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96時間 レクイエム

2015年06月04日 | ホームシアター&エンタメ

 密林からバンダイのスノースピーダーが着弾。

 

 昨年秋のX-WINGとTIE ADVANCEDのリリースから1年も経ってないのに、X-wing・TIEadvanced・TIE FIGHTR・電飾可動X-WING・SNOWSPEEDERと、

メカだけでもハイペース。ベイダー卿にトルーパー、R2D2コンボにC3-POとキャラ系まで含めると既に9商品がラインナップ。更に夏までにY-WINGとSPEEDERBIKEが

ラインナップされることになってる訳ですが、物凄いハイペースですな。実はDEATHね、昨冬だったか、とあるルートからバンダイのベイダー卿のTSを組んでちょと頼まれたことがあって、

パチパチッと組んだことがあるんですが、ありゃ酷かった。半身義体の半サイボーグとは言え、あれはもうベイダーじゃ無かったね。アレ買うならリボルテック買った方が安心して死ねます。

なので、今後はメカのみ追う予定。

 

 

 さて、今回は映画の話。

 元嫁の再婚相手がいつの間にか全然別人になってんじゃねーかー!!!!

 っつーことで、リーアム・ニーソン主演の人気シリーズ「96時間」の三作目を鑑賞。

 

 原題は「TAKEN 3」。フランス映画界出身の粗製濫造機リュック・ベッソン。監督は前作「TAKEN2」に続いてベッソン企画作品の常連オリヴィエ・メガトン。

第一作目の「TAKEN」は、主人公のブライアン・ミルズの娘が、初の海外旅行先でアルバニア系人身売買組織に拉致される話で、

邦題の「96時間」は、誘拐事件での人質生存の可能性が見込めるリミット「96時間以内」から付けたものだったが、多分本作がシリーズ化されるとは

この邦題を付けた日本の配給会社も当のベッソンも思っていなかったに違いない。

 スティーブン・セガールのお家芸である「犯罪者がたまたま喧嘩売った相手が霊長類最高レベルのオッサンの関係者だった」系なストーリーで

所謂 批評家の面々にはあまり良い評価を得ることは出来なかったが、予想外に痛快な作品だった事から現実の市場での評価も良く、

その後二匹目のドジョウを狙って二作目を作ってみたら、一作目に輪を掛けて批評家ウケは悪かったのに何故か興行成績は絶好調だった為に

調子ぶっこいて三作目まで作ってしまったってのが本作。

 

この三作もメインタイトルは「96時間」になってるが、最早96時間には何の意味も無い内容になっている。

 さて、一作目はフランス、二作目はトルコが舞台で、物語そのものも繋がりがあったのだが、この三作目は登場人物のみ引き継がれただけで

内容に関しては前二作とは殆ど関連が無い。ただ、前三作を通じて登場してきた非常に重要なキャラが物語序盤で非業の死を遂げるのがポイント。

 ここで、主人公ミルズについてのおさらい。風貌や言動は時代遅れの頑固親父風で、ラッシュ時の山ハンド車内なら速攻で痴漢冤罪の餌食になりそうなオッサンだが、

軍の特殊部隊からCIAの諜報員であった経歴の持ち主であり、銃火器・格闘・情報戦・通信・爆弾・拷問のスペシャリストだったというトンデモなスキルを持つ。

一作目では、人身売買の為に拉致した娘が、まさかこんなオソロしいオッサンの娘とは知らなかった犯罪組織がたった一人に壊滅させられ、

二作目では、一作目でミルズに処刑された男の父親が、無謀にも復讐を果たすべく今度は元妻を拉致しちゃって、結果ミルズに父子揃って処刑されてしまった。

 

 して、今回の三作目では、何者かによって事も有ろうにミルズのアパートで元妻のレオーナ(ファムケ・ヤンセン)が殺され、彼女の遺体を発見したミルズは、

何者かの通報で駆けつけた警官によって、元妻殺しの容疑者として追われる身となってしまう。前二作でも大活躍だった旧知の仲間の協力も仰ぎつつ、

真犯人を追うべく孤軍奮闘するミルズ。しかし、今回彼を「妻殺しの容疑者」として追うのは、オスカー俳優フォレスト・ウィテカー演じるクレバーな刑事ドッツラー。

ドッツラーは、ミルズの経歴とそれに反するかのような杜撰な妻殺しの犯行の裏には、別の何かがあることを察しつつも、部下の警官の銃を奪い取り逃走したミルズを

敢えて執拗に追い続ける。ミルズは追ってくる聡明なドッツラー刑事の手腕をも敢えて逆手に取り利用して、レオーナを殺した犯人を追うのであった。

 

 知らない間にこのシリーズのファンにさせられた者からすれば、いきなりのレノーアの死は驚きでしたねぇ。あと、レオーナの再婚相手のスチュアートが

第一作では剥げのオッサンだったのが、今作ではマッチョ体毛ラテン系に変わっちゃってて、俳優が確保出来なかったからとはいえ変わりすぎやろとツッコミ。

娘のキムは、第一作ではJKでしたが今作では大学生になっていて、しかも親父さんの恐ろしさを全く判ってないらしいボーイフレンドとズッコンバッコンやりまくって

妊娠しちゃってる設定。ちなみに、ボーイフレンドも前作のジェイミーからジミーに変わってて見てくれも全くの別人である。

 

 さて、正直な感想だが、全二作に比すれば内容的に薄味な印象。そもそも、白髪交じりの小言が多いウザいオッサンが、

実はスーパーデリシャス遊星ゴールデンスペシャルリザーブゴージャスアフターケアキッドな元CIAエージェントって設定がオモロかった訳でして、

流石に三作目ともなると「このおじさん、めっさ強いんでしょう?」と観客には既にバレバレの状態から始まる訳なので製作サイドが強いられたハードルは高め。

エロビデオメーカーが作ったビデオシネマで主演もエロビデオ女優で女教師とかで出てきても「あなた、どうせすぐ脱いじゃうんでしょう?」って位の驚きの無さ。

そこを考えてのレオーナを冒頭で退場させるという展開が用意されたんだろうと思う。なんせミルズは好きで離縁した訳では無く、

仕事が仕事なので家族と離れていることが多く、それにレオーナが殺されるという設定で、ミルズの怒りの度合いが過去最高レベルである事は必然で有り、

ストーリーが進むにつれて出てくるであろう真犯人の悲惨な最期が端から瞼に浮かぶわけだが、これが実際は意外なほど淡々と進んで、

最後も何だか拍子抜けな感じでエンドロールを迎えてしまう事になる(少なくとも私はそう思ったわけよ)。ここらが批評家から薄味と評されたんかもね。

TAKEN 3 | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX
 

 

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2 コメント

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Unknown (ワタナベ)
2015-06-08 10:21:40
あーこれ連作だったのね。

こないだ機内でこの3作目みたのよ。もうすっかり映画の話題についていけない。
冒頭でバカデカぬいぐるみ買ってるおっさんの描写がいまいちよくわかんなかったけど、連作だったからなのか。

そいやハンガー・ゲームも同じパターンだったすわ。なぜか2を先に観てしまい、1を後から観るというわけわかんない順序だった。
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Unknown (@河童)
2015-06-08 13:07:12
>ペキモさん
 そう、連作です。しかしながら、当初から連作予定は無かったようで、
よくある話ですが、シリーズが進むにつれ彼方此方ほころんでいきます。
一作目は私的には大好物なんですがね。
 バカデカ縫いぐるみですが、そもそもこのオッサンが怖い殺戮マシーンに変貌する鍵が
娘への異常なまでの溺愛ぶりにあるんですね。で、今作でもそこらは続いてますよって布石っすな。

 ハンガーゲームは、流石に順を追わないと面白さ半減しちゃうな~。
最終作は、ただでさえ前後編に分けられてるのに、日本では今月になって漸く公開(他国は半年以上前)。
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