海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

イトヒキハナダイ

2010-03-21 00:18:56 | ハタ科

和名 イトヒキハナダイ
学名 Tosanoides filamentosus

深場の岩礁域で見られるハナダイマニアの憧れの1種。
ではあるが、キシマやマダラに比べると隠した扱いされてしまう。
深さが他のディープなハナダイより浅いのと
比較的個体数が多いのがその原因と思われる。
しかしハナダイマニアではなくともその美しさには惹かれるはず。
学名にもあるように鰭が糸状に伸長する事から「イトヒキハナダイ」と名付けられた。

ハナダイと名は付くがPseudanthiasではない。
深場のハナダイは属が違う物が多い。
キシマハナダイは同属になります。

それにしても何故ハナダイは全てハタ科で統一されているのだろうか?
もうちょっと細分化されても良いと思うのですけどねえ。

イトヒキハナダイを最初に見たのは大島の秋の浜。
その時は窒素酔いも手伝ってはっきりと覚えていない。
その後大瀬崎で幼魚が出現したりしたが
去年の伊豆海洋公園で10年ぶりくらいに成魚との再会を果たす。
でもあまりの個体数の多さに気持ち的には普通種の扱いに・・・。
と言いつつ撮影の時には心に余裕が無いのでありました。

せっかくだからオキノスジエビ抜きとかトサカ抜きとかできるよう
次に狙いに行く時は心して行きたいと思います。

それと人から聞いた話では深く行けば東伊豆全域で観察されるようであるが
西伊豆での観察例はほとんど聞いた事が無い。
基本構成が砂地か岩礁かの差が出てるようですね。