鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

核なき世界を願う

2010年08月09日 | Weblog
6日は広島で、今日9日は長崎で、65回目の「原爆の日」を迎えました。

広島を繰り返さない。長崎を人類史上最後の被爆地にという願いを、訴え続けなければならないと思います。

昨年4月、オバマ米大統領がプラハで演説し、「核兵器を使用した唯一の国」としての「道義的責任」に言及し、「核なき世界」をめざす決意を明言しました。

アメリカ大統領のこのような宣言は、かなりの重みを持ち、核兵器に対する世界の考え方に大きな影響を与え、本年4月には、アメリカとロシアの間で新たな核軍縮条約が調印されました。

残念ながら、本年5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議では、核の完全封じ込めを狙う核兵器禁止条約の検討も確認されましたが、核保有国は核軍縮交渉などの期限設定を退けてしまいました。

長崎原爆の日の今日、田上長崎市長は「長崎平和宣言」で、このことを強く批判し、「核保有国の指導者の皆さん、『核兵器のない世界』への努力を踏みにじらないでください」と訴えていました。

ただ、今年の広島の式典に、原爆投下を正当化し続けてきた米国の代表としてルース駐日米大使が出席した意味は大きいし、英仏など、核兵器保有7カ国のうち、5カ国が式典に顔をそろえたこと、さらには潘基文国連事務総長が出席されたことも画期的だと思います。

今日の長崎の式典にアメリカ側の出席がなかったことは残念ですが、それでも英仏に加え、核保有が確実視されるイスラエルが参列していたことも大きな意味があると思います。

「核なき世界」の道のりは、まだまだ険しいものがあります。
北朝鮮やイランの核開発の阻止、「核」を用いたテロへの脅威など、懸念材料は数多く存在します。

唯一の被爆国である日本は、率先して国際平和運動の先頭に立つべきです。

この夏、広島の原爆死没者名簿に私の父の名が記されて、10年目を迎えました。


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