がらくたどうBlog

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1/20 FERRARI 412T2 【その11】&ミクポルプラモ問題w

2011年02月27日 | 模型


 新米パパさんとこ同様に我が家にもミクポル到着。新米パパさんトコのミクポルに入ってなかった物が私のには入ってたなんて事があるわけが無く、
ゼッケンとハチマキが省かれたナンチャッテ仕様のキットです。
何度も書いてるんですが、デカールとタイヤ&ホイールがクソなキットは、他の部分がクソなキットよりもクソなので大グソな訳です。
っつーか、EBBROブランドでお馴染みMMPがSUPER-GT関連の独占的契約を保有していて、ミニチュアカーに関してはMMP以外からのリリースにはGTAから許可が降りないとか
そういう話も巷から聞こえてくるわけですが、もしこれが事実だとすればMMP設立の経緯から察するにタミヤのキットは権利取りやすいけど他社は難しいとかいう事情も出てくるのか?
実際グッスマで販売アナウンスがされてるミクデカールや完成品ミニカーでも昨年末のリニュ仕様デカールからゼッケンが省かれてしまいましたし、事情が明かされない為邪推ばかり。
っつーか、どういう事情があるかなんてこちとら知る由もなければ知ることに意味も無いわけで、単純に不利益を被ったことだけが問題なのであります。
sh○KOとか○ッフェとかフォローしてくれるのに期待しつつ、最悪自作覚悟ですな。
 それから塗装指示にグラデーション処理での塗装が指示されていますが、これは所謂ボカシ塗装じゃなくてマジでグラデ塗装。色相の変化を考えて塗っていくので難易度は少々高め。
ただ、グラデ塗装が出来なくても、どうやらデカールの継ぎ目のフォロー用の最低限だけ塗れば、後はデカールでボカシ塗装を再現することも可能というかコッチがデフォになってます。
インストの書き方が良くなくて、グラデ塗装できない人は却下仕様って訳じゃないので誤解無く。むしろデカールだけで再現するように作ってあるけど
塗装で仕上げたい人のためにグラデ部分を省いたストライプデカールも入れておきますって事になってます。そう、つまりは塗装派の人のことも考えてくれてる親切仕様なデカールな訳です。
カラーリングの上にスポンサーロゴを一発印刷しちゃったりして、塗装派へのフォローが無いよりは数倍マシな訳ですな。
 で、その大判デカールですが、どうやらグッスマのデカールシリーズほどの質実剛健さは感じないので、ロゴには入ってるけど商品としてはグッスマRは
イラストレーターのredjuiceのCマーク部分以外は無関係かもしれません。手に入れるまではデカールだけグッスマなのかな?と想像したりしてたんですけどね。
何れにせよ、このデカールが非売品になってるのは、フジミの外からデカールだけ持ってきてるって事だけは間違いなさそうです。
キットの中身に関しては新米パパさんが詳しくレポってくれてますんで是非そちらを♪(って丸投げかよw)

 さて、412T2はフロントウィングの製作です。

 フロントウィングはノーズにベタ付けとなっとりまして、水平垂直の確認にノーズが不可欠ということで、先にモノコックとノーズの接合を処理しておきました。
キットにはフロントノーズを外した際に見えるブレーキ関連の補器類もパーツになってるんですが、ここは固定で仕上げるので全て省略するかも。
一応今のところは分解可能状態なんですが、ノーズコーンを固定するとしたならば内部を作っても無駄に終わっちゃいますしね。
っつー事でキットの指定通りに4本の洋白線でピンを埋め込んでオシマイ。

 フロントウィングはメイン1枚、フラップ4枚、整流板6枚、翼端板2枚というのが基本構成。レジンのノーズパーツとの勘合も、ノーズ側のウィング取り付け部を若干削った程度でピッタシ。

翼端板は一部がえぐれた形状になってんですが、エグレ方はレースによって複数種類があった模様。一応カナダ仕様ってキットですが、この翼端板部分のカナダ仕様がどうだったか
手持ち資料では見あたらなかったのでキットの形状のママ弄ってませんが、メタル製のエグレ部分だけは洋白板と真鍮板を組み合わせて作り替えておきました。

そしてメインエレメントと中段フラップを翼端板で挟んでハンダ付け。

 左右計6枚ある整流板は、インストのガイドを参考にエッチングを曲げてやりまして、左右それぞれ3枚ずつある整流板をインスト指定通りに0.8mm洋白線で接続して一体化。
この際、エレメント本体と整流板は後々ばらせた方が楽なのでハンダ付けせず瞬間接着剤で仮固定してから洋白線のみをハンダ付けしてアセトン浸け。
出番が殆ど無く画像にも出てきてない一番上のフラップは、ノーズコーンパーツに差し込む構造なので本組みの時に現物合わせする事になります。上中下各板のクリアランスは
かなりタイトになってまして、この部分の調整は板が三次曲面であることも手伝ってリアよりは少々面倒でした。

 前後ウィングの目処が付きましたんで、残ってるハンダ付けが必要なパーツの組付けを敢行。


バージボードはインストのガイドを参考に曲げを付けてステーをハンダ付け。曲げる際には、昔F-1をよく作ってた頃の曲げ治具の定番、リポ○タンDの瓶を使って曲げてやると曲げやすいです。
リアのディフューザーを曲げるときに焼き鈍しをしてみたけどステン相手では大して効果がなかったので(寧ろ焼けた酸化膜がハンダ付けの際に邪魔)焼かずにそのまま曲げてます。
画像にちょこっとだけ写ってるピンセットは、最近使い始めたRUBISのチタン製の精密ピンセットなんですが、このバージボードのステーの様な細くてハンダ付けしにくいパーツをハンダ付けする際には
・熱に強い
・合わせがシッカリしててパーツがずれない
・耐腐食性が高く、ハンダ付け用のフラックス位ならスルー
と非常に使いやすかったです。


エンジンカウルのNACAダクトの天板も真鍮板をハンダ付け。キットにもステンエッチングが用意されてはいるんですが、他の部分は寸法エラーとか皆無に等しい本キットに於いて、
何故か長すぎる上に、ステンの硬さとハンダ付けのしにくさが災いしましたんで、削りやすく熱も入れやすい真鍮板に変更しました。 

 あと、サスペンション関係で唯一残っていたドライブシャフトもここで捻り出し。

キットのドラシャパーツは↑斯様な有様でして、ちょっと使いにくく寸法的にもイマイチだったので銅線に置き換えました。

プラモのランナーで採寸しつつ長さをカットしながら調整し、サイズが決まったところで銅線から同寸法を切り出してドラシャとして使います。ブーツ部分を作らなければならないんですが
ギアボックスに付いてるドラシャの基部も少々加工が必要な感じなので今は銅製のシャフト部分のみです。

 っつー事で、ウィングやサスペンション等、全体的な仮組みで必要な部品が概ね揃ったので、一回全部組み込んでみました。

リアセクションは、レジン製の両サイドのカウル後部がリアウィングと干渉してエンジンカウルが閉められなくなるという事態が発覚し、干渉しないように削ったりしてたら今度は削りすぎた部分が出てきて
目下ポリパテ持って硬化待機中。ここまで来て漸く気付いたんですが、リアウィングとサスペンションとカウルの関係は非常に密接であり乍ら、全部組み込んで調整しようとすると非常に困難だったので
カウルとリアウィング、カウルとサスペンション、そしてサスペンションとリアウィングをそれぞれ別途仮組みして調整を入れ、最終的に辻褄が合う様に持って行くのが良さそうです。
(備)
・アップライトを上下アームで挟む(ロワアームは緩め)
・プッシュロッドをロアアームの穴に滑り込ませる
・カウルを前方ロワアームに通し
・上下アームををギアボックスに固定し
・ドライブシャフトを装着し
・仮留め状態のアップライトとロワアームを本締め
・スタビライザーを装着し
・リアウィングをギアボックスに固定し
・ギアボックス左右のオイルクーラーと共にカウル後部を建て付け
・配管配線を済ませ
・リアウィングステー左右に挟まれるクーラーとテールランプパーツを装着

リアウィングを先組みした事と、サイドカウル後部を上下分断したことの影響で、上記の順番を守らないと組み立てで詰みます(笑。特にリアウィングのギアボックスへの装着は、アルミ製の
4本のリベットを打ち込んで固定するという凝った構造になってまして、これが非常に込み入ったところに打ち込むようになってまして、この仮組みの時点でも既にイライラムキーーッとなります。

また、以前組んでセンタートンネルのエッチングも、リアウィングとこのトンネル部分を接続する部分が寸法的にズレてましたんで(小図の赤丸部分)、センタートンネル側を全部削り取っておきました。
最初自分が何処かでミスしたのかと色々検証してみたんですが、どうやらヒロのサンプル完成画像でも此所は盛大にずれてましたんで、キットパーツ側の問題の様です。

リアに負けじとフロント側も中々パズルチック

前部分で面倒くさいのは片側二枚ずつあるバージボードの組み付けでありまして、特にサスアームが貫通する前側の小さなボードは、フロントロワアームとのクリアランスが思ったよりもタイトでありまして
これの調整にかなり時間を費やしました。
(備)
・アップライトを上下アームで挟む(ロワアームの締め付けは緩めで)
・プッシュロッドをロワアームに差し込む(接着しないこと)
・前方のボードを前ロワアームに通す
・アッパーアーム及びロワアームをモノコックに差し込む際に同時にボードもモノコックに差し込む
・プッシュロッドをモノコックに固定
・ロワアームとアップライトの固定を本締め
・後方のバージボードを装着
・ステアリングロッド装着
この順番を違えると詰みそうになるので順番厳守。


っつーことで、これで一通り組み込める様になりました。見た目はオーソドックスで質素に見えて、実はかなりパズルチックな構造になってて面白いキットです。
次回からは各部のブラッシュアップとディテールアップを施していきたいと思います。結構組み立て優先で省かれてたり簡素化されてる部分が出てきましたんで、やる事は意外と多いかも。

 さて、明後日3/1から一泊二日で関西へ出張。前回の名古屋は模型関係スルーだったので、宿泊を大阪に確保してリベンジする予定。

コメント (10)
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