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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

馬は正しいのに、人がジャマしてばっかり

2015-01-26 18:46:45 | 馬が好き
乗馬にいく。
きのう酒の席で、なんか乗馬の話になって、骨盤を立ててどうこうとか言ってたなーという記憶はあるが、いざ実際に乗ってみて、できないものはできないんだよなと思う。
さて、きょう私にあたった馬は、ゼダイ。

おー、なぜー? 私の乗る馬ぢゃないでしょー。まちがいぢゃないかと思って、ほかの人の馬のわりふり見る。なんか間違ってる気もするが、勝手に入れ替えるわけにもいかないので、おとなしく乗ることにする。
ほかのひとより早く着いちゃったからのんびりしてたら、しっぽについた敷料のくず取ったりしてるうちに、追いつかれる。

そしたら、やおら気づいた、アカンて、この馬乗るんだったら、ほかのひとより先にウォーミングアップしとかないと、って。
そういうわけで、急いで馬装仕上げて、さっさと馬場に入って、常歩する。
ほかの人馬がくる前に、動いてくれるか確かめないと。脚つかう、反応してくれる、ホメる、を繰り返す。
んぢゃ、部班しようかってことになるんだが、また先頭に立たされている。この馬ぢゃダメだって、誰かもうちょっと軽い馬が前行ってよー。
「拍車つけてないんですか? その馬重いですよ」と先生に言われる。「がんばりまーす」と答える。
ぢゃあ始めますかっていうんだけど、だったら隊列の後方に移らさせてくれてもいいのに。

速歩スタート、おお、いい動きだ。動き自体が、とても躍動感ある感じ。
動いてるだろ、これ、今日、って思いながら進む。
なんか飛びが大きい感じがするんで、速くなってないかと思ってると、「もっと元気よく」と言われる。
よし、後ろのことは知ーらない、どんどん行けるときには行っちゃお、っと思ってバンバン脚つかって、前へ前へ。反応してくれたらホメる。
あんまりハミうけとか考えない、手を前にしてラクにして、前進を妨げないようにしようって意識でいく。
なんども「もっと元気よく」と言われて、休みなくどんどん動かす。
斜めに手前を替えたり、輪乗りをしたり、三湾曲の蛇乗りしたり。
なにかをする前に、脚つかって勢いよく動かしてから、次の図形に移る。斜めにいく前の隅角で、輪乗りに入る前に、正反撞に移る前に。
そうしないと、ペースが落ちてしまう。「輪乗りに入っても、さっきのペースのままで、元気よく」と何度も言われる。
正反撞になったからってスピードが落ちちゃいけない。意識して前に出すようにしての正反撞、動いていく馬についていく、人も動け、止まってはいけない、動け。

そしたら、輪乗りで駈歩。
わりと軽く発進するんだけど、そのあとがもたもたした感じ、なんちゃって駈歩?
もうちょっと勢いよく何歩かはとにかく前に出そうとするんだけど、かえってバラバラとして、速歩に落ちちゃうことも。
邪魔しないようにと思うあまり、手綱が長くなっちゃってるし、ちゃんと持ち直して、詰めてから、また発進。
繰り返すうちに、脚使おうとかしたときに、上体が前に倒れたりとか、とにかく馬の上で人間がバランスを崩すと、馬の動きが止まっちゃう。
前に出ろってやっといて、でもギュンと前に出たときに人が遅れたりすると、とたんにバタバタとか。
まったくもって、馬のジャマしてるだけ。ジーッと、ジーッとするんだ、馬を動かしたけりゃ。
ライアン・ムーアみたいに乗りたいなーと、昨年末くらいに観てた競馬のことを珍しく思い起こしたりして。
駈歩で蹄跡にでて、そのまま元気よく進ませる。あまりハミうけのこと考えない、とにかく前へ。後ろの列のことは気にしない、悪いけど。
歩度伸ばそうとすると、上にあがってくる感じが楽しい。ここんとこ、前に倒れてくようなサラブレッドの感じしか体験できてなかったので、ポーンポーンと弾んでくような駈歩は、とても楽しい。
それでも、やっぱり上でちょっとでもジタバタすると、リズムが狂うのか馬がハネるような動きするし、うかつに騎座や脚が動くと、勝手に手前替えられちゃったりする。スンマセン、いまの私が座りなおそうとしただけです、手前はそのままでお願いします。
(あとで、後ろのひとから、「なんか飛んでませんでしたか?後肢ハネたとき滞空時間長く浮いてましたよ」と言われた。)
そんなこんなで、一応、部班終了。いやー、勝手にペースをあげてワガママな先頭ぶりだったな、きっと。
やっぱ私のゼダイが先頭だから、きょうは意識して「もっと元気よく、もっと前に出して」って号令だったそうな。

上で人が動くと、馬が止まっちゃう(ホントに止まるわけではない、動いてるのがリズム狂うことを言ってる)ことについては、「敏感ですからね、その馬。敏感すぎるくらいです」と先生。
鋭い刃物をうまく扱えないやつに持たすとケガするだけだよ、やっぱ私には難しい、ゼダイ。馬にもよくないでしょと思う。
少し休憩のあと、速歩で輪乗りして、少し詰めたり伸ばしたりする。ハミうけもちょっといろいろやってみるが、これまた敏感な感じ、ちょっとでも力入れ過ぎたらおはなしにならないという印象。
なんか駈歩する気がなくなっちゃったので、そこで練習おしまいにする。
帰り道の途中で、チェーンソーで木の枝を切ってる場面に出くわしたんだけど、しばらく立ち止まって見つめて耳をすましてから、気にもせずにスタスタ歩いてった、ゼダイ。さすがだ、こういうとき心強い。

手入れ終わったら、リンゴやる。馬着きせたり、蹄油ぬったりって段階にくると、「もう終わりでしょ、なんか出しなさいよ、持ってるんでしょ」とばかりにマエガキする。
ご期待に沿わざるをえない。どーでもいーけど、ゼダイのおねだりっぷり食べっぷりはスゴイので、リンゴ片手に写真撮ってるヒマは与えてくれない。

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7 コメント

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如何にも(笑)。 (cheval)
2015-02-26 20:02:04
「馬は正しいのに、人がジャマしてばっかり」
センタードライディングであらためて思い知らされたフレーズ。これまでもそうでしたけれど(笑)。
他にも多々思いあたる“タイトル”が見つかります(汗)。
おもしろすぎて、クククッと肩で笑っている次第です。
ホメるって、大切なことと思います。
同じ馬なのに、別の馬と化してしまうこともあったりもします。気のせいかもしれませんが…(笑)。
人間も、ちょっとはホメられたいかなぁ(笑)。
返信する
タイトル、長過ぎですよね (kanagawa_kun)
2015-02-27 07:50:21
chevalさん、コメントありがとうございます。
タイトルは深く考えていません(笑)
基本、馬の記事は、後日、この回のときのように、ひさしぶりの馬に乗る場合とかに、前回の注意点を自分で見返すために書いています。
(馬装する前にケータイで検索する。)
なので、ホントは例えば「ゼダイで部班、馬の上でバタつくと動かない」みたいにしたいのですが、いまの乗馬環境では馬の名前をタイトルにするのはちょっとあれかなと思うので、適当につけています。
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タイトル…。 (cheval)
2015-03-01 19:40:37
コメントのご返信ありがとうございます。
タイトル、長くないと言うか、長く感じられないです。
スマホで拝読しておりますが、
馬は正しいのに、人がジャマして…
と表示されていて、“…”の部分、続きは何だろうと、かえって興味をそそります(笑)。
何はともあれ、カテゴリー:馬が好きは面白い(笑)。
返信する
長文ばかりで (kanagawa_kun)
2015-03-03 06:20:06
chevalさん、コメントありがとうございます。
タイトル長くして「引き」をしようとは思ってません(笑)
そんな効果があろうとは思ってもみませんでした。
Yahooトップの見出しは13文字でしたっけ?そのくらいが適当なのかもしれませんが。

いろんな環境で見ているひとがいるのは薄々承知しています。
一般的に長文がよろしくないと思ってるひとのほうが多いこともなんとなく察しています。
しかし、私は長文が書きたくてブログやってるようなとこあるんで、おかまいなしでやってます。
内容ぢゃなくて、文体がヘン(断定を避けて「という気がする」みたいな)なのが、ムダに文が長くなる理由だというのも、自分ではわかっています。
それでも興味をもっておつきあいくださるかたがいらっしゃるのは光栄です。
返信する
重心の一致 (cheval)
2015-03-14 20:22:28
毎回指摘されないとデキナイ(笑)、人馬の「重心の一致」を実感(多分)した上で、おホメの御言葉をいただいた時は、至福のひととき(嬉)!まさにケンタウロス感(笑)です。
しかしながら、騎乗時の状態を言葉で緻密に表現されているところ、感動モノです。
しかも写真入りだし(笑)。
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Don't think! Feel! (kanagawa_kun)
2015-03-16 18:09:22
chevalさん、コメントありがとうございます。
緻密だなんてとこまでは到底いけてないと思います。
もう、自分で思うように言葉が出てこないで、もどかしくてもどかしくて(笑)
帰ってきてから、乗ってたときのことを思い出してメモ残そうとすると、しかしまあ短い数歩の間にも何と多くのことを考えてたものよと思います。
考えてちゃダメなんですけどね、スポーツは。
大人になってから始めた運動は、理ばかり勝っていけません。
返信する
幸運を祈っております! (cheval)
2015-06-01 19:20:42
競技会は≒“運だめし!”なんて思っている次第です(笑)。
日頃の練習で出来ないコトは、試合でも出来ないと言われますが、
試合でしか味わえない、教えられるコトもあったりもするように思います。
馬からは“余計なコトしないで乗っていればいいよ!”と言われているかの如く(笑)。
日常、味わったことがないような、心地よ~い駈歩の空中遊泳や、妙な緊張感…etc。
以前、競技中に馬から暗号を受け取ったのですが、今のはどういうこと?と考えている間に終わってしまい、未だ解けていないのです(笑)。
あらためて、幸運をお祈り申し上げまする。
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