がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

ヤスリの話

2007年04月11日 | 模型
 異様に忙しかった年度末年度始でしたが、今週辺りから漸く沈静化してきて、
細々と模型製作再開の@河童です。取りあえず油断してる間に発売されてた

タミヤ1/48 F-16CJを買い逃してしまい、既に地元では売り切れでorz←こんなポーズを店頭で取ってしまってます。
ガレキじゃないから再入荷するの待つだけなんですけどね。新入荷といえばフジミの599フィオラノも出荷されたらしいですな。
地元は広告に
※一部地域では発売日が異なります
と記載される一部地域のクソ田舎なので、まだ数日先の入荷になりそうですが、出来は結構良いとの噂で楽しみです。

 さて、超亜米利加の製作ですが、シャーシが一段落したので、目下外装の小物をヤッツケ中。
組み立ては簡単なのですが、やたら塗り分けが必要な箇所が多く、昨日はマスキングだけで費やしてしまいました。
それでも以前製作したポルシェ911GT1よりは遙かにマシですけど。

 マスキング作業中に、超亜米利加の特徴でもある可動式ルーフのパーツに、完成後も外部に露出する部分でありながら
物凄いヒケが出てる場所を発見

↑の画像の矢印部分がそうなんですが、見なかったことにしょうかとも思いましたが、無視できないほどのヒケだったので
渋々とパテ処理しました。使用したのは、私にとっては非常に珍しい光硬化パテ。電灯に当てると速攻硬化するので
こういう後から出てきた不具合の調節には、流石に便利かと思います。塗装も艶消し系の黒を塗る箇所なので、
経変が起きたとしても大した影響は無さそうですし。ただ、このパテは、食い付きが非常に悪いので、
画像のようにハケ塗りの瞬着をパテ塗布面にサッと塗ってから、その上に盛りつけております。

 後はバリバリ削って整えるだけなんですが、削ってる最中に「ヤスリをネタにエントリ書こう!」と思いついたので、
ここから先は製作記ではなくヤスリの話。ヤスリって言ってもペーパー類じゃなくて、棒ヤスリや板ヤスリの方面のネタです。

 棒ヤスリと言っても種類は様々有るのですが、プラモデル製作用で最近非常に気に入ってるのが、
タミヤの押し削りタイプのクラフトヤスリPRO

平タイプと棒タイプがあるんですが、これの平タイプがメタクソ使い易いです。切削感も抜群ですし切削後も非常に綺麗、
目詰まりも少なく、詰まってもメンテが楽々、力を入れなくてもサクサク削れてしまうので面出しがこれまた楽な逸品です。
値段が少し高いのが玉に瑕ですが、値段相応の性能は持っていると思います。
 ただし、プラやレジンを相手に特化したヤスリなので、金属に使用するのはヤメといたほうが良さそうです。
刃がシャープなヤスリなんでしょうね。とは言え、刃が脆い訳じゃなく、樹脂系素材を削るなら丈夫で長持ちだったりします。



 2mm径アクリル棒からフェンダーのウィンカーをリューター簡易旋盤加工で1mm径に削り出した物ですが、
このヤスリで概ね形状出しを行い、アートナイフで整えて消しゴム研磨したのが上の画像のパーツ。
流石に乱暴な使い方でもありますんで推奨はしかねますが、こういう使い方しても簡単にナマクラにはなりません。
寧ろ削れが早いので、加工時間が非常に短くて済みます。

 プラモデル用として、もう一つ紹介しておきたいのがハセガワ/トライツールのレーザーファイル(鮫肌ヤスリ)


 形状出しにバリバリ使う様なヤスリではないのですが、切削面が非常に綺麗なヤスリです。
押し削りや引き削りではなくペーパーのように往復させて使用するんですが、
にも拘わらず切削後がシャープに仕上がりますし目詰まりもしにくい。
特にゲート跡の処理やバリ取りに重宝しまくってます。その耐久性に比して価格も比較的安めです。

 上の二つは模型メーカーが出してるので、ド田舎でも比較的入手は楽なのですが、ここからは模型店以外で入手するヤスリを紹介。
 先ずは、精密加工用の針ヤスリの類。

 非常に細い棒ヤスリで、私が持ってる物は0.6mm径~1.0mm径の物となります。
ミネシマってとこから、0.6mm径の粗・仕上げ二種類の針ヤスリが出てて、大きな模型店で簡単に手に入りますが、
他にもホームセンターの彫金工具売り場や鉄道模型専門店などに行くと、福原金属や上野文盛堂辺りの製品が有りますし、
各種径を揃えておくと非常に重宝します。

 次はごく一般的な棒ヤスリ。

 これはもう五本で600円とかのナマクラヤスリでございますが、それでもヤスリとして売ってる以上、
全然削れないとかじゃなく、寧ろ普通にバリバリ削れます。CRC注しとかないと速攻錆びたりしますが、
反面フラックスが付着しようが錆びようが、使い捨て感覚で後腐れがないので、或る意味一番使用頻度が高いかも知れません。
 画像では錆びてますが、最近メタル系を作ってなかったので錆びちゃいました(笑。
画像の中に、バローベのヤスリらしきものが錆びが出て悲惨なことになってるっぽいのが
混ざってるように見えますが気のせいです
どんなに良い物でも終わりが来る物です。

 次はダイヤモンドヤスリ。これも上の棒ヤスリ同様、かなり豪快に使用してまして、
やはり使用頻度も高めです。

 先述の棒ヤスリのような物だと、概ね押し削り指定でヤスリを動かす方向が指定されてますが、
ダイヤヤスリはそんなの全然関係なく後ろから前から(画像ry)ガシガシ削れます。ただ、ハンダやホワイトメタルが相手だと
目詰まりが激しいので、そうした材質を相手にするのは或る意味弱点かも知れません。
一応ダイヤの粒子を蒸着させてるって話なのですが、値段も性能もピンキリなので、高すぎず安すぎずってのを選んでますが、特にブランド等の指名買いはしてません。

 お次は、今度は棒ヤスリでもメーカーを指名して、オレ様がわざわざ買ってやってる棒ヤスリです。
 
 左が言わずと知れたバローベの彫金用細密加工ヤスリで、右が国産の雄ツボサンの目立てヤスリ。
 バローベの方は、主に金属パーツの面出しや形状出し等に使用するんですが、兎に角サクサク削れます。
最近相互先のベルガーさんも使い始めてかなりお気に入りの御様子ですな。
金属相手にしていても、その削れ味はプラを相手にしたときのタミヤのクラフトPRO並。比較的耐久性も高く、
使用後のメンテ(豚毛ブラシでカスを落としてCRC処理)さえしとけば、結構長い期間使えますので、模型の加工用程度であれば
多少高めの価格(1000~1200円程度)といっても充分元は取れます。
 番手も形状も種類が多いのですが、私は#0と#2という目の大きさを愛用してます。
 バローベの製品は、スイス製と言うだけあって取扱店が判らない向きも多いかと思いますが、私の場合だと
ジャパン・ホビーツール
シーフォース
SUZUHO
オリオンモデル(トライスター・ジャパン)
↑こういう店から、バローベの工具は手に入れることが多いです。最近だと模型店という
私的な敷居の低さから中田師匠のオリオンかな?(笑。店員さん(番頭さん)の応対が実に爽やかですし。

 画像右のツボサンの目立ては、これまたここのを指定買いしてます。
バローベなんかの使い勝手の話を聞くとき、よく「国産のとはキレが違う」って言い方を聞きますが、
稀に「バローベ使ったら国産なんて使ってられない」ってな事仰る人が居ますが、このツボサンのヤスリは
全然捨てたもんじゃない。寧ろ田舎者には、入手が比較的楽(大抵のホームセンターに有る)な分、
メーカー指定買いする価値は充分に有ると思います。ここの細工用棒ヤスリも非常に削れがシャープですしオススメです。
一部で有名なブライト900ってのを使ってみたいんですが、少々高価なのでまだ入手したことはありません。
エルさん辺り持ってそうな気もする(笑

 次は、エントリー的にどうか?とも思いましたが、今まで紹介したこと無かったので、サテライトなるメーカーの「絶対プラモヤスリ タイラー
 
絶対とは・・・・
絶対とは、条件づけられることなく、独立的で、それ自体において完全であることを意味する。相対というのに対立する。
運動する物質そのものは、なんら条件づけられておらず、制約されず、なにものにも依存していないから、絶対ということができる。
しかし、物質の運動には具体的な無数の種類があり、それらはたえず変化し、一は他のものへと移りゆくので、
これら具体的な物質のあらわれは絶対といえず、相対である。すなわち、条件づけられており、
それだけで独立しておらず、他との関係のうちにある。それと同時に、この相対のなかには、
物質の絶対的運動をふくむので、たんに相対ではなく、絶対をそのなかにもつ。
絶対は相対と対立しながら、またこのような関連をもっている。
 絶対のみ真実在として、相対を仮幻とするのは、形而上学的しくの産物であって、
観念論者によって説かれたものである。また世界の根本的実在として、精神を絶対としてみとめると、
これまた観念論を生みだす。
          (青木書店 哲学事典)

 うーーーーーーーーーーーーむ、何だかよう判りません。ちなみに私は絶対領域より上方が大好きです。
 このヤスリですが、安物の樹脂製台座にフィニッシングペーパーが貼り付けられただけのもの。
しかしこの台座が実は激しくミソでありまして、側面から見ると湾曲してるくせに、
実際に使用すると見事に平面が出せてしまうという優れもの。一箱三個入りで280円という
今時素敵な価格設定なのですが、「ペーパー貼り替えれば買い足さなくてもいいんじゃね?」って思えるのは私だけか?w
実際使い易いんですが、まだ貼り替えはしてません。っつーか今度してみます(爆。
「んなもん当て木にペーパー捲いてりゃ同じじゃねぇか!」と思ったテレビの前のキミ!!ダマされたと思って使ってみてくれ!
そんな感じでかなり私的にキテる逸品です。こら目から鱗です。

 最後に、透明パーツ特化型のヤスリ?

三角柱型のものは、100円ショップにある爪研ぎ用ヤスリです。
粗目・細目・仕上げ目と面によって三種の研磨シートが貼られてるんですが、これで透明パーツの
ゲートを処理してやると、コンパウンドとか使わなくてもピッカピカに研磨することが出来ます。
表面もピカピカに出来ますが、ドライサンディングになるため、最終的にはペーパーとコンパウンドの御世話にはなりますが、
それでも#400とか#600辺りのペーパーでガシガシ削るような作業の後の傷消しの場合、
一回このヤスリで研いでやれば、大幅な作業時間の短縮がはかれる程度には磨くことが可能です。


 こんな感じで今回はヤスリネタでした。お役に立てると良いんですけどねぇ。
コメント (17)
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