昔ベトナム・ホーチミンのフォアングラー道り(安宿が多い通りで、個人旅行者には有名なところ)のフルーツシェイク屋で、仲良くなったバックパッカーの若者(その当時はそんなに年齢はなれてなかったかも)と話しをした。
彼は、長い期間アジアを放浪しているらしかった。
こういう旅の世界は夢の世界で現実ではないから、日本に帰って現実の世界に戻ったほうがいよと、言った覚えがある。
一人で旅する時間は、現実でない夢の世界だと思う。
なーんちゃって。なんだかくさい(死語!?)
でも、会社行って仕事してとか,休日に遊びに行く日常の1日と、文化の違う海外で一人旅して、その国ならでの食べ物食べたり民芸品見たり,移動方法がわかんなくってもどうにか移動したり,いろんな人に助けられたりしてすごす1日では、ぜんぜん密度が違うように感じます。
今回も7日間で正味5日,去年の夏に行ったチェニジアも9日間で正味6日(かな?)だけど、1日1日がすごい密度が濃い。
会社で仕事してる一週間は、振り返ると平坦であっというまに通りすぎてしまうが、旅行している一週間はいろいろな事が思い出せる。
タイでラオスからの帰りの方法で奔走していた2日目も無駄な時間のように感じてましたが、あとから振り返るとそれでも密度が濃かった1日だった。。。
ルアンパバーンの托鉢の事を書こうと思ってたんだ。。。
横道にそれた。
ルアンパバーンでは、おぼうさんのたくはいの風景が見てみたいと思ってた。
見るためには朝早く起きなければならない。
ルアンパバーンでは2泊したので、1日目はパスして2日目に朝早く目覚まし掛けた。
地球によると5時~6時と書いてあったので、5時前にホテルを出たけど、まだ真っ暗で怖かった。
ホテルの門も閉まってて、暗くて開け方わからなくてどうしようかと思った。。
でも無事かんぬきを開けて、出ることに成功した。
後から、こんなに早くから間ってなくてもいい事が判明。たくはいは明るくなってからなのね。。。
暗い中、ホテルに一番近いワットの階段の前でしばらく座って待っていた。
人もいないし真っ暗だったので、かなり怖かった。
それに、セーターを着ていたが、それでもかなり冷えた。
この時期の朝晩は、南国でもかなり冷えるらしい。
そのうち日本人の女の子が一人現れて、お話をした。
彼女は大学院生で、2~3週間ぐらい旅行するらしい。うらやましい。。。
1件目はホテルを予約してたけど、安いゲストハウスを探すのに15件渡り歩いてようやく見つけたって言ってた。
なんだかすごい件数だ。それも、ゲストハウスを出る人によかったら次どうぞと言う感じで、普段の2倍の料金でようやく入れたらしい。
携帯をタイで無くした(壊れた?)とかで、目覚ましがないとも言ってたな。
目覚まし売ってる店ないかなあ?と聞かれたけど、夜市では腕時計ぐらいは見たような。。。と答えた。
ここで目覚ましを探すのは、もじかしたらこの時期の宿を確保する事よりも難しい事なのかもしれない。
しかし、旅では目覚ましないと困る。見つかったんでしょうか。。。
ワットの前にはカフェがあって、一応空いてたけどまだ準備中だった。
そこでアメリカ人らしき2人組みがパックパック持ったままベンチに座ってて、黒人の人とちょっとお話した。
というより、ナンパされた。。
だれでもいいのね。。。
だんないるのと聞かれたから、ホテルで寝てるって答えた。
着いたばっかりらしかったけど、やっぱり宿がなくて困ってて、これから探すって言ってたな。
大学院生の彼女に、「見所ある?」って聞かれたんで、ワットとかあるけど入場料が高いって言ったら、どうしようかなって感じでした。
あたしはガリガリ観光しちゃう人なんで、はるばる海外まできたのに、ちょっと入場料が高いから見ないで帰るなんて考えられない!?と思ったもんだ。
観光ガイドやネットを見てると、ここも見たい,あすこも行きたいとなってしまい、つい詰め込んでしまうのだ。
さすがに最近は旅行なれしたのともう若くないので、無茶なコースどりはしなくなった。
個人旅行なんだからもっとコースしぼればいいのに、とわれながら思ってしまう。
社会人なんて休めてもせいぜい1週間で、日程が短い。
それで、ほほツアーと同じぐらいのコースどりとなってしまう事もある。
バスなんかでスムーズに移動するパックツアーと同じコースには、かなり無理がある。
着いた時には、もう閉館時間になってる事も何回もあったなあ。
またそれた。
待ってる間に、チキンライスどうだと売り子さんから声掛けられた。
ホテルは朝食付なのでいらないと言ったが、このチキンライスは私が食べる用ではなくて、お坊さんへのお供え物だったのね。。。
そのうち日本人ツアー客らしいい一行がバスで来た。
彼らは、何組かいたお供え物の売り子さんからなにかを買って、お坊さんが通る道の前に座った。
お寺の周りでは、ほとんど観光客が座ってた。
あたしも買って座ろうかと思ったけど、やめた。
神聖な托鉢もこんなに観光化されていて、なんだか複雑な気分だった。
あたしも写真いっぱい取ったし、観光化している観光客なんだけどね。
そういえば、前の日にネットカフェで若いお坊さんを見た。
黄色い衣をまとった若者数人が、PCの前でわいわいやってた。
なんんだか、不思議だーーとも思ったけど、彼らも普通の若者なのね。
ここら辺はいくつかお寺があるらしく、黄色の衣をまとった多くのお坊さんたちがこの通りを通っていった。
一人一人のおひつの中に、お供え物が配られていく。
観光化してるけど、やはり神聖な風景だった。
きっとおひつ中はいっぱいになっているにちがいない。
この時期は毎年そうなのかも。
ふと思ったんだけど、おひつの中はご飯とか,その他の食べ物が混ざってしまって大丈夫なんだろうか。。。
ホテルに帰りがけ、普通の民家が並んでる路地にもお坊さんが通っていた。
そこには、ひざをついた地元の人が、お坊さんにお祈りをしながらお供え物を配っていた。
さっき見た光景よりもずっとよい光景でした。