手の訴えは切実。「アフリカ選手は常に人種差別を受ける可能性がある。その気持ちが分かるのか?これで少しでも状況が改善される事を希望」とコメント。
また、朝日新聞デジタルにも同様の内容で「W杯予選に人種差別監視員 FIFA、対戦国で判断」というタイトルで、もう少し詳しい情報が載っていました。「人種差別が起きそうな試合」ってどんな試合なのでしょうか。以下、抜粋して紹介。
新しいシステムは、FIFAが人種差別が起きそうな試合を選び、監視員を配置。対象試合は、サッカー界の人種差別問題解決に取り組む市民団体「FARE」と協力して過去の事例、対戦国の歴史的背景や政治状況などから判断。監視員はFIFAとは関係のない第三者で、試合後24時間以内に報告書をFIFAに提出し、差別行為があった場合はFIFAの規律委員会が処分を決定。
W杯予選やコンフェデ杯が対象。W杯予選がない開催国ロシアは、親善試合も対象。'18年のW杯ロシア大会の全64試合にもこの監視システムが導入される見込み。
朝日新聞デジタル該当記事:http://www.asahi.com/articles/ASH5J6DD6H5JUHBI01W.html
FARE(フットボール・アゲンスト・ラシズム・イン・ヨーロッパ/欧州フットボール人種差別反対活動団体)の活動について、UEFAの日本語版に詳しく載っています。以下、抜粋して紹介。
FAREが実施する「FAREアクション週間」は、40カ国以上が参加する欧州最大の反差別キャンペーンであり、「我々は皆、サッカーを通して多様性および一体性を尊重することのできる「サッカー人」 である」ということがテーマ。スタジアムの巨大スクリーンで活動スローガンを掲げる30秒のテレビCMを流すほか、スピーカーを使い、サッカーにおける人種差別排除を目指すUEFAの活動への参加をファンに呼び掛けるとか。出場する全チームの選手たちは、「団結して人種差別と闘おう」と書かれたTシャツを身に着けた子供たちとピッチに入場。各チームの主将は同じメッセージが書かれた腕章をつけて試合に出場。
FAREアクション週間の期間中は、300以上の民間グループも参加し、欧州各地でさまざまなイベントを実施。その内容はファン・サポーター、クラブ、各国サッカー協会、少数民族のグループ、そしてユース団体が参加するワークショップ、ディスカッション、ミニサッカー大会など。
UEFA公式HP日本語版該当記事:http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=1877296.html
今回のFIFAの行動は、元々ヨーロッパで、UEFAが実施していた活動をW杯予選を通じて、世界に広げていこうというものでしょうか。まだまだ日本ではそういう問題意識は少ないのかもしれません。話は戻って、「反差別マッチオブザーバー」という監視員が今後、日本代表の試合をチェックするそうです。でも、日本代表の国際試合では、今までどれだけ問題ある事が起こったのかなと思い出してみたり。
一方で昨シーズン、Jリーグの試合ではいくつか問題ある事が起こっていました。確かにペナルティは重要だとは思いますが、やり過ぎはどうなのかなと思います。一番大事な事は二度とそういう事が起こらない工夫なのかな。人間対人間なので、ペナルティだけでは難しいのでは。では何なのかと言われても、言えませんが。以上、今回はちょっと堅い話題でした。
事例紹介コラムです。
先日、サッカーキングで小澤氏というコラミストが「JFAが発信した日本代表強化指針のターゲットと真意」というタイトルで、日本代表に関するコラムを発表されています。日本協会が現在の日本代表に対する考え方がよくわかりました。以下、抜粋して紹介。
4月23日に、JFAJFA(日本サッカー協会)の霜田技術委員長が「2015 日本代表強化指針」と題してメディアブリーフィングを開き、「原点回帰」、「Japan’s Way」、「世界基準へ」という3つの柱を説明。昨年度に結果を出せなかった日本代表の全カテゴリーの活動を改め、強化指針を統一する意向と代表ピラミッドを明確にして一貫性を持たせるための指針発表となったが、暗黙の了解としてポゼッション主体のパスサッカーを「自分たちのサッカー」と定義してきた流れとの決別を強調した点は日本サッカー界にとって大きなトピックスと分析。
「原点回帰」については、「ゴールに向かう意識」、「ボールの奪い合いの攻防で勝つ」、「ペナルティエアリ内の質の向上」という3要素が挙げられ、霜田委員長は「点をとる、点をとらせないというサッカーの本質に立ち返ることが一番の目的」と説明。新しい用語としてボールの奪い合いの攻防の要素で「Duel(デュエル)」が使われ、1対1におけるボールの奪い合い、攻防の重要性を説明。
「Japan’s Way」においては、「スピード&テクニックで勝負する」、「コレクティブに闘う」、「運動量/走力で圧倒する」という3要素が挙がり、ザッケローニ、ハビエル・アギーレという代表監督たちから踏襲されてきた「日本人のストロングポイントを活かす」サッカーを強調。最後の「世界基準へ」の柱では、「課題の克服」と題して「フィジカルの更なる向上」、「戦術的柔軟性」、「勝者のメンタリティ獲得」という3要素を提示。ここでも前述のDuelが引用され、「Duelでの勝負強さ、簡単に倒れない球際の部分」を強調。
日本代表の各カテゴリーで2014年の結果が芳しくなかったことから、昨年末の育成ブリーフィングに次ぐJFAからの発信についての受け止め方は様々だと思われるが、まずは一貫性を持たせるための指針として明確に打ち出した姿勢自体は評価したい。
一方でどうしても「JFAの発信ありき」で受け身になる指導者が多い日本の特に育成の現状を踏まえると危うさも存在。ブラジルW杯以後、急速に「球際」、「ハードワーク」といったものが打ち出され、ポゼッションやパスサッカーが否定される傾向にある中、実際に4月の大学、高校、中学のトップリーグを見ても今回JFAが示した要素の中でも「縦に速い攻撃」の部分は顕著に強調。
しかし、個人的にはその縦への速さが「早過ぎる」結果としてネガティブに映っており、日本特有の針が振れすぎる状態となっている印象。霜田委員長は「これは単に前に蹴って走れというサッカーではない。方法論はここには書いていなくて、ゴールに行くためにはポゼッション、サイドチェンジ、ドリブル突破、何でもいい」と説明しているが、しばらくは縦に早い攻撃が推奨されるがあまり相手DFラインの裏をめがけた可能性の低いロングボールによる攻撃が多く見られる事を予想。
今回のJFAによる発信のターゲットは指導者であり、その真意はトレンドに左右され過ぎることなくサッカーの本質をしっかりと見極めた上でゴールや勝利にこだわるサッカーを貫き、そのサッカーの中でいい選手の育成をしてもらう事。そう考えた時、確かに2014年の日本代表はほぼ全てのカテゴリーで思わしい結果を出せなかったが、積み上げたサッカーを全否定してまで新たな潮流にシフトチェンジする必要はない。必要なことは、これまで足りなかった、欠けていた部分と向き合い、その要素を今まであるベースの中にどうプレスしていくのかを考えること。JFAが積極的に発信する姿勢を持つ今だからこそ、逆に受取り手の確固たるスタンスが求められていると締めくくっています。
サッカーキング該当記事:http://www.soccer-king.jp/sk_column/article/310179.html
記事を整理してみましょう。以下のような感じになるようです。
「2015 日本代表強化指針」メインテーマ: ①原点回帰、②Japan’s Way、③世界基準へ
「原点回帰」3要素: ①ゴールに向かう意識、②ボールの奪い合いの攻防で勝つ、③ペナルティエアリ内の質の向上
「Japan’s Way」3要素: ①スピード&テクニックで勝負する、②コレクティブに闘う、③運動量/走力で圧倒する
「世界基準へ」(課題の克服)3要素: ①フィジカルの更なる向上、②戦術的柔軟性、③勝者のメンタリティ獲得
ここで言う「Japan’s Way」は、ブラジルW杯等で何度となく耳にしてきた「自分達のサッカー」「日本らしいサッカー」ではないでしょうか。つまり、かつて呪文のように口にされた「自分達のサッカー」を日本協会が自己否定した訳です。また、新しく「Duel(デュエル)」という言葉が登場しました。何語が知りませんし、余り流行りそうにない語感ですが、ボールを奪い合いの攻防という意味なのかな。
また、アカデミー世代から続く各カテゴリで、一貫性を持って強化するような事を言っていたようですが、そんなに簡単にいくでしょうか。どんなカテゴリでも一番結果が出せる強化策は、一つでも多く強豪国でアウェーの試合をこなし、また世界と戦える指導者を招いて、世界で勝てる指導を受ける事でしょう。国産指導者の育成を期待するのもいいですが、まずは育成の前に教材を学ぶ環境づくりではないでしょうか。
事例紹介コラムです。
少し遅い情報となりましたが、なでしこジャパンのカナダW杯の日本代表メンバーが先日発表されました。あの澤選手も選ばれていますね。でも36歳か・・・ まあ、日韓W杯のゴン中山選手や秋田選手、南アフリカW杯の川口選手のように、チームのまとめ役ならOKかなと、個人的には思っています。でも、前の3選手の時は若手中心だったので、若手のまとめ役で適任だと言えますが、今回のカナダW杯は、若手よりもベテラン主体なので、まとめ役は不要だし、36歳の選手を出さなければならないようでは、連覇どころか1次リーグ突破も難しいのではないかと心配しています。実際、先のアルガルペ杯(12位中9位)の内容はひどかったですから。今回、選出されたメンバー(23人)を年齢順と前回のドイツW杯の参加歴(17人)の有無で並べてみました。★=2011年ドイツW杯優勝メンバー、☆=それ以外で分け、個人的な独自基準で、20代を「30前(29~27)」「半ば(26~24)」「はじめ(23~20)」で分類してみました。
【30代後半】=1人
★澤穂希(36=INAC神戸)
【30代前半】=5人
★安藤梢(32=フランクフルト)/★大野忍(31=INAC神戸)/★福元美穂(31=岡山湯郷)
★宮間あや(30=岡山湯郷)/★近賀ゆかり(30=INAC神戸)
【30代前】=9人
★川澄奈穂美(29=INAC神戸)/★上尾野辺めぐみ(29=新潟)/★海堀あゆみ(28=INAC神戸)
★岩清水梓(28=日テレ)/★大儀見優季(27=ウォルフスブルク)/★鮫島彩(27=INAC神戸)
☆有吉佐織(27=日テレ)/★阪口夢穂(27=日テレ)/★田中明日菜(27=INAC神戸)
【20代半ば】=6人
★宇津木瑠美(26=モンペリエ)/☆永里亜紗乃(26=ポツダム)/☆北原佳奈(26=新潟)
☆川村優理(25=仙台)/☆菅沢優衣香(24=千葉)/☆山根恵里奈(24=千葉)
★熊谷紗希(24=リヨン)
【20代はじめ】=1人
★岩渕真奈(22=Bミュンヘン)
という結果になりました。いわゆる30前より上の層(27歳以上)が、実に15人と約2/3を占めています。誰が見ても、世代交代ができなかった「ベテランチーム」ですね。岩淵真奈ちゃんは前回も呼ばれていたのですね。全く印象がなかったです。
他にいなかったのでしょうか。個人的に思い出しても、猶本(個人的にファンですが)、京川、田中陽子などの名前が無い。岡山の加戸ちゃんとかいかがでしょうか。
うーむ、個人的な予想は良くて3位かなと。ワールドカップはタイムスケジュールが厳しく、しかも人工芝のピッチと聞いています。そんな過酷な条件の中で、女子選手で言うと、「ベテラン」の年代に入る選手達のスタミナが心配です。あと、2011年FIFAの最優秀監督に選ばれた佐々木監督ですが、この4年間全く世代交代ができず、有望若手選手を代表に送り込めなかったのは評価が低いのではないでしょうか。
あと、マスコミで囁かれているのが「カズの教訓」。 フランスW杯で、岡田監督で悲願の初出場を果たしましたが、直前にカズ三浦選手を外したことが波紋を呼んでいると。井原主将に必要以上の精神的な負担がかかり、精彩を欠いたチームは3連敗でグループリーグ敗退。当時の代表選手で、海外でプレーした経験をもつ選手は皆無。それだけに、大会後には「カズがいれば」という議論がわきあがったようです。岡田監督も精神的なまとめ役の必要性を痛感したのか、2度目の南アフリカW杯では、川口選手をサプライズ招集し、出場ゼロでも監督と選手の橋渡し役を務めあげたとか。
2002年日韓W杯では、ゴン中山、秋田の両ベテラン選手がまとめ役を務め、対照的にベテランを招集しなかったジーコジャパンとザックジャパンは、W杯で惨敗という結果。ワールドカップのような大舞台に臨む上で、チームに経験豊富なベテランが必要なことは男子の代表の歴史が物語っているとしていますが、今回は正式にはちょっと違うかな。一つはベテラン選手の存在と言うが、ベテランばかりの状態。海外経験というが、海外組ばかりの状態。なので、澤選手の存在意味が薄れているのです。では、プレーかというと、36歳のベテラン選手のプレーが輝くようでは日本サッカーの進歩は無いと思います。
とにかく、今回の選手名簿で一番残念なのは、世代交代が全くできていない事。4年前とほとんど同じ顔ぶれの事。アルガルペカップだったか、佐々木監督が戦術を浸透させようとしても、ベテラン勢を中心にやる気を見せなかったとも聞いています。つまり、佐々木ジャパンではすでに元々限界が見えていたのかもしれません。澤選手には、佐々木監督とものを言うベテラン勢との橋渡し役をお願いしたいですね。もし、澤選手が自分の立ち位置を認識せずに、「試合に出たい」とダダをこねたら、1次リーグ敗退かもしれません。今年のアルガルペカップのように。
ごめんなさいね、女性に向かって年齢の話ばかりしてしまって。確かにまとまりはいいでしょう。でも、仲良しクラブだけではいい実績が残せないのも事実。ブラジルW杯など、男子の大会では若手選手を、経験を積むために帯同させていますが、今回は誰もいないのでしょうか。前回を見るとちょうど岩淵真奈ちゃんがそんな役回りだったのかな。頑張って欲しいですね。おっと、もう来月の話だ。
事例紹介コラムです。
今朝の山陽新聞朝刊スポーツ欄で、J2岡山の記事の横に「敵地で勝つことを要求 就任1ケ月余り ハリルホジッチ監督に聞く」というタイトルで、ハリル監督のインタビュー記事が載っていました。ハリル監督の記事はよく読むので、どこかで読んだ内容かなと思って読んでみましたが、この記事は実に的確で濃く、コンパクトにとりまとめられた質の高い内容でした。以下、抜粋して紹介。
【欧州視察前の15日、合同インタビュー】
Q:現状や課題は
H:3月の2試合に勝ち、内容も良かった。日本はFIFAランク50位。世界で言えば3部リーグに相当。英プレミアリーグとJリーグは大きな違いがある。玉際の戦い。日本の審判は体が触れるとすぐ笛を吹くのも問題。選手の技術は悪くないし、スピードもあるが、プレーが遅い。相手の背後にスプリントする選手が少ない。
Q:今後の強化策は
H:疑問なのは、選手に自信があるのか。劣等感があるのではないか。これでは強い相手に好結果を望むのは困難。勇気や野心が必要。精神的に働き掛け、自分達は強いという気持ちを少しずつ植え付ける。敵地で勝つ事を要求。難しい環境で勝つ事が強化の秘訣。相手はボールを持ったらターンして前を向くが、守備では近くに詰めてターンさせない状況を作る必要がある。メッシにもターンさせない。難しいが不可能なら負けるだけ。小さな事だが、細部にこだわる事がハイレベルに達する要因。
Q:目指すサッカーは
H:これまで日本はボール保持を重視したが、それで勝てたのか。ブラジルW杯でのコロンビア戦でも、日本はボールを支配しても4失点で負けて、幻想の結果。日本がバルセロナのようにプレーする必要はなく、違うやり方がある。それはアイデンティティー(存在意義)。攻撃はより速く、少ないボールタッチで3人目、4人目を使い、ペナルティエリアに多くの数をかける。
Q:監督の目標は
H:W杯の8強、4強で戦う姿を想像できるか。可能性はあるが、人生で一度きりかもしれない。だから挑戦しよう。成功の約束はできないが、何かを成し遂げるためにモスクワへに行く。これが心底からの言葉。
という内容でした。本当に日本人選手を適格に分析した上での発言ですね。ボールはよく回せるが、ゴールに迫る事ができないと、今までの様々なシーンでも言われてきた事です。ハリル監督の戦い方は堅守からカウンター等の速攻という戦術のようですが、どうせ相手は強いのだから、攻撃的にならずにカウンター攻撃でいこうという事でしょう。まさに弱者の戦法。弱いアジア勢の一国、日本にはふさわしいのではないでしょうか。
あと、敵地で勝つ事を要求というのがいいですね。ただ、まさに商業主義で、国内で常連選手を出して、弱い相手で組んで、まやかしの強さを見せつけて国民を錯覚させるという事ですが、今までは実はそうだったのかもしれません。本当に日本を強くしようと思えば、とにかくアウェー戦を組み、なるべく強い相手をマッチメイキングする事でしょう。果たして、今の日本協会にどこまでできるのか。
しばらくフル代表の試合がなくて退屈ですね。ただ、すぐになでしこジャパンのカナダW杯がやってきます。こっちはこっちで世代交代が進まず、佐々木監督の戦術にマンネリ感を感じている選手が一体感を出せていないという厳しい現実があります。とにかく頑張って欲しいですね。
事例紹介コラムです。
3月の強化試合が終わって試合が無く、ネタ枯れの時期のはずが、ハリル監督の周辺は相変わらずにぎやかです。まずはロシアW杯アジア2次予選の対戦相手が発表されました。
そして、J1・J2実行委員会で日本代表監督として初めて出席し、いろいろと記録に残る発言をされたようです。注目すべき内容だったので、抜粋して紹介させていただきます。
【宇佐美選手へのダメ出し】
14日に開催された、J1、J2実行委員会で各クラブの代表に対し1時間にわたってJリーグ勢の課題、改善項目を主張。3月の親善試合で招集した29選手の体脂肪率が記載された資料を示し、合格は11%未満の選手、11%台は黄、12%以上の選手は赤くマーキング。「赤い印の国内組はフィジカルの準備ができていない」と厳しい口調。
「例えば宇佐美。物凄く能力はあり、かなり期待もしている」と抜群のセンスを絶賛する一方で、「たくさん変えないといけない。それをやれば欧州のどこでもプレーできる」と説明。示した資料によれば、宇佐美の体脂肪率はワースト3位の14.1%。12%以上だとケガが増えるとして、期待が大きいからこそ改善を要求。
国内組の体脂肪率が高い傾向は顕著。8人の赤印で海外組は川島と吉田のみ。ワースト1位は興梠の16.4%、2位は太田の15.2%。各実行委員に対し「クラブでしっかりトレーニングを」と伝達。監督は3月の強化2試合もデータ化し、チュニジア戦での全員の総走行距離は115km、ウズベキスタン戦は117kmという結果。海外組の人数は1戦目が4人、2戦目は7人。体脂肪率の傾向と総走行距離はリンクしているな傾向。
他にも「速いけどプレースピードは速くない」「球際に強い選手はいない」などJ幹部には耳の痛い内容の連続。更には「日本には疲労回復の文化がないので、日本協会会長に施設建設を要求した」と、要求は多岐に渡っている。
【Jリーグや元代表監督にダメ出し】
視察したJリーグの戦術面についても指摘。「横パスやバックパスが多い」「速い攻撃は遅攻より3倍効果的」と改善点を指摘。ザックジャパンのコロンビア戦については「攻撃をしながらも守備を組織することが大切。私は全くやったことのない戦術で、『私たちを殴ってくれ』と言っているようなもの」と厳しい指摘。
【審判にもダメ出し】
Jリーグのレフェリーに対し、少し相手に触れただけですぐに笛を吹くと疑問を呈し、選手が球際に強くなるには、審判も欧州基準への変化が必要と主張。
スポニチアネックス該当記事:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/15/kiji/K20150415010170790.html
サンスポ該当記事:http://www.sanspo.com/soccer/news/20150415/jpn15041505060001-n1.html
【明くる15日の釈明】
ハリル監督は15日の取材で、3月の合宿時に測定した選手の体脂肪率の数値が流出した事を反省。スピーチした際に掲げたリストから詳細なデータで、本来は代表スタッフのみが知る機密情報で、選手も他の選手の数値までは知らされていなかったという事で「私の責任」と釈明。
また、そのスピーチで体脂肪率15.2%として公表された太田選手が、実際には9.4%程度であると発表。その使用されたリストの数値は簡易測定の値であったことが判明。実は、3月の代表合宿で行ったのは、体重計のような機械に乗る簡易計測。体格、体質によって大きな誤差が出るとか。
サンスポ該当記事:http://www.sanspo.com/soccer/news/20150416/jpn15041605030001-n2.html
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150415-OHT1T50248.html
舌禍によるちょっとしたトラブルになりましたが、それもハリル監督の「レベルアップして欲しい」という強い優しさからくるものだと思います。宇佐美選手の否定記事は無く、本当の様子ですが、次の招集の時はきっと体を絞ってやって来る事でしょう。期待が大きいから具体的に名前を挙げたようにも思えます。これからもどんどんこういう話題を提供して欲しいですね。
【PV情報】4/11:ファジのアウェー磐田戦、ウルトラスにてPVあり。
事例紹介コラムです。
先日、個人的に興味のある情報が出ました。就任会見でハリル監督が「このノートに選手の情報はたっぷり掲っている」と手にしてしたノートです。そういうノートが購入できるのなら、一サッカーサポーターとして、個人的に活用してもいいかなと思います。以下、抜粋して紹介。
ハリルホジッチ監督が愛用するノートが発売。先日の就任会見の席上、新指揮官が情報管理ツールとして披露し、話題になっていた「ハリルノート」。ノートはフランスの文具メーカー、オックスフォード社製でハリル監督が愛用していることからこのほど、日本の文具を輸入する会社が国内での発売を決定。ノートは、約100年の歴史を持つ仏文具メーカー「オックスフォード」社製の新商品「スチューデントSOSイージーノーツ」。元々は同社製品の国内での取り扱いはごく一部にとどまっていたが、文具輸入会社のフェリッティ社が、ハリル監督就任会見でのノート披露に着目。オックスフォード社との交渉を進め、発売を決定。
左隅に約3センチの横長の空欄を配した以外、5ミリ×5ミリの方眼が全面に広がる珍しい規格。「スチューデント」と銘打った商品だが、学生のみを対象にしたものではなく、メモ書きやデザイン、スケッチと汎用性の高いものになっているとか。
サッカー用として使う際も、空欄は人物名や経過時間の記入に適しており、方眼はピッチ図やフォーメーションを即席で描くのにピッタリ。また、表紙は紙ではなくポリプロピレン製のため、長期間の使用にも合っている規格。
さらには現代的な機能として、スマホに専用アプリをダウンロードしてノートの帳面部分を撮影すれば、ファイルとしてデータ化が可能。メールに添付して送れば、情報などを瞬時に共有が可能。昨年、欧州で発売されるやいなや、文具ファンの間で話題となり、今年の「ヨーロピアンオフィスプロダクツアワード」も受賞した逸品。
A4サイズで、めくりやすい縦型リングとじタイプ。国内での販売は6月を予定しており、価格は1,300円前後となる見込み。色はグレー、ピンク、ブルー、オレンジの4色だが、ハリルホジッチ監督はオレンジを愛用しているため人気が集中する見込み。
スポーツ報知該当ページ:http://www.hochi.co.jp/topics/20150323-OHT1T50203.html
面白い情報ですね。個人的にはノートのそのものよりも、以前の「オシムの言葉」のように、ハリル監督自身の考え方を学ぶ書籍の販売を期待でいますが、そのうち発刊されるかもしれません。まずは、形からという事で、このハリルノートを買いたいと思います。何よりおフランス製というのがいいですね。デザインもカッコいいでしょうし。早く発売されないかなぁと。
また、別の情報を知りました。製造メーカーなり、商品ノートのもっと詳しい話です。
オックスフォード社は100%フランスのブランドであり、元々は100年くらい前にノートメーカーとして誕生し、現在ではヨーロッパ全土でのメジャーなノートブランドだとか。ハリル監督が手にしていたノートはまだ日本には無く、特徴としては紙が非常に滑らかで、他のノートに比べて非常に白さが目立つとか。インクとのコントラストがきれいで、特に青インクが映えそうであると。
この「ハリルノート」はノートの紙質も良く、サイズはA4。ページ数も160ページと多い。スケッチブックのようなリング式だが、横開きではなく、縦開きと珍しいスタイル。重さはちょっと重く、大きくて重いタイプはデスクワークというよりは、机が無いところで書くのに向いている様子。見返すというよりは、書き込みやすいという特徴で、サッカー向きではないでしょうか。
早く勝って使ってみたいですね。他の情報として、ハリル監督がチームに導入した3つの新ルールというものがあるそうです。
①「ストレッチ中は私語厳禁」
これまで選手達はリラックスして談笑しながらストレッチを行っていたが、ハリル監督は自分の身体のケアに集中すべきとして私語を許さないとか。
②チームの一体感を出すため、食事は全員で食べ始め、全員で食べ終わるというもの。
③選手の負担を軽くするため取材時間を短縮、試合前日であれば質問は記者一人につき1問にするというもの。
また、こういう情報もありました。それはゾーンディフェンス向上のための練習で使う3本のロープ。ハリル監督はそのロープを手に取り、大股で5歩分を測った。氏の体格なら、7~8メートルくらいになるのか、スタッフと協力しながら、ロープの端と端に、輪を作ったとか。
味方同士のディフェンスの距離感を意識する戦術トレーニングに使われたと思われ、両端の輪を持てば、お互いの距離をキープしながら動くことができる。別段、目新しいものではなく、ゾーンディフェンスの基礎を叩き込むとき、よく用いられるメソッド。
セオリーとして、ゾーンディフェンスにおけるポジショニングは、次の3つの優先順位で決定。
①ボール ②味方 ③敵
①は相手が持っているボールと、自陣ゴールを結ぶ直線ルートに集結し、中央に対するディフェンスの密度を高めることを意味。たとえば左サイドにボールが動いたら、全体がスライドし、左サイドの密度を高めるというもの。
その上で②で味方同士の距離を適正に保ち、お互いにカバーリングがしやすい状態を作る。③の敵の位置も意識はするが、ボールとは関係のない逆サイドに敵が立っている場合、それは見ておくだけに留める。①と②を優先してボールサイドに集結し、味方同士の距離を保つポジションを取る。
これらは極めて基本的なゾーンディフェンスのセオリーだが、日本代表のレベルでもルーズになることがあり、失点につながっている。その点をハリル監督は指摘したとか。一刻も早く、ハリルジャパンを生で観たいな。今年また大阪とか来ないかなと。
1日遅れのTV生観戦レポです。
もう結果は皆さんご存知でしょうが、昨日マレーシアで開催されたリオ五輪アジア1次予選、マレーシア戦です。先発が発表されました。少しいじってきましたね。鈴木、久保、遠藤以外は馴染みがある選手はいません。この試合で勝つか引き分ければ、来年1月にカタールで開催されるリオ五輪最終予選も兼ねたAFCのU-23選手権の出場権を獲得できます。相手の地元マレーシアも、他会場の結果次第では、2位でグループリーグを突破する可能性が残されているので、その気で来るでしょう。
2連勝で無失点、3試合中1日の過酷な試合です。今日の日本は久しぶりの蛍光イエローです。なでしこジャパンでお馴染みの色ですが、同じ黄色でもいつも見慣れた黄色とはやはり違う色です。キックオフ。
今日もピッチの芝は荒れています。特にゴール前。歌うようなチャントが聞こえてきます。これがマレーシア代表のチャントなのか。普通、ピッチボードには日本企業の名前(ガリガリ君とか)が見えるのですが、今日は余り見当たりません。ダンディハウスくらいか。アジア最終予選は中東勢と一緒になります。このシャーアラムのスタジアムは、5大会前に初めての五輪出場を決めた場所です。
前半41分、安在のセンタリングから久保が決めました。★★★日本ゴォール!!! 久保ゴール!★★★ 1-0。やっと均衡が破れました。久保は山口県出身ですね。相手の主将ナイムは、JFLのFC琉球に所属していたとか。ここで前半終了。
後半スタート。交代は無し。最初から行こうと声を掛け合って出てきました。マレーシアのサポーターが映りましたが、スゴい跳ねていて熱狂的なサポーターです。何となくJクラブのチャントに似ていますね。ここで久保に替わって中島投入。マレーシアは5バック気味に守りを固めています。
ここで大島に替わって原川に交代。今日は矢島が出てきませんね。矢島君が岡山にやってくると聞いて、調べてみたらU-22のレギュラー選手のように思っていましたが、最近の出場傾向を目にするとそうでもないのかなと思ってみたり。
ここで荒野の替わって浅野投入。それにしても、この試合は退屈です。追加点もなかなか取れません。手倉森監督も早くハリル監督に弟子入りしてサッカーの極意を観につけてはいかがかと。余り得点のにおいがしません。矢島出ません。
まあ、あれだけゴール前を固められると難しいかもしれません。しかし、ちょうどこの世代が明治安田J3リーグでU-22で戦っているのですね。しかし、2時間連続でTV観戦は疲れますね。メリハリのある展開だったらいいのですが、もう一つの展開です。ここでホイッスル。マレーシアサポーターは試合が終わっても大声で歌っています。こういうのも珍しい。
話は変わって、今日Cスタで開催されたファジのホーム大宮戦に行ってきました。その模様は明日。
TV生観戦レポです。
何とかキックオフに間に合いました。今日は忙しいです。このすぐ後にリオ五輪アジア1次予選マレーシア戦があります。フル代表は生書き込みで、U-22は生で書きますが、明日のアップですね。それにしても、今日はACLもあると思っていましたが、勘違いでした。
今日の相手のウズベキスタンはFIFAランク72位で、53位の日本から見たら格下ですが、1月のアジアカップでは日本と同じベスト8に入っています。アジア予選で当たるかもしれない侮れない相手です。先発はすべて替えてきました。と言っても前回活躍した主力メンバーが前半分にしっかり入っています。他の顔ぶれとしては、乾、酒井高、内田、昌子、森重、今野とそして、岡山県倉敷市代表の青山がいます。大いに期待。キックオフ。
何と、FKは本田ではありません。スポーツニュースでここ数年得点できていないと精度を問われていましたが、やはりという感じです。本田はFKやCKではお役御免か。前半6分、本田の表情からも危機感を察しますCKからGKが弾いたところを、岡山県倉敷市代表の青山のボレーが決まる。★★★日本ゴォール!!! 青山ゴール!★★★ 1-0。ボレーシュートが得意な青山は代表初ゴールです。強いインパクトを与えましたね。これでレギュラー当確だったらいいのですがハリル監督の1番の指を両手で掲げるポーズが出ました。これは流行りそうですね。勝ちにこだわる監督らしいスコアになってきました。
19番の昌子は代表デビューになります。ハリル監督は香川に「もっとシュートを打て」と指示をしており、やはり香川の覚醒を願っているようです。今日は確かに日本は当たりも強いし、ポゼッションよりは縦へのパスが増えましたね。あと、ミドルシュートも多いです。
ハリル監督は「メッシでもチームプレーしなければ使わない」と口にしているため、スター選手は意識していないようです。本田の方は「自分の武器は順応性」とか。確かに前試合で結果を出していますね。DFの裏に出すパスが多いですね。その分オフサイドも多いですが。
そういえば、今日はキリンカップではなく、JALチャレンジカップ。たぶん日本代表でキリン以外の冠スポンサーは相当久しぶりではないでしょうか。新鮮でいいですね。キリンさんの時は賞品は発泡酒1年分とかでしたが、JALは航空券なのかなと言っていたら、日本・モスクワ間選手全員分マイルだそうです。他にもソニーとアディダスもスポンサーのようです。
ウズベキスタンは強いです。前のチュニジアとはまた違う強さを見せられます。2ケ月後にはアジア予選が始まります。4月に抽選会がある様子。香川も今日は生まれ変わったようにシュートを打ちます。あとは入るだけか。前半終了。
内田、今野に替わって太田と水本が入ります。水本はボランチですね。後半スタート。代表小ネタという情報で、ハリル監督のファンサービスが神だそうです。大分合宿で握手やサインをバンバンやってくれたとか。いいなぁ。自分もサインと握手欲しいなと。ウズベキスタンは本気モードで、プレーが強くなったそうです。後半9分、太田のクロスから岡崎のヘッドで決めました。2試合連続ゴールです。★★★日本ゴォール!!! 岡崎ゴール!★★★ 2-0。太田は今回欠場した長友とポジションを争いますが、いいアピールになったのではないでしょうか。
2点目を取って、ハリル監督は落ち着きましたね。冷静というか、次の展開を考えているのか。ここで乾に替わって宇佐美投入。ハリル監督は選手とは握手だけでなく、スキンシップが強いです。交代で入る選手にも熱く指示をしています。宇佐美が早速いいプレーを魅せました。ここで香川に替わって柴崎投入。トップ下に入りました。続いて本田に替わって大迫投入。これでこの2試合全選手(GK2人除く)を使いました。有言実行、正直な人と解説しています。
選手は疲れが見えるようです。肩で息をしているとか。後半35分、前に出てきたGKを観て、柴崎のロングシュート。岡崎がボールを追うが、触らずにゴールを見届けました。何て優しい男なんだ。。★★★日本ゴォール!!! 柴崎ゴール!★★★ 3-0。日本強いです。失点癖もありません。後半37分、ゴール前の混戦で見えにくいところでやられました。日本痛恨の失点・・・3-1。この失点は余計でしたね。ハリル監督も苦虫をつぶしたような表情。ここで川又投入。お前も決めろというメッセージ付きか。後半38分、ドリブルでDFを切り裂いて、上手いゴールです。★★★日本ゴォール!!! 宇佐美ゴール!★★★ 4-1。未来を感じるゴールです。ハリル監督もうれしそうです。さっきの失点が帳消しになるようなゴールです。選手にチャンスを与える監督なのかもしれません。
日本強いです。失点は今までにもありましたが、4得点は成長の証です。監督によると、GKは今後も4人呼びたいそうで、次の招集人数は24、5人になるとか。CKからの混戦でついにやりました。川又が頭で決めました。日本ゴォール!!! 川又ゴール!★★★ 5-1。投入された選手が次から次へと結果を出す理想的な展開です。ここでホイッスル。5-1の大勝です。選手の笑顔が多いです。一体感ですね。川又はムードメーカーなのか、みんなから祝福されています。JALの表彰式です。アシスタントのキャビンアテンダントの方が妙に気になります。あと、報道でも出ていましたが、ハリル監督はせっかちなのか、通訳の話が終わる前にすぐにしゃべります(笑)。あと、カメラ目線が無く、横顔です。まあ、それも個性でしょう。
五輪代表のマレーシア戦は、1日遅れの生書き込みで明日アップします。
TV生観戦レポです。
さあ、今日はU-22代表のリオ五輪アジア予選です。第1戦は夕方時間でTV放映は無かったようです。TVを付けたらフィギュアやってました。羽生君は銀メダルだったのですね。今日も生書き込みです。
すでに先発が発表になっています。地元岡山の矢島先発です。やってもらいましょう。他にも黄色い山中、ヤングボーイズの久保、オーストリアに移籍した南野の名前もあります。秋野はケガの様子。アジア予選を突破できる枠は3つのみと狭き門です。先日のマカオ戦は7-0でしたが、20分くらいは得点できなかったとか。ベトナム代表の三浦監督はJクラブを5チーム率いたという人です。久保選手は誰かに似ているなと思ったら、ドラマ「ルーズベルトゲーム」のエース投手ですね、ってわかんないか。キックオフ。
三浦監督はJリーグ時代から4-4-2を使う事で有名だとか。今回は4-2-3-1なのか。」中島は背が低いのに、果敢で攻めています。何かピッチが荒れている印象です。TV画面で芝が乱れているので、たぶん相当荒れたピッチなのでしょう。
今回のアジア1次予選では、出場43チームを西地区23チームと東地区20チームに分け、さらに各5組ずつの計10組に分け、各組で1順の総当たり戦(セントラル方式)を実施。各組上位1チームと、各組2位チームのうち上位5チーム、計15チームが本大会出場権を獲得。これに開催国のカタールを加えた16チームで本大会を実施。なので、引き分けではダメで絶対に勝たなければなりません。今日はベトナムサポーターが応援する声が大きいです。鳴り物は余り聞こえませんが。
前半43分、苦しんで苦しんで、やっと中島がゴールネットを揺らす事ができました。★★★日本ゴォール!!! 中島ゴール!★★★ 1-0。初戦は暑さに苦しんだようです。手倉森監督はターンオーバー制を使っています。ベトナムの危ないシュート。櫛引の必死のセーブ。アジアを侮ってはいけません。ここで前半終了。
後半スタート。日本は交代無し。矢島が激しいタックルで倒れる。怪我は洒落になりませんが、大丈夫そう。ゴール付近の足元は相当緩いそうで、櫛引が転びました。ハーフタイムは日本ベンチが暗かったそうで、コーチが「勝ってるのは俺達なんだぞ」とはっぱをかけたそうですが、この世代はメンタル弱いのか。ムードメーカーはいないのか。後半はいけませんね。どうも、ベトナムに抜かれます。特にセットプレーに揺さぶられています。まずい空気ですね。植田はテコンドー日本一という異色の経歴があるそうです。
ここで久保に替えて鈴木投入。ベトナムの危険なタックルが遠藤を遅い、松原が突っかけてイエローをもらう。本当にアジアのラフプレーは困りもの。今日は勝ち点3が絶対に必要です。1-0ではまだ何があるかわかりません。
ここで矢島に替わって豊川投入。中島はJリーグ最年少でハットトリック達成の記録を持っています。会場のマレーシアは相当蒸し暑そうです。少し雨も降っています。スーツ姿の手倉森監督も暑そうです。次の相手は開催国のマレーシア。やりにくそうなのでこの試合で追加点が必要です。
南野に替えて浅野投入。調子がもう一つの南野は、クラブとの約束でこの後すぐにスイスに帰るそうです。後半の日本は動きがもう一つですね。やはり、暑さで体力を消耗しているのか。それとも技術がと思っていたら、ロスタイム後半48分に中島が何とか決めました。★★★日本ゴォール!!! 中島ゴール!★★★ 2-0。ここでホイッスル。2-0で勝てました。
次のマレーシア戦は中1日の31日の21時半からありますが、この日は19時過ぎからハリルジャパンのウズベキスタン戦もあるし、他にも・・・ 年度末だし、どんな日になるのか。忙しそうな日になりそうです。まあ、A代表と、五輪代表がずれて良かったですね。
話は変わり、今日スポーツカフェ12で開催された、ファジのアウェー千葉戦のPVに行ってきました。その模様は明日。
【PV情報】3/29:ファジのアウェー千葉戦は、4Fスポーツカフェ12にてPVあり。
TV生観戦レポです。
ハリルジャパンの初陣。今日も生書き込みです。気になる先発ですが、入場前の整列で全然顔ぶれが違います。武藤、川又(追加招集)、永井という純国産サプライズ。永井は11番ですね。久々の槙野(大丈夫かな)や初選出の藤春の名前もあります。GKも権田。つい先日、岡山にやってきてPKをくれた山口の名前も。やってやれ酒井も先発だ。アギーレさんの時にミスして、それ以降呼ばれなくなったので、しっかりチャンスを掴んで欲しい。先発陣がアギーレジャパンと比べてガラっと変わっちゃいましたね。途中交代も多いでしょうが、頑張って欲しいです。今日の先発には本田も香川も名前がありません。DFは欧州組がいますが、前は国内組ですね。チュニジアはFIFAランク25位(日本は53位)で、W杯4回出場。最高成績はグループリーグ敗退。マッチメイクはいいと思います。キックオフ。
チュニジアは背が高いチームで180cm以上が10人、185cm以上が5人います。この試合を注目して観る理由が2つあります。まずはハリル監督の就任時に「3月の2試合は勝つ」と口にした公約。絶対に勝たなくてはいけないという事はありませんが、公約の形なのでやはり気になる。あと、就任初戦で負けた代表監督は2人(うち、アギーレさんの相手はW杯16強のウルグアイ)いるが、いずれも解任されている事。まあ、これも気にし過ぎかもしれません。就任会見で、「少し時間が欲しい」と言っていたので、今日はゆったり観るとしましょう。
センタリングからの川又のヘッドのシーンで、岡山時代の川又のプレーを思い出してしまいました。解説ではチュニジアの監督が今回は若いメンバーを連れてきたと言っているとか。これは勝たなければなりません。チュニジアとは相性が良く、3勝0敗で無失点です。そういえばW杯でも勝ってませんかね。ここ最近はW杯に出場できていないそうですが、それでもFIFAランクではずっと格上ですね。
武藤と藤春で左サイドはスピードがある選手を置いています。高いCKから川又のヘディングでバーを叩く。惜しい。それにしても、今日の試合は面白い。早いし、気持ちが前で出ているプレーです。FKもCKは清武。ずっと本田だったので、新鮮な光景です。シュートをはずすと、ハリル監督が絶叫した様子。これくらいの監督がいいですね。
カウンターサッカーのイメージでしたが、結構攻めています。このチームでの選手の距離間は近く、日本がずっとペースを握っています。ハリル監督は酒井や永井にポジション取りでずっと声をかけているようです。相手FKで権田がファンブル。気をつけろよ。今回はなかなか武藤がボールに触れません。ハリル監督はカウンターが日本の弱点と話しているようです。武藤の惜しいシュートで初めてハリル監督から笑みが出ました。武藤には裏を取る事を求めているとか。ここで前半終了。
選手交代は無し。後半スタート。後半はなかなかボールをキープできません。ボールを奪われるシーンもちょっと多い。ここで選手交代。ハリル監督が本田に熱く指示を出しています。ここで、永井と清武に替わって、本田と香川投入。どういう作用が起こるのか楽しみです。
ワンタッチツータッチのパスが増えてきました。本田が右サイド、香川がトップ下です。CKで吉田がダイビングヘディングで決めたが、その前にファールのホイッスル。惜しい。ゴール前で競って川又がシュートするが、惜しい。
ここで川又、武藤に替わって、2度召集されたが出番の無かった宇佐美と岡崎投入。宇佐美は念願の代表デビューです。アギーレジャパンまでは素行が合わなかったのか全く呼ばれなかったのですが、ついにデビューできました。何をしなければならないか、それは宇佐美本人が一番知っているはず。
奪ってから早くなりました。球際も良し。後半33分、香川が横に流して本田からセンタリングで、岡崎のナイスなヘディングシュートが決まる! ★★★日本ゴォール!!! 岡崎ゴール!★★★ 1-0。ハリル監督も感無量の様子。このままいけば、ハリル監督公約守れそうです。チュニジアも少し足が止まってきたか。宇佐美も「俺もゴール決めてぇ~」という表情。代表出場試合で90試合、歴代FWで1位だそうです。
後半38分、ゴール前の混戦で香川が緩いシュート。こぼれたところを本田が決めました。やはり本田は決めてくれる。★★★日本ゴォール!!! 本田ゴール!★★★ 2-0。ハリル監督も「これで決まったかのう」という表情。
ここで酒井と山口に替わって、内田と今野投入。内田は大きなテーピングをして痛々しいがピッチに立ちました。コンディションの差もあるでしょうし、若手メンバーというのもあるのかもしれませんが、日本の方が押せています。宇佐美はここまでのプレーでノーミスでヒールパスとかやっていましたが、入ったかというシュート。惜しくもバーに弾かれました。それでも素晴らしい飛び出しでした。監督の言う裏への飛出しができていました。ここでホイッスル。
やはり、ハリル監督は偉大でしたね。初陣にして格上の相手に無失点快勝し、勝利の公約を守るという事はできそうでなかなか感嘆にはできないと思います。。今までは弱い相手を呼んでとにかく勝つという展開ばかりでしたが、今回は強い相手でした。当ブログでも日本協会のマッチメイク等について、いろいろと言っていましたが、今回は良かった。
また、監督交代のタイミングで必ず出る「日本人監督待望論」。今日の試合を観て、やはり実績のある外国人監督で良かったと実感しました。これが長谷川監督などの日本人監督でここまで戦えていたかどうか。たぶん、0-2もしくは1-2くらいの負け、良くて引き分けだったでしょう。そして「日本らしい戦い方はできた。まだ初戦なので次の試合に向けて磨いていきたい」とかそういうコメントで流されていた事でしょう。しかし、ハリル監督は違いました。就任会見で自ら公約ノルマを設定し、見事に達成。しかも完勝。まだまだレベルは違います。日本人監督を出したいのなら、今日この試合から学んでいき、世界の主要リーグで経験する事を目標に動くべき。ちょっと日本で3冠取ったからではダメです。今回、ハリル監督で素晴らしいと思ったのは、一緒に練習したのがほんの数日間なのに、ここまでチームが一体となり、戦術が徹底できている事。カリスマ性もあるのでしょう。
いくらJリーグでできてもそれは、常時一緒にいる選手だからという部分もあり、ほんの数日間一緒に過ごす代表チームとは根本的に違います。そういう環境でも世界に向けて強いチームを作る事が、今の日本人監督ができるでしょうか。大いに疑問です。
半年間のブランクはありましたが、日本代表はパワーアップして、W杯予選に臨めることになりました。久しぶりに画面に見入った面白い試合を見せてもらいました。しかも、スポンサー向けのガチガチの常連メンバーではなく、しっかりと新戦力を試しているという事。普通は失点をしていたかもしれませんが、今日の試合では余りピンチも少なかったように思います。次の試合も新戦力を試すそうです。楽しみですね。