11月の初旬、舞鶴港の松葉かに漁解禁
舞鶴港は京都府下で「松葉かに」の漁獲高1位、
京都府屈指の「かにの宝庫」です。
11月の初旬 日本海・舞鶴港は
待ちに待った「松葉かに漁の解禁日」を迎えます。
以下は、「松葉かに 大好き!」の 私@嶋七4代目嫁が
以前取材させていただいた
舞鶴港の 松葉かに セリのレポートの様子です。
その後、漁船の数が少し減ってしまいましたが、
松葉解禁日の舞鶴漁港の活気ある様子は、
今も変わりません。
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◆ひとくちメモ
「松葉かに」とは、 山陰で獲れる「ずわいがに」 のこと。
舞鶴で水揚される松葉かには、地域ブランドも取得した
「間人かに」と同じ丹後半島沖で獲れるもので、
このブランドのしるし「舞鶴ブランドの緑色のタグ」が
ついています。
その上品な味は、最高級のかにのひとつとされています
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松葉かに、コッペかにの水揚げ 嶋七前の舞鶴漁港には、
松葉かに漁を終えた 底曳き網の白い漁船がずらっと港に並びます。
舞鶴漁港は いつになく活気づいています。
嶋七に、かまぼこを買いに来る 多くの魚屋さん方が
「松葉かに ようけい(たくさん・・舞鶴弁)
揚がっとるで!」と蔓延の笑顔。
私も、早速、嶋七前の西舞鶴漁港へ取材に走りました。
かに漁船が9隻ほどずらりと並び 、
松葉かに、コッペかにが次々に水揚げされていました。
京都府の所有するカニ漁の漁船は15隻中、 9隻は舞鶴漁協所有のもの。
まさに、舞鶴は京都府屈指のかにの宝庫なのです。
水揚げされたカニは漁師さんの手で 、ひとつひとつ選別されます。
写真は コッペかに(めすのずわいかに)の選別
松葉かに(おすのずわいかに)には、
舞鶴ブランドを示す緑色のタグが すぐにつけられます。
タグには船の名前も記されています。
漁連は松葉かに解禁日とあって、
さかな屋さんだけでなく、地元の料理屋さん
たくさんの漁業関係者、そして大きなカメラを抱えた、
報道記者の方々も 多くみられ、非常に殺気だった雰囲気。
漁港一面に並べられた発泡に入った「松葉かに」・・・
半透明のつやのある茶褐色の大きな甲羅つけて、
時折泡をふいています。
水揚げされた船ごとに区分けされて、
ひとつひとつ船ごとにセリが行われます。
松葉かには、その区分けの中でも、
いいもの(大きいもの) を向かって右から順番に、並べています。
さて、関係者にお話を伺うと、
★今年舞鶴の松葉かには、 早めに漁を切り上げたにもかかわらず、
初日から 結構揚がっている とのこと。
値段は、晴天だった前年に比べると 少し高めですが 、
なかなかの 大物が揃っています。
松葉かに 真剣 品定め お魚屋さんたちは、
ひとつひとつの 松葉かにを大きさか形、重さなど 丁寧に見て周り、
セリに供えて品定めをしていきます。
その表情は 真剣そのもの。
山たかく、ずらっと積み上げられていたのは、
舞鶴で「セコかに」「コッペかに」と呼ばれる めすのずわいかにで、
松葉かに(おすのずわいかに)より、かなり小ぶりです。
オレンジ色の卵巣がおいしく、
高価なおすの松葉かにと比べると、
かなり安い(600円~2000円くらい)なので、
舞鶴の冬の庶民の味ですね~。
舞鶴では、町の魚屋やスーパーなどでも、
新鮮な「コッペかに」買うことができます。
コッペかには、セリではなく、「入札」という形で行われます。
高価な松葉かには手が出ないような
小さな魚屋さんも参加し、にぎわっていました。
午後1時半 いよいよ松葉かにのセリ開始!
独特の言いまわして、松葉かにのセリが始まると、
市場は一気に活気付きます。
真剣な表情で構えた魚屋さんたちに、
上質の「松葉かに」が、次々に競り落とされていきました。
解禁日は、 初日のご祝儀相場とあって、
最高値(浜値)は なんと10万も!
5はいで10万円を競り落とした
松葉かにを 買い付けにきていた舞鶴の料理屋さんは、
良質のかにに、ニコニコと満足していた様子でした。
さすがに、初セリご祝儀相場で 、高値なのですが 、
我が家も ひとセリ 思い切って 買いました。\(^o^)/
その大きさにびっくり。
さあ、今夜は 家族みんなで 、松葉かに解禁パーティです 。
早く 浜ゆでした松葉かにを 食べたい。。
初セリの松葉かに試食! あまりの大きさに
お皿にのりきりません 。
堂々たる その大きな姿を さばいていくと、
これでもかというくらいに
ギッシリ 身のつまっています。
ひとくちいただくと・・・
ふわっと 広がる 上品な 甘み・。
はさみ、足、足の付け根も
かにの身がぎっしり と部分部分に食感が違って、
おいしくって楽しい!」
かにみそも、しっかりとしてたっぷり、
何ともいえない 濃厚な味わい・・・
かに味噌をつけていただく
かにの身の おいしさ いったら・・
ほろほろと広がる 幸せの味わい・・・
そんな 至福のときを
思う存分楽しませていただきました。
舞鶴っ子 1歳の甥も
大きなかにの姿に びっくり!
ペロリとカニ足2本 たいらげました(^o^)丿
さて、舞鶴へこれから
松葉かにを買いに行く方へも多いかと思います。
以下のポイントに注意して、上手に買い物してくださいね。
●おいしいかに選びのポイントは?
1)色艶のよいもの。
2)重量感のあるもの。
3)甲羅や足が柔らかくないもの
4)不快なにおいのしないもの。
5)腹部が白いもの(みそが良質)
6)はさみが大きいもの
7)舞鶴松葉かにブランドを買いたい場合は、緑色のタグが目印。
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●編集後記
~松葉かに解禁取材を終えて~
越前くらげ大発生の影響で、
日本中の漁師さんたちが大変な被害を受けました。
かには、くらげと違って、
表層の魚ではない 底ものなので、
今回は大きく影響を受けなかったようで、
華やかな松葉かに解禁日を迎えられて 本当によかったです。
今回は間に合わなかったそうですが、
くらげ対策 に網の改良もすすんできているようですね。
かにの解禁日を過ぎると、舞鶴には、
かにを買いに、食べに来る方がたくさんいらっしゃって、
街がいよいよ活気づいてきます。
丹後の豊かな海よ!どうもありがとう! と
舞鶴の海にむかって(心の中で)叫びました。
松葉かに解禁の興奮は、
まだまだ 覚めそうにありません。。。
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