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NIKON 1 J5 標準レンズ比較

2016年04月12日 | デジカメ&ガジェット

 愛用しているレンズ交換式ミラーレスカメラのNIKON 1 J5で使用するレンズを買い増ししてみました。

ニコワンことNIKON 1シリーズですが、最初のJ1のコンセプトを気に入って手に入れてから丸4年。スッカリ気に入ってしまい、これが有るから写真撮るのが好きになったのは間違い無いです。

親父さんがカメラマニアで、オカンの知らんところで散財しまくってたってたことが発覚して大騒ぎなんて事が大昔ありましてね、反面教師というか、その影響が今でも自分の中にある訳です。

なので言うところのデカブツでレンズもお高いデジイチってのには未だに所有欲が沸かないんですが、このニコワンは小さくてリーズナブルでそれでいて面白い絵が撮れるって事で、

テキトー大好きな私にはピッタリの製品。しかし、どうやら先行きは怪しいらしく、今後もシリーズが継続されるかさえ危ういんだそうです。無くなったら困るな~。

 っつー訳で、最近はシリーズが廃版になる前に欲しいレンズは手に入れておきたいって思うようになっておりまして、欲しいレンズ筆頭は超広角ズームなんですけど

ニコンが3月にレンズの値上げしちゃって、コッチの予想以上に広角ズームの実売が上がってしまった為に、ソレよりも先に絶滅が危惧される標準レンズを買うことにしました。

 今回購入したのは、標準ズームレンズの11-27.5mm f3.5/5.6ってもの。発売されてから時間が経ってる上に、ボディ同梱で売られてるタイプもあったからか

新品を買わずとも中古市場では多く出回っていることもあったので、今回は超美品のセコハンをネットでお安く入手しました。

 購入した理由ですが、なんせニコワンJ5はボディにレンズが2本も付いてんのに売値が6万弱のカメラって事で、端からちゃんとしたデジイチみたいな高解像画像は撮れないとは知ってんですが、

昔買ったJ1に付いてきた10-30mm標準レンズも、昨秋購入したJ5に付いてきた10-30mm電動ズーム機構付の標準レンズも、結果として画像の真ん中付近はこのカメラなりに解像するんですが、

端に行くほどボヤけてしまうんですね。そらもう集合写真とかテレ端では撮れないレベル。「端は手軽さの犠牲になったのだよ」って事なんだと思ってたんですが、

これらの標準キットとは別に、NIKON 1用にはもう一つ標準ズームレンズが発売されていて、それだと手ぶれ補正用のVRが付いていないしマクロっぽく寄ることも出来ない反面、

画面端まで他の2本に比べれば解像するし画像そのものもシャキッとしてて良いらしいって話をネットで拾ったわけです。で、こないだ沖縄行った時に、電動標準ズームも持ってったんだけど、

同じく持ってった18.5mm単焦点で撮った絵に比べると、特に広角側で撮った絵が使えねぇレベルな訳ですよ。そこで、旅行から帰って直ぐに今回のレンズを入手したわけです。

メーカー公表のMTF曲線で比べてみると

今回購入した標準ズームレンズの曲線 11-27.5mm f3.5/5.6(広角側・望遠側)

 

キット同梱の電動ズーム標準レンズ10-30mm f3.5/5.6(広角側・望遠側)。特に広角側はレンズの端ほど急降下(笑

NIKON 1 J1に同梱だった現在は販売終了の10-30mm f3.5/5.6標準ズームVR(広角側・望遠側)

      

画角周囲の光学性能を表すグラフが上の電動ズームよりも更に酷い状態。端っこなんてコントラストも解像も壊滅的です(笑)0.1以下ってナンダヨソレ。

 MTF曲線だけでレンズの性能差がハッキリ判るわけでも無いらしいし、ニコワンのMTF曲線はレンズ系の数値(グラフ横軸)が小さいからフルサイズ用とは比較にもなんないとはいえ、

キット同梱の電動ズームやJ1同梱の標準ズームの特に画面端付近のグラフの落ち込みがハンパないっすね~ってことで、コレを踏まえて実際に同条件下で比較してみることにしました。

 尚、参考までに私が現在持ってる中で一番気に入っている18.5mm f/1.8 単焦点

私如きには高嶺の花のNIKON 1用レンズの中で一番明るくて写りも綺麗な 32mm単焦点 f1.2

 

と、この曲線で比べてみた限りでは、方やニコワン用にして10万オーバーのf1.2レンズに対して、キット同梱で単体で買っても実売3諭吉弱のf1.8レンズも中々健闘してる感じ。

単焦点はともかく、今回は標準レンズの撮り比べです。

 

今回は、各レンズ共に広角側最短と望遠側最長の2種を撮影。今回買った標準が11-27.5mmと他の2本よりレンジが狭いため若干画角の違いが出てますが、

後は露出4.0でシャッター速度1/30、夕方の裏庭での撮影比較となってます。今更ですが、3本とも標準とはいえ暗いレンズなのがちょっと悲しい。


1 NIKKOR 11-27.5mm f3.5/5.6(以下11275) 広角側


1 NIKKOR 10-30mm PD VR f3.5/5.6(以下PDVR)広角側


1 NIKKOR 10-30mm VR f3.5/5.6(以下VR)広角側

3枚ともカメラ側でjpeg変換された画像の撮って出し。これを元の5568×3712の画像から1000×666に縮小したんですが、これではイマイチ違いが判りにくいかも。

そこで、この元画像をリサイズせずに、左端の概ね同じ様な部分を1000×666でPhotoscapeってアプリでトリミングしてみました。


11275 広角側左端トリミング


PDVR 広角側左端トリミング


VR 広角側左端トリミング

流石ににテキトーな私でも判る違いが出ました!これはやはりこの11-27.5mmを買って大正解だったと思います。


11275 望遠側


PDVR 望遠側


VR 望遠側

で、またもこの1000×666にリサイズした画像では違いが判りにくいので、広角側同様に左端の同じ位置をPhotoscapeでトリミング。


11275 望遠側左端


PDVR 望遠側左端


VR 望遠側左端

広角側ほどの大佐は出ませんでしたが、やはり11-27.5mmの方が良いですね。ちょっと面白いのは、EDレンズが驕られてるはずの電動ズームよりも

旧型の手動ズームVRの方が望遠側は良い様にも見えるところか。

 

 買って良かった今回のレンズですが、明るさそのものは他の2本と変わらないので、暗い場所ではVR機能が無いことで手ぶれに要注意な訳でして、

接写も出来ないに等しい性能ですから、使い勝手の良い電動ズームの方を一応現役として残留させ、旧VRレンズはJ1と共に子ども用のお下がりとなりました。

 

 

コメント (2)
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