明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年に硯と墨を買って、年初めに写経をしたんですが悪戦苦闘w出来栄えは見ての通り・・・
普通書類や勉学に用いる筆記具は文字を書くという行為に手を取られないようにしますよね。古来の硯で炭を擦るより墨汁、墨汁より筆ペン、毛筆より硬筆、鉛筆よりシャーペンと進化するのも当然です。
でも、写経を通じて心に落ち着きとやすらぎをという場合は文字を書くという行為に集中することで雑念から遠ざかるために逆向きになるわけです。今まで筆ペンで写経をしてきましたが、今年からはせっかく買った硯で墨を擦って写経に挑みます。
やってみると毛先がおかしくなったり字が乱れたりと四苦八苦です。思えば薬師寺で写経をするときもすった墨に筆をつけるとさっと書けるようにお寺の人たちが筆の手入れを怠りなくしてくれてたわけですし、筆ペンだって設計段階でよりさっと毛筆が書けるように試行錯誤して量産段階で粗悪な出来栄えの筆ペンを排除してくれてたわけです。
つらつら思ったことは、自分が何か出来たというのはそこまでに多くの人々が自分が行っていることと比べ物にならない労力を割いてくれた結果なんだなぁということ。ゆめゆめ自分の才能や努力のおかげとは思ってはならないってことですね。
まぁ、才能ってのは開花させる機会に恵まれていたからであり、努力ってのは努力できる環境と心身に恵まれて出来ることであって、どちらも自分のおかげとはまかり間違っても思わないことなのでしょう・・・