幼少期からの英語教育の必要性の有無

2012-12-09 12:50:26 | Weblog
≪幼少期からの英語教育の必要性の有無について≫

≪回答≫
(a) 簡単な文章・物語などで少量の単語・文法学習
⇒⇒⇒高度な文法学習と大量の単語・熟語学習へ
⇒⇒⇒長文読解・高度な内容の新聞記事や論説文等への挑戦
⇒⇒⇒リスニングやスピーキングを集中的に体験
問題点:読解力や筆記力はあっても、全般的に、耳で聞くネイティヴやハイレベルの指導者との英会話体験が不足しているので
⇒⇒⇒発音に問題が多くあり、リスニングにも困難をきたす
⇒⇒⇒時間はかかるが、ネイティヴなど、レベルなどの高い指導者との接触機会を増やせば次第に慣れてくる=「習うより慣れろ!」心配無用

(b) 会話体験ができる環境⇒⇒⇒易しいレベルの読書と単語・熟語学習
⇒⇒⇒ステップ式のより高度な読書と文法・単語学習
問題点:(a)普通の学生には、理想的なネイティヴ環境に置かれることは極めて難しい、(b)英会話のリスニング力やスピーキングには難がなくとも、自国の言語に於いての優秀な教師との接触機会や接触時間数の不足などにより、自国の諸学問や研究分野において精通することに支障をきたす。
世界中でも全く異色だが、日本では、自国語であらゆる古典的・先進的文化や学問・経済・芸術等に接触できるのみならず、我が国の産業や文化・学問・研究水準の方が世界のどの国よりも高い分野や事例も少なくないため、それらを学べなければ、様々な分野における世界との競争において却って不利になる事態にも陥りかねない。

(c) 結論
 日本語で学ぶ環境を優先・重視した方が良い⇒⇒⇒民族としての個性や文化の独自性を維持し伸ばし、日本人としての自信と尊厳を高めると同時に、世界各国の人々との文化的違いを理解し、乗り越え、融和を図っていく努力を行うことが良い。
 米国の高邁な歴史家によれば、日本文化は、エジプト文明やインダス文明・中国文明などと比肩する第七番目の独自の文明と言われている。
⇒⇒⇒世界には、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、バラモン教・・・など多くの異種類の宗教が混在し、それぞれがその独自性を大切にしていて、人類の数千年の歴史を見ても、互いにその存続を巡って争うことはあっても一体化することは不可能であった。十字軍の歴史を始めとする宗教戦争の歴史が教える重みを考えた方が良い。
⇒⇒⇒ならば、英語はあくまでも外国語の一つとして学べばよい。全教科を英語で学ぶことは民族や文化の個性や尊厳の喪失であり、人間としての精神的自殺行為である。
かつて植民地であった歴史を有するインドやフイリッピンのような、英語を公用語とする国ですら、現地のヒンズー語やタガログ語は、国家単位でも家庭内でも必須語として尊重され維持されている。
従って、「和魂洋才」程度が良い。ただし、「学習」の対象である限りは、時間や費用の節約と効率化を追求する姿勢は良い。
⇒⇒⇒「楽しくなければ学校ではない。分かりやすくなければ授業ではない。」
(a)楽しくかつ分かりやすい授業を行なう“優秀な教師”による指導
(b)反復と継続学習こそが、学力伸長の秘訣
(c)ランチェスターの法則=学力レベルは、掛けた時間数の二乗に比例する。
(d)英語力において、最高レベルにまで伸長させるための学習法
①原則と例外の隅々まで踏破する高度な文法学習
②単語数の飛躍的増加法・・・接頭辞・語幹・接尾辞の徹底的分類とマスター
②難度の高い論説文や歴史物語、新聞記事などの徹底的大量読破、
③東大や京大の過去の入試問題・合計100年分の読破など

参考≪資料≫
≪世界の主要文明≫
()人類の歴史を文明の衝突の歴史であると捉えたサミュエル・ハチントンによれば、現存する世界の主要文明は、以下の7文明に分類されるという。
  「中国文明、日本文明、インド文明、イスラム文明、西欧文明、ロシア正教文明、ラテンアメリカ文明」
 トインビーなどの多くの歴史家も、日本を独自の文明としている。文明の違いによる価値観の相違は国際紛争となってあらわれる。イスラム文明と、米国を含む西欧文明との衝突がもっとも理解しやすい。多くの文明は、複数の国を含む文明圏を形成している。世界の七大文明のうち、日本は一国一文明で仲間がいない。孤立した文明である。中国文明には、中国、韓国、北朝鮮、ベトナムなどが含まれている。これらは、同一の価値基準をもっていることとなる。
 「和を以て貴しとなす」「言霊(ことだま)挙げせぬ国」「以心伝心」「曖昧力」など、他の文明とは価値観を共有しない。故に、外交交渉においても、個人のつきあいにしても、自己主張する文化をもつ西欧文明の人々、中国文明の中国人・韓国人、イスラム文明の人々との間でディベートで負け、自己主張で負けつづけている現状がある。このような劣等感の下に、教育界をあげて、コミュニケーション力をつけよう、ディベート力をつけようと奔走している。しかし、個人は、自分の長所をしり、長所を伸ばすことによってこそ、発展することができる。

注:言挙げ - Wikipedia
言挙げ(ことあげ)とは日本の神道において宗教的教義・解釈を「ことば」によって明確にすることを言う。 ... [編集] 上代(奈良時代). 『古事記』におけるヤマトタケル。前述。 『万葉集』 • 柿本人麻呂の歌に「葦原の 瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国」とある。

≪公用語≫
()「インド憲法」は、連邦政府の公的共通語として、ヒンディー語と英語の二つの言語の使用を規定している。
()国語はフィリピン語(Filipino)、公用語はフィリピン語と英語であるが、母語として使われる言語は、合計172に及ぶ。

以上




英単語の記憶法・その1

好奇心の活用からスタート

「単語さえ覚えれば・・・」英語の学習はもう終わったのも同じだ!!!
というわけには、勿論、行きません。
ほかにも、学ぶべき・習うべき・練習するべきことは、沢山あります。

にもかかわらず,単語をできるかぎり多く知っていれば、『他の学ぶべき多くの事柄』に取り組んで行く際にも、何かと役立ちます。

英語習得において、そんなに大切な役割を果たす単語なら、どうして無視できましょうか?
覚え込んでいけば行くほどに、単語学習が楽しくなってきます。

昔より、人間には、未知の世界を探検することへの、大きな興味があります。
好奇心が強いことが、人類の科学的・技術的・文化的・経済的・社会的発展を支えてきました。
ですから、この好奇心を刺激して、単語学習を効率よく進めない手はありません。

学びたい単語の種類・意味が、日々の生活に繋がっていることが、先ず大切です。
このような単語なら、我々の強い好奇心をそそると同時に、日常生活に直ぐ役立ちうるという実用性をも伴って、極めて有効です。

その意味で、学校の教科書に出てくる単語類は、必ずしも望ましくありません。何故なら、「文科省の検定」を受けるため、上品で学問的な用語が主になっているからです。
もっと率直に言ってしまえば、子供たちや生徒達が、本当に知りたい、学校内でだけでなく、校外での遊びや家庭での生活にも関連し、実用性の高い単語は、むしろ、学校教科書には出てこないのです。
端的に言い換えれば、教科書で習う単語類は、子供たち・若者達の興味や好奇心を引き付けず、むしろ、退屈で、覚えたくない、そして実用性も高くない、つまらない単語が、実に多いのです。

そこで、学校では教わらない単語中心の紹介だけれども、日常生活では頻繁に使われ、かつ、子供たちや英語学習者たちの興味や好奇心をひきつけるのに最適な本といえば、今のところ、「これを英語で言えますか?」(講談社インターナショナル、続編もあります)が最適です。
手にとって読みやすい小型本ですが、中身の充実度も高く、実際に、この本で習い覚えた単語が、英語での日常会話、英字新聞や英語で書かれた物語の読書などなど・・・に際しても、極めて有用なことに、度々、驚かされます。
是非、活用してください。
貴方も、ヒマラヤ連峰の征服にも匹敵する「英単語20,000語」習得の旅への,第一歩を踏み出しましょう。
勿論、私がガイド役を、最後まで務めますよ。


英単語の記憶法(2)

起承転結の4段階法

(1)起・初期=書いて、書いて書きまくる・・・しかし、この方法は、時間や消費するエネルギーの問題で、早晩、限界がきます。英単語数1,000語が限界。

(2)承・第2段階=文例や文章中で、単語の意味を考え理解しながら覚える。
        その語特有の「用法」をも学びながら学ぶ。
        関連する前置詞とも合わせて学ぶ。
         ■この方法は、理想的ですが、やはり時間が掛かりすぎます。
英単語数3,000~5,000語程度が限界。
     
(3)転・第3段階=徹底的に、接頭辞・語幹・接尾辞に分類し,それぞれの意味を探求し・学び知りながら、「語幹」で関連する親戚語と合わせて覚えていく。
   英単語数10,000語程度が良い目標。

(4)結・第4段階=ここに至るまでの各段階の学習を通して培った知識と根性を土台に、とにかく、英検1級レベルの単語数である15,000語~20,000語獲得を目指して、がむしゃらに覚えこんでいく。
とはいっても、もう既に、おぼろげなりにとも知っている単語や語幹も多く、ほとんどが、既習単語をベースにした確認か、延長拡大でしかありません。
そこで、余力を「おなじ意味を有している語」をまとめて覚えこんでいく事に注ぎ込みましょう。「Thesaurus」を使って学習するのとおなじ要領です。英米語圏の人たちが、『一挙に語数を増やす方法』として、よく推薦してくれる方法です。
更に、発音上の類似点から、意味を推定できる単語すら多く登場してくる事に気づき、改めて、英語が「音声言語」であることを思い知らされます。 
以上

英単語の記憶法(3)

「忙しくてなかなか時間が取れないで困っている場合、どんな風にして単語を覚えていけば?」
必要最低限の労力と時間で、ということになりますよね・・・
(a)先ずは、何かの試験に良く出るか、出そうか、という種類の単語に絞らなければならないのですから、どんな単語集を選ぶかが決め手になりますよ。
英検対策でも、TOEIC対策でも、かなり多くの単語集が出ていますから、其のうちの1冊、厳選してください。最近は、試験の傾向をコンピューターで分析したという触れ込みでの単語集も、何通りも出ていますから、上手に選んで役立ててください。
(b)次に、自分の知らない単語が続々と出てきた場合、どうすればいいのでしょうか?
知らない単語を学ぶために、勉強を開始したのですから、未知の単語に多く出会うのはやむを得ません。
初めての単語の場合、何度か、スペルを良く見てください。接頭辞・語幹・接尾辞のうち、特に、前二者が重要です。目の前にある単語のうち、7割がた8割がたは、接頭辞ないしは語幹を共通にする他の単語がありますよ。既習単語との間での、意味の共通性を探してください。
単語数を10,000語位覚えたら、気づくことが多いのですが、ほとんどの単語が、語幹を共通にする他の親戚・同族語を持っています。
語幹も、その末尾の一文字二文字が異なる場合もありますから、習い覚えている語数が未だ5000語にも到達していない間は(高校生まで)、語幹を特定し、接頭辞を見比べて、その語の意味を推測することも難しく、結局は、やたらと棒暗記方式に頼らざるを得ない苦しさがあるかと思います。
しかし、とに角、語数を増加させていかないことには、「語幹」同士の共通性に気づかないため、あの単語とこの単語とを結び付けての記憶も出来ません。
しかし、できるかぎり、電子辞書の詳しい説明を見て、新出単語の語幹を必ず調べておく労を厭わないことをお勧めします。語幹のほとんどが、ラテン語起源を持ち、時々、フランス語やギリシャ語・アラビア語などにも、其の起源を持っています。
ここで、語幹の起源研究は難しいからといって諦めていたら、単語数増加のための次のステップに踏み込むのが極めて難しくなります。
「語幹」だけを面白く学習したい場合は、語幹を様々な分野から分析したその旨の本も沢山出版されていますから、手軽なものから読み始めてください。次第に分厚い本に進み、3冊ほども読破すれば、もう貴方も、怖いものなしですよ。
(c)語幹のみならず、「発音や読み方」の類似性により、語の意味もまた類似していることも多く、この点にも注意が必要ですから、必ず、新出の単語は、声を出して読み、音声を通じての意味の認識や記憶強化も図りましょう。
(d)覚えた単語を使う機会の確保・・・今度は、単語集ではなくて、試験対策問題集で、実力を確かめることになります。
(e)さらにもう一回、単語集での復習です。今回は、初回とは異なり、学習負担は、ずっと楽になっていますよ。でもこの復習をして、記憶を強化しておかないと、折角、初回で苦労して覚えた筈の単語も、簡単に記憶のかなたへと散ってしまいます。
(f)3000語の壁、5000語の氷壁、8000語のアルプスの高峰・・・どれもこれも乗り越えねばなりません。
英語学習への好奇心、根性、大学進学へ向けての動機づけ、友人との競争あるいは約束・・・単語記憶の負担を、むしろ楽しみに変える精神的動機付け、精神力が必要ですよ。
このことを忘れず、「最も強烈な動機」を心の奥深くに植えつけてください。
以上

英単語記憶法(4)
英単語に限らず、何事も、記憶を進めるには、そのことについて興味を持つこと、楽しむことが何より大切です。
そうすれば、苦労を感じずに、何度も何度も頭の中で、あるいは、心の中で反復しつつ思い出しますから、自然に覚えられます。
勿論、覚えなければならない単語数は、数千や万を越えるのですから、どの単語についても強い興味や好奇心を覚えるわけではありません。
特に,興味を引くような、あるいは他の既習単語との関連性を示唆するような手がかり・足がかりが、その新出単語の意味や読み方(発音)、あるいは、スペルのどれにも見つけられない場合は、悲劇でしょう・・・対策は、「覚えようとする根性」しかないわけですから・・・
例えば、7年前に英語を習い始めた頃、『冬眠』を意味するhibernation を記憶する手がかりを見つけられず、困りました。今日では、ごく自然に頭に浮かんできますが、何らかの手がかりがあるわけではありません。単に、しつこく覚えこんだだけです。
特に、病名は、我々日本人の日常生活に何の手がかりも無いため、覚えても直ぐに忘れがちです。そんな中で、やはりその病気の症状などとの結びつきがうまく行って覚えられた単語は、スペルが少々難しくても、決して忘れません。例えば、心神の『統合失調症」はschizophreniaですが、これを覚えるのに、ノーベル賞級のgood ideaを思いつき、今も、自分の傑作の一つとなっています。これの秘密は申し訳ありませんが、お教えできません。
その他、数多の医学関連用語を英語で知っていますが、「その語との関連事項に引っ掛けて覚える自分の記憶法」の大きな成果と考えています。
この方法は、勿論、歴史の年代暗記法を発展させたものです。
日本史の年代をも、かなりの項目数について細かく覚えこんでいて、これも自分の記憶法の大きな成果と考えています。例えば、杉田玄白や前野良沢などが協力し合って翻訳した「ターヘルアナトミア」は、1774年に出版されました。その覚え方は、上手に翻訳されていたため「非難なし」だった・・・というような具合です。
以上


英単語記憶法(5)

歴史年号の覚え方を基本にしつつ発展させた暗記法は、本屋さんの棚にかなりの量で並んでいます。
しかし、致命傷は、数千の単語の記憶でさえ、それだけでは間に合わないということです。
更にいろんな記憶法を開発し重ね合わせていかなければ、万という語数を越えられません。
何故、万という数にこだわるかといえば、英検1級で求められている単語数が、1万から15,000語とされているからです。
皆さんには、是非とも、この語数を越えていただいて、日本を代表する英語の専門家として活躍していただきたいからです。
また、私のささやかな経験に於いても、1万というラインに達した辺りで、本当の意味で、英単語の面白さに気づき始めるからです。
どういうことかといえば、英単語の作られ方や誕生の歴史にも気づき始めるのです。
即ち、漢字と同じように、英単語が、「編や冠」と「つくり」の部分との合成であることに気づき、更には、「編や冠」のそれぞれの意味も分かり、単語の要となっている「つくり」の誕生の歴史も分かり始め、全体として、言葉の意味と歴史とが重なり合って了解でき、記憶を助けてくれるようになるのです。
更に、其処で蓄えた知識が、根っことなり、時に、枝葉となって、別の単語へと繋がっていく善循環(virtuous circle)を生み出していくのです。
ですから、1万という数値は、日本人にとっては、箱根の関所であり、英語の専門家として立っていくための登竜門だと考えます。
その難所・関所を過ぎれば、まだまだ山道が続くとはいえ、時に路傍の花を楽しみ、時に鳥の歌声を楽しみつつの『英単語を友に、悠々自適の旅路』を行くことになります。
逆に言えば、何としても英検2級の5000語レベルから、更にもう5000語を覚えきる「勇気・情熱」と「知恵」と「根性」とが必要です。
その知恵の部分として、単語記憶法が是非とも必要であり、それを探求していかなければなりません。
留学できる幸運に恵まれている人は、それで解決できるかもしれません。しかし、大方の人には、それは、望んでもかなわない夢です。
となれば、効率的な記憶法の開発しかありません。繰り返しの回数も勝負の一つかもしれませんが、実際のところ、英語圏で暮らしている人のように、一つずつの単語を50回も100回も、見たり聞いたり、話したり書いたりできる余裕や機会などは全く望めません。
私達は、何としても、せいぜい10回までの範囲で覚えきらなければならないでしょう・・・
それには、一個一個の単語に強烈な印象付けをしていくしかないわけです。
それには、既習単語との間で、あるいは、その単語の意味との間で、いろんな「こじ付け」の理由で持って繋いで行くのが一番の近道でしょう。
例えば、皮膚科のお医者さんは、dermatologist(ダーマタラジスト)ですが、『だまし、たらしのうまい人がなる職業。なぜなら、皮膚病は、例えば、水虫などはなかなか治らないのに、この薬で治りますよと、患者をだますのがうまいから・・・』
こうなると、想像力が勝負となってきますね。
歴史の年号の暗記でもそうでしたよね。いずれも私だけのアイデアですが・・・
例えば、鴨長明の『方丈記』は、英語では、The Ten-Foot-Square Hutと表現しますが、これを基に発想して、『一・ニ、一・ニ・・・と、縦横に歩いて方丈』即ち、「1212年」に仕上げられ世に出た本となります。また、吉田兼好の『徒然草』は、草に花が「イザ咲いた」で、1331年の出版作品となります。
27歳からずっと数学系の科目の教師をしていた私にとって、不思議な縁に導かれて53歳から始めた英単語の効果的な記憶法は、(1)数学的なものの見方での「スペルの徹底的な分析」と、(2)想像力との組み合わせに求めるしかありませんでした。
でもそれが功を奏したと思っています。
英単語記憶法(6)

今日のお話は、余り面白くはありません。
何故なら、英単語におけるスペルの分析のお話だからです。
このお話は、多くの人にとっては、無味乾燥に聞こえるかもしれませんが、単語のスペルに興味を持っている人にとっては、実は、この上ない発見と創造の喜びをもたらす研究分野なのです。
先ず、例えば、inextricableについてお話しをします。
この語は、次のように、5つの要素に分析できます。
        記
in=接頭辞:「否定」の意味で、接尾辞のableを打ち消します。
ex=接頭辞:『外に出る』の意味
tri=語幹:『三つの=安定状態の』の意味
ca≒語幹:cap『掴む』の意味
ble=接尾辞:「できる」の意味

ですから、これらの意味をまとめて言えば、「安定状態から外に出られない」=「ほどけない、解決できない、抜けられない」などの意味となります。

次に、intrinsicallyという語については,どうでしょうか?
もう、お分かりだとは思いますが、これは、やはり、in/trin/si/cal/lyと、5要素に分析されます。
即ち、in=「の中に」、trinsic=「並んで」、=ally・形容詞から副詞へと変化する語尾
結局、この語の意味は、「内側に並んで」→『本質的に』となります。

ところで、cardiogramと聞かれれば、何を思い出されますか?
car/di/o/gramと分析されますよね・・・
cardioは、『心臓』を意味します。更に、gramは、graphと同じで、「図とか表」ですよね。
ですから、これらを纏めれば、「心電図」となります。
この場合、中心にあるスペルの ”o” という文字が、前後の語幹のつなぎの言葉となります。医学用語では、圧倒的に、このつなぎのスペルが使われます。
他方、労働関係などの用語では、例えば、workaholicのように、workとholicの間のつなぎの一文字は、”a” となります。

次に、接頭辞の in- についてですが、語幹がp, b, mで始まる場合は、im- に変わりますし、語幹が l で始まる場合は、il- に変わり、語幹の r の前では、ir- と変わります。
また、in- のその意味は、「~の中へ」「~に反して」「強め」「原因」などと多様に変わりますから、気をつけましょう。

同様に、接頭辞のre-もまた、「反」「後」「退」「離」「再」「相互」など、多様に変化しますので、『再=繰り返し』の意味ぐらいにしか思っていない人は、要注意です。

接頭辞についての詳しい説明書も、ジュンク堂のような大きな本屋さんに行けば、数多く並んでいますから、是非、研究してみてください。

次回は、「語幹」について説明します。


英単語記憶法(7)

接頭辞や接尾辞の種類も多くありますから、英単語数が55万とすると、「語幹」の種類は、数万個から10万個近くになるのでしょうか。
語幹についての面白い説明書も、多く出版されていますから、是非ともそれらを読んでいただいて、数多くの語源を知っていただき、英語への興味を,いっそう深くしていただきたいと思います。

(1)例えば、bulletinboard(告知板)は、bullet(弾丸)を語幹に持っていますが、更に、その語幹のbullは、ballであって、(丸い)という意味でした。弾丸は、丸い形状を持っていたことから、そう名づけられました。更に、教会で使われていた、告知板は、昔は、丸い形をしていたので、やはり、その意味を基にして、bulletinboardと名づけられたようです。
(2)次に、oblivionは、『忘却』という意味でよく使われますが、oblivi-sciというラテン語が起源だそうです。(ところで、scienceは、科学ですが、そのうち、sci- が「知る」ことを意味しています。このsci- を語幹に持つ単語は、disciple=弟子など、数多くあります。)ただ、oblivionという単語の場合、表にはそのsci- が表れていませんから、語幹からの意味の推定が難しい一例です。
しかし、こう考えればどうでしょうか?
ob-livi-onと3要素に分析するのです。そうすると、接頭辞のob- は、『~に反対して』を意味しますから、live-on(=生き続ける)を打ち消すことになり、結局、幻と消える運命で、『忘却』となると考えるのです。
こんな風に、多少はこじつけですが、接頭辞・語幹・接尾辞を通して、いろんな知識を持っていれば、それらを空想力でもって繋ぎ合わせ、覚えやすい意味づけをすることが可能になり、僅かな回数の記憶努力で、完全に覚えこむことが出来ます。

(3)易しいところでは、aborigineと言う語があります。これは、ab-origineというように、接頭辞と語幹とに分けられます。ab- は、『離れて』と言う意味ですし、originは、『起源』ですよね。ですから、併せて、「遠い祖先』=『原住民・土着民』となります。

(4)有名なところでは、produceがあります。これは、pro-duceと2要素に分けられますが、pro-は『前方へ』ですし、duceは『導きだす』ですから、併せて『生産する』となります。このduceは、たくさんの種類の接頭辞と繋がって、多くの単語を形成しています。
ちょっと思いだすだけでも、induce, seduce, introduce, deduce, educate, reduce・・・

(5)ちょっと変わったところでは、gainsayと言う語がありますが、この意味を推測するとき、普通は、「手に入れる」のgainと、『言う』のsayとが合わさって、『相手からの約束を得る』位の意味を考えてしまいます。
ところが、この接頭辞のgainは、againstの短縮形なのです。頭の位置のaは、発音の時に、ほとんど聞こえない音でしかないため、聞き手側から見れば、無いに等しく、次第に時の経過と共に、削られる運命となったのです。
ですから、全体の意味としては、予想に反して、『~を否定する』ということになるのです。
(先頭のaが発音されない現象はaesthetic の場合にも見られます。)

話変わって、日本史の年代で、親鸞聖人の「教行信証」(仏の教えを行い、信じ、信仰の証を立てる)が世に出されたのは、1224年ですが、これは、法然上人から教わった仏教の極意を纏めたもので、人は念仏を唱えるだけで、死後において極楽浄土において安楽に暮らせると教えたものです。ですから、「人に不死」を説くと覚えればよいでしょう。
その親鸞聖人は、若い頃、20年間も天台宗本山の比叡山で修行をしました。
最澄(伝教大師)が806年(平安の空よ、晴れろ!)開いたその天台宗は、ほとんど同じ頃に、空海(弘法大師)が高野山にて開いた真言宗などと同様に、esoteric religion(密教)と呼ばれ、教義が難しかったため、一般大衆の間では広まらず、貴族や一部の武士などの学問のある階層の人々のみの間での宗教でした。
そこで、親鸞は、高野山を降りて、京都の市井にて、一般大衆にも分かりやすく、彼らを救うことのできる宗教を編み出したのです。


英単語記憶法(8)

(1)equality とか equivalence とかが『平等』だということについては、知っている人も多いのですが、parity になると気づかない方も多いようです。しかし、これは、明らかにpar-i-ty 又は、par-ity ですから、『par = 平等である』と『 ity = 名詞語尾』の合成語です。

(2)語源についての本は沢山ありますが、気楽に読める初心者向けで、しかも、得るところが多いという理由で、山並著『語源で増える英単語』(The Japan Times出版)を、お勧めします。
例えば、leg(脚)が基になって、legal, low, loyalty などの語が生まれたことを知ると、感激します。きっと、英語への興味を沸き立たせてくれるでしょう。 legを語幹に持つ単語は、割りに意味のむつかしい単語もあるのですが、それを頼りに意味の推測ができ、助かります。
例:allegedly, illegible、
そして極めつけは、sacrilegious(sacri- は、「聖」leg- は「足」となれば、当然、神聖を足で踏み潰す→「神聖を汚す」となり、2度と繰り返して覚える必要もありません。)
※ 詳細は下記の通りです。
legal(法律の)=leg(脚:下に置く)+al(形容詞化)
leg → law(法律)、low(低い)
legal → loyal(忠実な)
fellow → fe(feeお金)+low(下へ置く)
allegedly  申し立てによれば
allege 申し立てる、主張する
allegation 申し立て、主張
allegiance 忠誠
allegro   快速の
allegory 寓話 
 
同様に、ped-(足・子供)を接頭辞や語幹とする語も極めて多いのですが、その意味を知っていれば、これも大いに助かります。
例:pedology, pedophilia, pedantic, peddler・・・

(3)仏教関係の言葉には、インド仏教のサンスクリット語から来たものも多く使われていますが、重要語のnirvana (涅槃・解脱・極楽)もそのうちの一つです。nir- (消えて)と vana (吹く)の合成語です。

(4)culprit 〔犯人・罪人・容疑者〕は、culpable (有罪の)の短縮形 cul- と prit (準備ができている)の合成語です。つまり、「お前は有罪だ。それを証明できる準備が整っている。」という宣言の中の重要語の合成。

かくて、時間は掛かりますが、初めに語源を学んで知っておけば、印象は強烈であり、繰り返しの記憶作業回数がぐっと減ってきます。

歴史年号の暗記でもそうですが・・・
「1198年(人々食うや)」と言えば、鎌倉時代の草創期ですが、武家の興隆とは裏腹に、一般の人々たちは、食うや食わずの貧しく苦しい時代を送っていたことが、容易に推測されますが、その年に、庶民の苦しみを救う願いを持って、法然が、『選択本願念仏集』を著して浄土宗を開き、同時に、栄西は『興禅護国論』を著して『臨済宗』を開きました。
更に、1224年(人には、阿弥陀を念ずるだけで、不死と説く)には、親鸞が『教行信証』を、1227年(座禅修業は、人には不慣れ)には、道元が『立正安国論』を持って『曹洞宗』を開きました。
1253年(人に率先してゴミ拾いをした徳の高い人)には、日蓮が『立正安国論』を著して日蓮宗を開き、
踊念仏で有名な「時宗」を開いた一遍上人は、1289年(踊る人に拍手の念仏教)に他界しました。
かくて、鎌倉時代は、「方丈記」(1212年・鴨長明)や「徒然草」(1331年・吉田兼好)などの著作と共に、正に新興仏教と文学の花咲いた、日本史上でも、特筆に価する時代でした。

平成18年1月2日 月曜日
岡村ゼミナール㈱社長・岡村寛三郎



英単語記憶法(8)

(1)equality とか equivalence とかが『平等』だということについては、知っている人も多いのですが、parity になると気づかない方も多いようです。しかし、これは、明らかにpar-i-ty 又は、par-ity ですから、『par = 平等である』と『 ity = 名詞語尾』の合成語です。反意語=disparityにも、注意しましょう。

(2)語源についての本は沢山ありますが、気楽に読める初心者向けで、しかも、得るところが多いという理由で、山並著『語源で増える英単語』(The Japan Times出版)を、お勧めします。
例えば、leg(脚)が基になって、legal, low, loyalty などの語が生まれたことを知ると、感激します。きっと、英語への興味を沸き立たせてくれるでしょう。 legを語幹に持つ単語は、割りに意味のむつかしい単語もあるのですが、それを頼りに意味の推測ができ、助かります。
例:allegedly, illegible、
そして極めつけは、sacrilegious(sacri- は、「聖」leg- は「足」となれば、当然、神聖を足で踏み潰す→「神聖を汚す」となり、2度と繰り返して覚える必要もありません。)
※ 詳細は下記の通りです。
legal(法律の)=leg(脚:下に置く)+al(形容詞化)
leg → law(法律)、low(低い)
legal → loyal(忠実な)
fellow → fe(feeお金)+low(下へ置く)
allegedly  申し立てによれば
allege 申し立てる、主張する
allegation 申し立て、主張
allegiance 忠誠
allegro   快速の
allegory 寓話 
 
同様に、ped-(足・子供)を接頭辞や語幹とする語も極めて多いのですが、その意味を知っていれば、これも大いに助かります。
例:pedology, pedophilia, pedantic, peddler・・・

(3)仏教関係の言葉には、インド仏教のサンスクリット語から来たものも多く使われていますが、重要語のnirvana (涅槃・解脱・極楽)もそのうちの一つです。nir- (消えて)と vana (吹く)の合成語です。

(4)culprit 〔犯人・罪人・容疑者〕は、culpable (有罪の)の短縮形 cul- と prit (準備ができている)の合成語です。つまり、「お前は有罪だ。それを証明できる準備が整っている。」という宣言の中の重要語の合成。

かくて、時間は掛かりますが、初めに語源を学んで知っておけば、印象は強烈であり、繰り返しの記憶作業回数がぐっと減ってきます。

歴史年号の暗記でもそうですが・・・
「1198年(人々食うや)」と言えば、鎌倉時代の草創期ですが、武家の興隆とは裏腹に、一般の人々たちは、食うや食わずの貧しく苦しい時代を送っていたことが、容易に推測されますが、その年に、庶民の苦しみを救う願いを持って、法然が、『選択本願念仏集』を著して浄土宗を開き、同時に、栄西は『興禅護国論』を著して『臨済宗』を開きました。
更に、1224年(人には、阿弥陀を念ずるだけで、不死と説く)には、親鸞が『教行信証』を、1227年(座禅修業は、人には不慣れ)には、道元が『立正安国論』を持って『曹洞宗』を開きました。
1253年(人に率先してゴミ拾いをした徳の高い人)には、日蓮が『立正安国論』を著して日蓮宗を開き、
踊念仏で有名な「時宗」を開いた一遍上人は、1289年(踊る人に拍手の念仏教)に他界しました。
かくて、鎌倉時代は、「方丈記」(1212年・鴨長明)や「徒然草」(1331年・吉田兼好)などの著作と共に、正に新興仏教と文学の花咲いた、日本史上でも、特筆に価する時代でした。




英単語記憶法(9)

(1)記述の通り、接頭辞も沢山あれば、語幹も無数と言うほどにあります。
日本人にとって、con- (語幹が b, p, m で始まる場合は、com- )等は易しい方ですが、なかなか手ごわい接頭辞は、in- (im-), re- そして、de- , dis- でしょう。
in- ( im-), re- については、以前にもお話していますが、それぞれ、『~に反して』という意味でも頻繁に使われますから、要注意です。早く、そういう逆・否定・打消しの意味での用法に慣れましょう。
de- , dis-については、語幹の複雑さと組み合わさって、一層、難解な語句に出会います。
例えば、detractとdistractとの間の微妙な違いを知っておられますか?辞書の説明を良く読んでみてください。(前者は、立体的な空間の中での下降を意味し、後者は、平面的な広がりの中での拡散が捉えられています。)
また、depriveとdepraveとの違いを知っておられますか?
前者には、-priv-が語幹としてありますが、これは、privateとおなじ意味で、私個人のもの的な意味合いです。ですから、de- で否定されて、「~を奪う」という意味になります。
後者の方は、語幹として、pra- を含みますが、これはpraiseの変形と考えられます。ですから、『~を悪化させる』となります。これらは、多少のこじ付けを含んでいますが、お許しください。難解な語の意味を誤り無く捕らえるには、こう解せざるを得ないのです。

(2)ここで、多様な意味で使われる接頭辞de- の意味を整理しておきます。
(ジーニアス英和辞典より)
(a)descend, degrade 「下降」の意味で使われている場合
(b)decline, dethrone 「分離:除去」
(c)demerit, decentralize 「否定」
(d)declare, definite  「強意」
(e)devalue, deceive  「悪化:非難」
(f)decertify  「反対:逆」 
(g)deplane  「降りること」

(3)dis- の使われ方(ジーニアス英和辞典より)
(a)『分離』「奪取」「反対」「しそこなう、止める、拒絶する」の意味の動詞を造る
dismiss, disbar, dissatisfy
(b)『不』『非』『無』の意の形容詞を作る
  dishonest, dissatisfied, displeasing
(c)『反対』『欠如』の意の名詞・・・disease, disunion
(d)『否定の強調語』・・・disannul

(4)ところで、日本史の年代暗記で、前回は、主に鎌倉時代の仏教関係の出来事を説明しましたが、今度は時代を少しさかのぼって、平安時代後期の政争について復習しましょう・・・
 先ずは、源氏台頭のきっかけとなった前九年の役、後3年の役について、前者は、1051年(戦のために、奥州・蝦夷の地まで、人は来い)に始まり,ようやく、1062年に阿部氏の敗戦で終わった。後者は、1083年(相次ぐ勝利に、源氏の人は喜びのハミング)に始まり、清原氏の敗戦で終わりました。
前九年の役では、源頼義が、そして後3年の役では、その子・源義家が大将を勤めましたが、源頼義は、その戦勝を記念して、鎌倉に、源氏の守り神として、鶴岡八幡宮を建立(1063年)しました。
また、後3年の役で源義家の勝利に協力した藤原清衡は、平泉に本拠を定め、京都文化を移植して、中尊寺金色堂を建てました(1124年:ミイラで残した奥州藤原3代の人々不死のお寺)。





英単語記憶法(最終回)&
A New Education Policy

貴方が、英単語数10,000~15,000語レベルに達しているかどうかは、旺文社刊行の『英検Pass単熟語(1級)』で、御確認ください。この本の良いところは、それが、第一に、Thesaurus をも兼ねていて、新しい単語の覚え込みだけではなく、既習単語の復習にも役立つ、一石二鳥の効果をもたらすからです。
第二に、コンパクトな英英辞典をも兼ねていて、易しく言い換えるための英語表現も併せて学べます。
ここまでくれば、単なる語幹についての説明書では、語源や歴史を見つけられない語も多数あることに気づきますが、これらについては、ただ黙々と暗記していくより仕方がありませんね。でも、数もそう多くはありませんから、楽しく取り組めるでしょう。後は、緩やかな下り坂だけですから。
そして、いよいよ、この本の最後を飾る単語は、wistfulです。
どこかで見かけたような気がしませんか?
そうです。語源辞典によれば、この語については、(1)wishful〔切望している〕とwistly〔熱心に、夢中で〕の合成語だと言う説と、単に(2)wishfulの訛ったものだという説があります。
いずれにしても、語源を知れば簡単に覚えられ、2度と辞書を引く必要もありませんね。
かくて、多機能(=versatile形容詞)で、かつ極めて有益なこの本をスラスラと読み終えれば、もう絶対、アルプス連峰踏破に向けての準備完了です。
特殊な分野の言葉を除いては、もうそんなに、辞書を引きまくる必要も無くなり、毎日、新聞の論説記事を読むのが楽しくなってきます。
英検1級の資格取得のため、後は、読むスピードをより速くしつつ、一度だけで、より正確な内容把握ができるように努めるだけですね。

ところで、日本史や地理の事項の暗記には、既に多くの先人が、いろんな手法を開拓してくれていますので、我々は、それを利用させていただきつつ、自己流の発展を加えるだけですね。我々の得意な日本語に引っ掛けるだけですから、そんなに大きな負担は生じないでしょう。
試しに、古代の事柄から、最近に至る事項まで、高校の教科書に出てくるような事項は、全て年号と共に記憶することにチャレンジして見ましょう。意外と面白いですよ。
その作業の良い点は、年号暗記のための「理由やこじつけ」を発見するために、その事項についてのより詳しく、また正確な内容把握に努めることが、一層、その事項の理解や記憶に役立つことです。
例えば、593年といえば、聖徳太子の摂政就任で、誰もが知っていますが、では「587年は?」と聞けば、もう答えられる方はかなり減ってきます。
この年に、日本において最初で最後の宗教戦争が、神教擁護派の物部守屋氏と、仏教支持派の聖徳太子・蘇我馬子連合軍との間で戦われたのです。勝った連合軍側が、その後の政権を実質的に担当したのです。ですから、「戦後(に)華開いた聖徳太子の政治」と覚えれば、その年号は、二度と忘れません。

以上