【物理】原子【第5講】放射性崩壊・半減期
東日本大震災で起きた史上最悪の二次災害といえば福島のメルトダウンですが、この時にメディアでは様々なラジオアイソトープの半減期って言葉が良く出てましたね。
結構ある誤解が半減期のことを毒性が消えるまでの期間って思っておられる方が多かったのが記憶に残っています。半減期ってのはあくまで原子核が崩壊を起こして元の量の半分になる期間ってことで、もともとどうってことがない量でしたら半減期を待つまでもなく安全ですし、多量にあれば半減期を過ぎても危険ってことなわけです。
放射線の何が怖いかと言えば生殖器のゲノムを破壊されることで悪しき突然変異が遺伝するってことです。ですので私のような年齢ならともかく育ち盛りの子供たちを放射能から守れ!ってのは正しい主張なわけですね。
なお、放射線で一番電離作用が強く出るのがα線ですがヘリウム4の原子核ですから貫通能力は低い。一方で非常に周波数が高い=1個のフォトンのエネルギーが大きい電磁波であるγ線はα線やベータ線に比べて電離作用は少ない代わりに貫通能力が高くなるわけです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます