京都・舞鶴かまぼこ嶋七の今日の笑顔

かまぼこ・さつま揚げのおいしい話題やレシピ、舞鶴旬の話題を京都・舞鶴かまぼこ嶋七の4代目女将がお届け

2004年秋 台風23号の記憶をここに・・(日記の公開)

2005-02-11 | 4代目女将の日々つれづれ

台風23号の記憶をここに・・・

2004年の秋、舞鶴は台風23号の、
水害による大きな被害を受けました。
特に大江、志高、下見谷の水害、
土砂崩れなどの 被害が特に大きかったようです。
この災害により舞鶴の方の尊い命がうばわれました。

舞鶴は多くのボランティアの皆様の温かい助けもあり、
ものすごいスピードで復旧作業が進みました。
皆様本当にありがとうございました。

その日のことを忘れないよう、
台風翌日の日記をここに記録しています。




■2004/10/22  
台風23号 恐怖の一夜   
停電・・断水・・・そして・・・ 

10/21の夜、日本列島に台風23号が襲い、
嶋七のある舞鶴も多大な被害を受けました。

嶋七周辺は海の近くにあることから、
激しい強風を受け、周囲の木造建物は次々に崩壊。

嶋七の建物は、少し土台高くした
鉄筋コンクリートの構造のため、
幸い大きな被害を受けませんでしたが、

周囲の建造物から飛んできたトタン屋根などで、
電線と光ファイバーを断絶し、停電。

電気がないことで、電話、FAX、ガスも使用できなくなり、
強風で揺れる真っ暗な建物の中で、
懐中電灯と携帯電話だけがたよりの 不安な一夜を過ごしました。

暗闇の中で、周囲の建物が メリメリと音を立てて崩壊し、
次々に火花の飛び散る電線。
大きな丸太が空中を舞い、 家の前は川のような濁流流れていく・・・

そんな光景を目の当たりに 世界の終わりが来たような気がして、
ラジオをつけると、 流れてくるのは明るい音楽と まぬけなCM。

今まで、多くの災害をTVで見てきて、
自分もやはり人ごとのようにしか 思っていなかったんだなあと。

-------------------------
明け方から、必死の電気の復旧作業、 1
日の断水も、取引先のトン単位での水の提供などで、
多くの皆様の温かい助けと、 みんなで一致団結し、
この不便な状況を 乗り切ることができました。

また、多くの皆様より、ご心配やお気遣いの お電話をいただき、
とてもうれしく、 嶋七が多くの皆様に支えられて、
存在するということに改めて思い、
皆様への感謝の気持ちであふれました。

また、光ファイバーの復旧に 多くの日にちがかかってしまい、
インターネットでの受注、お問い合わせについて、
長期にわたりご不便おかけいたしましたこと、
心より、お詫び申し上げます。

台風は去りましたが、大きな被害に遇われた方
(特に舞鶴では浸水被害に遇われたところも多数あり)
復旧作業は、まだまだ続いています。
皆さまのいち早い復興をお祈りいたします。

------------------------------------------------
■10/24 
TVレポーターが家の前で・・・ 

昨日はTVのレポーターが、
舞鶴の被害状況のレポートにやってきました。

嶋七前の舞鶴湾の脇に積み重なる
がれきや床上浸水などで出たゴミの山をバックに
レポーターが被害状況を話すというTV生中継でした。



中継前に、取材班の方から「ちょっとこれコピーとってくれませんか?」
と一枚の紙を手渡されました。  
その紙を電気のやっと回復した事務所のコピー機でコピーしていると、
「舞鶴で この水害で亡くなられた方の お名前が並んでいました。
あらためて、被害の大きさを実感しました。

-----------------------------------------

■10/25 
 当たり前の朝のすばらしさ。

台風23号が通過してから5日。
台風の片付けなどでずっと休みだった娘の保育園もやっと始まり、
我が家は、当たり前のいつもの朝が戻りました。

でも、舞鶴でもまだいつもの朝が迎えられない家がたくさんあります。

主人(4代目)は、由良川増水により
被災した親友の家へ泥の吐き出しの手伝いに行っていましたが、
家中のものが深い泥に包まれた想像を絶するすごさ。

スコップでかき出せど、掻き出せど、
先が見えず、困ぱいした様子で帰っていました。
親友はまだ、仕事にも行くことができません。

昨日の日曜日は、京都や愛知などからの災害ボランティアに来ていただいて、
泥の掻き出しを手伝ってもらい、本当に助かった・・・と言っていました。  

また新潟では大地震。
日本列島どうなっているんでしょう。
この地震で被災された皆さまを思うと、
本当に心が痛みます。
心よりお見舞申し上げます。

-------------------------------------------

先週の台風の影響の工場修理や道の掃除、
生産の遅れなどを取り戻し、
嶋七も落ち着いた状態になりましたので、

主人(4代目)も舞鶴災害ボランティア事務局で、
ボランティアの皆様をそれぞれコーディネイトした場所へ送り、
そして迎えに行く運転手として、
各被災地をまわっています。

行く先々で、土砂崩れのすさまじさや
水害の恐ろしさを目の当たりにしました。

平日にも関わらず、100~150名を超える皆様が、
遠くから手伝いに来てくださり、
いろんな方との出会っています。
本当にありがたいことだなあ。。。と思います。

中には、舞鶴で宿泊して、
ボランティアに来られている方もいらして、
うちの(通販担当)の実家には、
ボランティアさんが寝泊りしているとか。

多くの皆さんの温かさによって、
少しずつ多くの笑顔が戻ってくるといいですね。

----------------------------------------

■11/17 
 台風23号被害のお店 取引き再開!

台風23号が過ぎさってから、
1ヶ月近くたとうとしていて、多くの人ga


そのすさまじい被害の記憶が薄れてきていますが 、
その間も、大きな被害にあわれた
お店、学校、保育園などなど
ずっと急ピッチで復旧作業をしてきました。
嶋七の取引先のお店のひとつも、
商品もろとも水没という大きな水害にあい、
ずっと復旧作業をしてきました。

★そして、やっとそのお店も完全復旧し、
本日より、取引再開いたしました!!  

華々しく、いつもよりずっと多い数の
かまぼこを出荷しましたよ。
とっても とっても うれしいです!!
復旧に携わってくださった多くのみなさま、
ありがとうございました。
-----------------------------------------------

■2005/2/1 
真っ白。。。舞鶴。。台風で傷んだ建物の撤去



昨日から降り続く大雪。。
この節分の時季は毎年舞鶴は雪景色です。
舞鶴の港も静かで、 かもめの姿も見えず、
ただ・・白・白一色です。

昨秋 やってきた「大鬼!」・・
台風23号の被害で またまだ修復工事の多い舞鶴ですが、
こういう日は、工事がすすまなくて、
本当・・大変です。

今、台風時に 屋根がふきとび、
ボロボロになった嶋七前にある古い建物
(京都府漁連所有の建物) の取り壊し工事をしているのですが、
こちらも一時中断。。中断してしまいました(>_<)。


工事関係者の皆さまは、この時期 本当に大変ですね~。
ちなみに、この建物の撤去工事が終わると、
嶋七からはより舞鶴湾を一望できるようになります。


京都・舞鶴かまぼこ嶋七 TOPへ戻る

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする