がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

CHAOS ON MY DESK!

2009年04月07日 | 模型

動け動け動け動け動いてよ~っつっても動いてくれないデジカメちゃん。そんな訳でmyデジカメ終了~。
電源入れて撮影しようとしたら、何やらエラーが出ましてね、電池入れ替えてみたり
メディアを交換したり、まぁ色々やってみたんですがどうもダメそう。模型に出戻ってから
HPやらブログやらもスタートさせ、それ以来の相棒だったわけですが寄る年波に勝てずと言うことか?
今までブログ内で使用した画像が3800枚程。その内デジカメで撮った画像が70%だったとしても
3000枚位提供してくれたデジカメちゃんですが、壊れちゃってはどうしようもないですな。

 で、今後もブログを続けていくとして、そもそもこのブログの主たる目的が、自己の製作の過程記録にあるわけで
そういう意味では画像が無くても何とか成り立ちはするんですが、やはり画像がない模型ブログって


顎が普通なシューマッハーとか

眉毛が紀香風なアロンソとかみたいなもんで、物足りないことこの上ない。

で、新調しようと思ったんですが、模型の撮影に使えるデジカメってのが意外と少ない。
一眼レフなら大丈夫ですが、ブログやらホムペの為に買い換えるにはちょっと高価過ぎ。
カメラも趣味にしてるんなら一眼でしょうけどねぇ。機能的にはマクロと絞り優先AEとがあれば良いんですが
この内絞り優先AEってのを搭載した機種が、コンパクトデジカメには少ないんですよ。
地元のエディオンやらヤマダやら徘徊しました結果、絞り優先を備えたコンパクトっつーことで

またもやFinepixを買ってしまうという結果に終わりました。キャノンのパワーショットも
予算内だったんですが、選択肢がこの2メーカーしか無いと言っても過言ではない状態だったので
今まで使い慣れた操作性ということも考えましてF200EXRを購入しました。

 で、最初に撮影した記念の画像

机の上はカオスです(笑。色んなキットのパーツがゴチャゴチャ散らかってて、最早何か作業をするスペースさえ無い状態。
都合キット四つ分のパーツが机上に散らかっております。どれが何のパーツか判りますでしょうか?


 前回UPしたピンク号もクリアー後に改めて撮影。数年の歳月の差と言いましょうか、新しいデジカメだと
前のよりもかなり実物に近い色合いで撮れる模様。今まで使ってのは画素も400万画素でしたが
今度のは1200万画素有りますんで、トリミングして必要な箇所だけ使うというのも楽になりそうです。
ただ、同じメーカーとはいえインターフェイスが結構変わってますんで、慣れるまでちょっと時間掛かりそうです。
 ちなみにこのピンク号、最早内装だとかホイールだとかの塗装も終えてますんで、
終盤戦に持ち込もうと思えば持ち込めるんですが、実はパーツを無くすという失態を犯したオレちゃん。
そら、あんな散らかった机では紛失もするやねっつーことで、左右のミラーを紛失してしまいました。
これが通常のミラーなら一刀彫で彫りおこすなりすりゃぁいいんですが、この年代の911系のミラーって
形状がステー含めてちょっと独特でして、捻り出すには一苦労しそう。っつーことで
丁度エアブラシを修理に出してる事もあり、タミヤに「エアブラシ返送するときパーツも同梱しといて」っつって
電話とメールでお願いしたのが先々週の話。
「未だに届きませんよ~(悲」
発注出す時期が悪すぎたらしいです。棚卸しとか社内連休とか重なってるんだと。

 っつー事で、今回はネタは特に無いんですが、折角なので無理矢理なネタを一つ。
今号のモデルグラフィックス誌の巻末付近に、ガイアノーツの見開き広告が出てました。
私も愛用してるんですが、ずっと個数限定商品で入手難だった「純色」シリーズが、
ここに来て定番商品化されるとのこと。
つか、最初からそうしろよ(笑。その記念って事で、ちょっくら色の話をしましょう。
 今回定番化される「純色」ってのは、所謂原色を再現した塗料って事で、全ての色の基本となる
シアン・グリーン・イエロー・マゼンタ・バイオレット
の5原色のこと。似たような色はクレオスやタミヤにもありますが、総じて塗装に使い易いように
白顔料が添加されてますので、原色としては扱いにくかった。このガイアノーツの純色か
アクセルSの純色系では、メーカー公表上では白顔料が入っていないとの事なので、
原色として利用することで色の調色が非常にやりやすくなる訳です。 

私の脳内に於ける色相環を図にしてみました。この環の中で、先の原色を基軸に置きますと
360度の環を4分割できるのが判りますでしょうか?

・暖色系 マゼンタ→レッド→イエロー
・寒色系 シアン→ブルー→ヴァイオレット
・中性色系 ヴァイオレット→パープル
・中性色系 イエロー→グリーン→シアン
明確な区別ではなく、色相環の中でいえば”ここら辺の範囲”を”系”で括ってみました。
そして何か色を作ろうとするときには、その色がどの系に入ってるかが判れば、
同じ系統の中で隣り合う原色を加えることで、色相を好みにシフトさせることが出来ます。
ただし、実際には原色同士を混ぜると多少彩度が下がりますんで、色相環のように綺麗に移行するわけではありませんが
概ね同じ様な感じで変色していくはずです。
 又、混ぜて色を作る場合、基軸となる原色と調色に色相を変化させるために利用する原色を混ぜていく場合
最終的に隣の原色の色になるということはありません。マゼンタにイエローを足していくと
最後にはイエローになるということは無い訳です。要するに加色は可能だが減色は出来ないということ。
つまり、調色時に狙った色合いを出そうとする場合、基軸となる色を選んで、そこに色相を動かす色を足すことで
好みの色を求めることになるわけ。

 また補色というものがありまして、色相環上で対角になる色同士を混ぜると彩度が下がって
飽和状態では円の中心付近のグレーに近づきます。調色では、色相環の外周に於ける色相の変化と
内周中心に向かってのグレーへのシフトを知っておくことが重要となるわけです。
 純色以外の色だと、例えば商品名が「青」「黄」「緑」だったとしても、実際には白や他の色が混ざっていて
調色で色を出すときに、その混ざりが影響して思ったような色に近づかない事が多いので、
先のような知識があっても、思った通りの調色が出来ないことが多分にありましたが、
純色がある場合は、そこらが非常に楽になるわけですね。尚、調色した色を塗装する場合、
基本的に下地の色は白になります。それ以外の色を下地にする場合、下地の色相の影響を
上塗りの色が受けてしまいますので、そこらも計算に入れる必要が出てきます。
 尚、ガイアからはRGB原色として重要なブルーとレッドのリリースがありませんが、
コレは妄想ですが、他社からも自社からも代用可能な塗料が色々出てることと、
顔料を取り出す原材料によって青でも赤でも色合いが微妙に異なるので、
純色として指定しにくいという事情からではないでしょうか?一時的にガイアからは
純色レッドとウルトラマリンブルーがそれぞれ出てましたが、これらは今回の定番化から外されてます。
赤系も青系も発売されている塗料は多岐に亘りますから、あえて純色として押さえる必要が無かったのかも知れません。


 もう一つ。これも基本色なんですが、色の明度を調節するのに黒と白ってのがあります。
原色の理屈としては、全ての原色を同量ずつ加色していけば黒になり、減色しつくせば白になります。
しかし、実際には原色同士を同量ずつ混色しても真っ黒には至りませんし、減色は物理的に不可能ですから
黒と白も個別に基本色を用意する必要があります。白に関しては概ね「白(基本色)」
もしくは「ピュアホワイト」と銘打たれていれば大丈夫かと思いますが、それ以外の黒や白の中には
別な色が微量に含有されてる場合があるので注意が必要です。白と黒で明度を弄る場合、

↑この図のように、混ぜ加減で様々に萌え メイド明度が変わります。

 色相・彩度・明度によって色は様々に変化します。そこらを或る程度理解していれば、
塗装がとても楽しくなること請け合い。美術的専門知識ならもっと深い話も有るようですが、
こういうのは机上でとやかく空論飛ばしても先に進まないので、そこそこ理解して後は実践するってことで良いかと。
実践では感覚的なモノも多分に加味されますしね。
 一例として制作中ののピンクポルシェ。狙いは後年純正色として採用されたらしいルビーストーンレッド。

これを参考にもう少しピンクに振って脳内妄想上のサンプル「彼女のカレラ」色を求めたという話。
で調色するに当たっては、色合いからの推察で最初はガイアの限定版マゼンタ2がベースでしたが、
色合いとしてもう少し紫方向に振りたかったので今回定番化されるマゼンタ1を加色、
そこに白を足して明度を上げたところ、もう少し青みが欲しかったのですが、これ以上赤みは要らないということで
青を混ぜれば良いところを、手近にあった(汗)シアンを極微量足して調節したという色になってます。
まんまルビーストーンレッドを狙うなら、マゼンタベースにヴァイオレットを混ぜて
白の足し加減をやや少なめにすれば、多分近いモノが出ると思います。

 最後に実際に調色するに当たって役立つ話。ガイアやアクセルSの純色原色”のみ”を使用して色を作る場合、
そのままでは非常に隠蔽力が弱く(無いに等しい)塗装ムラが出やすいです。そこで、微量ですが
白を混ぜてやることで非常に塗りやすくなります。また下地の白に上塗り塗料を少量混ぜて塗っておくと
更にムラが出にくくなります。又、混ぜることで下がってしまう彩度ですが、蛍光色を混ぜることで
擬似的に彩度を上げることが可能です。この場合、蛍光色特有の染み出しや褪色を考えて使い分けないと
場合によっては思わぬ失敗を呼ぶので万能な手法ではないことも付記しておきます。


最後にもう一ネタ。

BMCタガネでお馴染みスジボリ堂さんから気になる製品「光硬化クリアーボンド」なるものが出ました。
塩ビパーツやクリアーパーツの接着に、メーカーの謳い文句通りの製品であれば重宝しそうな逸品。
同社からは光硬化瞬間接着剤も扱われておりますが、アッチは硬化は速くてもリカバリーが難しいのに対し
こちらは接着強度は瞬着に比して弱いけど、硬化前、或いは硬化後のリカバリーがエポキシ接着剤のように可能だとの事。
目下制作中のキットでは幾つか使いたい箇所がありますんで、使用したらまたレポします。
コメント (11)
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