フナ・ナマズ・シラサギを守ろう!No.9

2007-05-15 21:34:33 | Weblog
フナ・ナマズ・シラサギを守ろう!

悲劇:河川の(廃液)汚染
2007年4~5月
姫路市大野川の生態系が破滅の危機
「世界遺産・姫路城の象徴・シラサギ」の
餌場消滅の危機
2007年5月15日〔火〕
姫路市大野川を守る会
代表・岡村寛三郎 Tel.090-9097-7613
〒670-0877姫路市北八代1-7-2
第9号通信 泡と白濁水の採取(NO.2)

5月15日(火曜日)午後5~6時

やっと姫路市の職員2名に、今回の汚染源と思われる、上大野の下水工事跡から流出している白い汚濁物のサンプル採取に来てもらえました。
24日(木)に、水質検査の結果を聞かせてもらえるようですが、さて、どうなることでしょうか?
今日も、大野川は、早朝と午後3時過ぎの2回、大量の白い泡の群れで覆い尽くされ、無残な姿を呈しました。いつものパターンにより、この後、また、午後10時ごろにも、一日、三度目のサイクル到来で、無数の泡で汚染されるのでしょうか・・・
毎日、数時間おきのサイクルで、一日、三回、大量の白い泡で覆い尽くされるのです。
それぞれの回において、2時間ぐらい続きます。
皆さん、一度見に来てください。それらの汚染がどれほどにひどいものか!
「無残!」としか嘆きようのないひどさです。
この泡は、北八代から2キロメートルほど先の上大野にかけて、数箇所において、川に段差がある度に、滝つぼ側で、時に、こぶし大、ソフトボール大、時に、野球のベース大などと、その大きさを変えます。風のあるなしや、水量の多少などによって、その姿かたち大きさを変えていきますが、決してなくなることは無いのです。
かつて、市川が、廃液で汚染されていたときも、段差の下で白い泡を作っていたそうです。
その廃液は、産業廃液の場合もあれば、生活排水の場合もあるようです。
平野や上大野では、未だ下水が完備されていないという話もあり、生活排水が、このたびの汚染の一つの原因(複数の汚染水路のうちの一水路)になっているのかもしれません。

何度も何度も考えましたが、流れている白い泡そのものに、強力な毒性はないでしょう。
しかし、その液体は、滝つぼに落下して空気を含んだり、攪拌などによって圧力を加えられたりなどの刺激を与えられると、急にムワーと膨張したり、仲間を呼び集めてくっついて大きく成長したりします。
この性質は、下水工事後の排水口から流れ出ている白濁物にも、同様に見られます。
そして、絶えず、水中や空気中に含まれ、漂い、混じっているゴミや砂などをくっつけて、それほどの時間もかけずに、雪のような白さから、薄汚く汚れた塊へと変化していきます。
この液体・泡は、滝つぼでは、膨張しますが、次第に、川の流れが速まると、散り尻に分かれて消えていき、また、よどみに来ると、滝つぼなどが無くても、仲間を呼び集め、くっつき、大きく成長した泡粒となって下流へと流れていくのです。この消長をくりかえしつつ、何キロも流れ下って行って、消えることは無いのです。
私は、素人ですから、これらの特徴と性質をもって、「粘着性」と呼んでいます。
そして、その粘着性ゆえに、滝つぼやよどみのある度に、藻や砂粒などを集めて、直径が20~30センチ大のパンケーキのようなヘドロを川面に大量に作っていきます。
渇水期の冬場のように、水量が少ないときは、川底に堆積するヘドロとなったのでしょうか?(下水工事跡の排水口から流出している、石灰のような白い物質は、上から覗けば、液体であるにもかかわらず、丸で白い固体のように見えて、溝の底にしっかりと蓄積しているのです。)
かくて、水量などの要因によって、川底と水面の双方にヘドロを作りうる(?)というのが、大変に大きな問題となります。

そこで、大野川の流域沿いに住む市民の願いとしては、無数の魚たちやカモの家族の棲家であり、世界遺産の象徴であるシラサギの餌場であり、生活の場である極めて貴重な自然環境を、元の清らかな流れに戻していきたいということに尽きます。

姫路市役所に是非努力していただきたい目標は、汚染源の特定と、魚類の大量死のメカニズムの解明と、再発防止への有効な手段の確立です。
流域の住民も、今後は益々、それらの目標達成に向けて、支援を惜しみませんので、何卒宜しくお願いします。
以上