碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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鈴木聡脚本・演出、稲垣吾郎主演「君の輝く夜に」がいい!

2019年09月06日 | 舞台・音楽・アート

 

日本青年館ホールで公演中の「君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~」を観てきました。

何しろ、脚本・演出が、ごひいきの「ラッパ屋」主宰の鈴木聡さんなので。

 

海に近い国道沿いにある、ホテルも兼ねた、「ダイナー」という名のダイナーが舞台です。

一人の男(稲垣吾郎)が、ふらりと入ってきます。

10年前に付き合っていた、別れた恋人との待ち合わせだと言うのです。

しかし、その女性はなかなか現れません。

待つ男は、店の女主人(北村岳子)や宿泊客(中島亜梨沙)、そして途中から加わった客の女性社長(安寿ミラ)たちと歓談。

飲んだり、しゃべったり、歌ったり、踊ったりです。

大のジャズファンである鈴木さんらしく、ジャズの生演奏があり、オリジナルの歌詞をつけた名曲が歌われ、見事なダンスが披露されます。

 


主演の稲垣さんはもちろん、北村さん、中島さん、いずれも達者で、曲のたびに拍手が広がります。

そんな中で、「宝塚トップ」経験者のすごさを、どどーんと再認識させてくれたのが、安寿ミラさんでした。

歌もダンスも芝居も、圧倒的な存在感で迫ってきます。

そこに立つだけで、オーラが放射されるというか、ある世界を現出させてしまう。

さすが、「ベルばら」のオスカル!

いや、ほんと、大したものです。

作品全体も、「ぜいたくな時間を過ごしたなあ」と思えるものでした。

 

「君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~」は東京・日本青年館ホールで、9月23日(月)までです


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