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紙田の親父さん

2014-01-05 11:06:20 | 電験2種への遠い道のり
おおよそ、算数・理科の類はイメージを抱くことが大切で、イメージをつかめたら手法は後から付いてくる。

とはいっても、ハッタリかませる電験3種と違って電験2種は電気の知識に真っ向から取り組まなきゃならないので、正攻法による手法の習得は欠かせないと思う。

これが3種ならば略式で比率・増減・直角三角形の辺の長さを求める問題に置き換えることで、ほとんどは解けてしまう。3種の過去問集の模範解答を参考にしてはならない所以である。

で、私が学生時代に数学が訳わからなくなったときに勉強したのが紙田公さんの電験2種電気数学、実に丁寧な解説で分かりやすい。

微積分は変化と累積のイメージを手法として具現化したものであるが、その方法の説明も判りやすい。さらに微分方程式の解き方、ラプラス変換について解説がなされ、ラプラス変換で微分方程式を解くことの便利さがよくわかる。

同時に逆ラプラス変換は正式には留数定理を使った無限遠が絡む定積分により導出されるが、そのような深入りをせずに正式な公式をさらっと紹介した後はヘビサイドの定理からラプラス変換の逆をすればいいことなど電験2種受験者のレベルにもよく合わされている。

紙田の親父さんの参考書が分かりやすいと思うのは私だけではあるまい。

http://denken-koutan.seesaa.net/article/381530108.html

コチラのサイトには紙田さんの書籍についていろいろ詳しく解説がされていますね。これから電験を受けようという方には何かと参考になるサイトじゃないかと思います。

電験3種を「これだけシリーズ」で勉強して免状を取得したので、2種も引き続き「これだけシリーズ」をと思い、買い揃えたけど、勉強し始めると解説の内容にがっかりさせられることしきり・・・・

どうも3種をハッタリかました勢いで2匹目の泥鰌狙い的な小手先の解説が多いんですね。おそらく紙田の親父さんの本などで基礎を固めておかなかった人が3種合格後にこの参考書を見たら、2種取得を諦める口実つくりには貢献できるんじゃなかろうかと・・・

この前、書店に行ったら紙田の親父さんの電気数学が並んでいた。分厚くなっていたので目を通したら活字を大きくして読みやすくしたとのこと。
そして、残念なことに2006年に紙田の親父さんが亡くなっておられたということも前書きを読んで知った。

故人の御冥福心よりお祈りいたします。

亡くなられたことは残念であるが、電験指導とともに、現役時代の人生を捧げた東電の福島第一原電事故後のブザマな対処を拝まないで済まれたので、この方の本に助けられただけに少し救われた気分にはなろう・・・

私と同じくこれから電験2種の取得を目指される方、特に第3種合格後に第2種の数学とのレベルのギャップに苦しんでおられる方にはイチオシの書籍である。
別に私は電気書院のセールスマンでもなんでもないが、これから電験2種の勉強を始めようとされる方は是非とも購入を検討されてはいかがであろうか。





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