鹿能リコのおしらせ

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湯たんぽきた!

2011年03月31日 01時23分49秒 | Weblog

注文した湯たんぽはですね、計画停電にともない、陶製湯たんぽを扱う会社に注文殺到。発送能力の限界を越え「いつ発送できるかわかりません!」の泣きメールが届いていましたが、昨夜「発送しました」メールが届き、本日到着。今、お湯入れて使用中です。

ぬくい! ぬくいよ! 比べちゃいけないんだろうけど、電子レンジで……的な商品とは、ぬくもりが違います。なんていうか、当たりが違う……。

商品としてはコチラ。リンク貼ったとことは、別の店で買いました(アフリエイトはしてません)。

結局、足先が冷たいのさえなんとかなればいいので、電気毛布よりもいいですね。そして、案の定鹿能さんは毛糸で湯たんぽカバーを編んでます。全面総模様!緑地にベージュの……幾何学模様なのかな? 余り毛糸でぼっつらぼっつらやってます。

<湯たんぽカバー完成>

 

大震災関連では、そろそろ献血してもいい頃合いかもしれませんね。

 

えーっと、かなりどうでもいい話。

ちょっと前まで、男子3の小説を校正してまして、今、夏に挫折した傲慢7のクライマックスシーンを書いてるんですが。

 

ギャップがかなりあります。

 

……うんまあ、同じ人間の書いている物ですので、読まれる方にとっては、そう変わりない……とわかってはいますけど。

自分的には大違いー! 文体的には、傲慢の方が断然! 書きやすいです。小野と王視点の部分を書いているので特にそう感じます。

やっぱり、新人の時ってやりやすいことしかできないんだなあ、と再確認しました。一人称は、私にとってはハードル高いんですよ。三人称の小説を読んで育ったクチだからね……。

 

 

そういえばその2で、藤波心ちゃん? のブログが原発反対について書いて、それに反論がたくさんきた、というのがmixiの記事に掲載されていた

記事に引用されていた部分のみ読んだ判断では、中学生にしては、しっかりしている。また、それを叩くのはどうかと思う。

しかし、引用部分だけ読んでも突っ込み所満載な内容でしたので、理性的な反論はあったのかなぁ、などという点が気になりました。

 

私が中学生だったら、藤波さんのような感想だろうなぁ、と正直思います。

が。もういい歳したババァなので、容赦なく突っ込むと(以下引用)

 

「微量とはいえ空気中の放射性物質を吸い続け、微量とはいえ、汚染された野菜を食べ続け、微量とはいえ、汚染された水を採り続ければ…影響があることくらい、バカな厨房2年の私でも分かる」と指摘した。

 

の、部分で、放射能には半減期ってものがあるから、基本的にここで仮定された状況自体が、そもそも成立しない。前提が大間違い。

それに、この仮定は、常に原子力発電所が事故を起こしている……くらいの状況ですよね。そんな前提、ありえない。

また、放射能を徹底的に排除するのはナンセンスだし不可能。自然界の物は、結構放射能を出してます。ラドン湯とか有馬温泉はどうすんじゃい、という点。放射線物質の量でいったら、ローマは原発事故直後の東京の倍なのよね。んで、ローマ市民は危機的状況なんですか? ブラジルなんかもっとすごいけど、そこはどう説明すんの? って言いたい。

まあこの辺は、この子の周囲に「まともな物理の知識のある大人がいないのね=マスコミって馬鹿なんだ」という感想。うん。実はマスコミって馬鹿なんだなーと言いたかった。

 

突っ込みところその2は

 

藤波は3月17日付記事「出血は止まるのか…」でも「電気が足らなくなるから、原子力が必要なんだじゃなく、火力と水力だけで、やっていける生活を一人ひとりが、やればいいんです」と原発を批判した。

 

確かに水力と火力だけでまかなえたらいいね! って思うんだけど、その火力の元の化石燃料は外貨で買う。その外貨はどうやって獲得するのか? って問題ね。

藤波さんの想定する社会では、外貨を獲得するほどの工業生産力はないと思うので、その場合、火力発電はどんどん先細る(だって、買う金がないんだもん)。結果的に火力発電所の大部分が無用の長物となり、水力発電だけとなると、現行の10分の1の発電量しかない。さて、それに日本人は我慢できるのでしょうか? 

他には、外貨が獲得できないって時点で、工場が潰れ、会社が潰れ、失業者が増大。その問題はどうやって解決するの? 電気のない、一億総貧困社会が理想なの?(GDPが単純に現在の10分の1になると仮定します。きっと彼女は、そこまでの貧困化は予想してないと思う。だけど、日本は資源がないから、工業生産品以外にあまり売り物がないのよ。それこそ、領海に埋まってる化石燃料を掘り出して売って火力にあてるをしないといけない)

あとは、夏には熱中症で人が死に、冬には寒さで凍え死に、高度な医療はのぞめず、弱い人や貧しい人から死んでいく。

まあ、そういう社会になると思います。それはそれで、最終的に人口ピラミッドが健全になるのではないかと思いますが。

 

つまり、理想は美しいけれど、現実はままなりませんね……っていうせちがらい話をしなくてはならないわけです。

そういうしょっぱい話を中学生になら、そろそろ教えてもいいんじゃないか、と思うのですが、はい、ここで最大の突っ込みどころ!!

 

この記事はツイッターなどで拡散され、「反原発のジャンヌ・ダルク」などと称賛されている。「官房長官やら東大出の御用学者なんかより、アイドルのほう が的確な意見をのべている」とのツイートにソフトバンクグループ創業者の孫正義が「同意」を表明してリツイートした。『ソフィーの世界』の翻訳者として知 られる池田香代子も「なんとクールな頭脳とあたたかい心」とツイートした。

 

だってさ。

あたたかい心ではあるけれど、まったくもってクールではないと思うなー。こどもならではの、ピュアな正義感と批判精神はとってもいいものだとは思うけど。

官房長官より的確ってのは当たってるけどね。

日本って国は、こどもから大人になるのが非常に難しい社会なのだなぁと思った次第です。

本当は、中学生には、私がしたような突っ込みを(社会の仕組みを)、学校の授業で教えるべきだと思います。

そこでようやく、原発をどうするかの議論が行える土台ができるんじゃないですかねぇ(んで、私はそれでも原発はいらない、ってのもアリだと思う、間違った知識と認識とありえない状況を仮定して議論をするのはいけないね! って話がしたいだけです)。


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