パラダイスの夕暮れ

2006-10-22 21:11:31 | コメディ
アキ・カウリスマキ監督、1986年の作品。常連俳優、マッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンのカップルの、愛が成就するまでの幸薄ラブストーリー。

今回の主人公の職場はゴミ処理業者。
「マッチ工場の少女」よろしく、
オープニングでは、じっくりフィンランドの
ゴミ業者のよどみない仕事模様が観察できます。

カウリスマキ監督といえば、
出てくるキャラが無表情なのが特徴ですが、
この作品では、カティ・オウティネンが少しニコッとしたりする。
久々に(はじめてか?)彼女の笑顔をみてなごみました。

ストーリーとしては年齢のいった男女が互いに
「これならいけるかしら?」
と互いの存在を認識しあい、デートをするが、
ずいぶん色恋にごぶさたなようすで、どうもうまくいかない。
しかし、女がスーパーを首になる事件があったりして、
二人は急接近。でもまだ心を許しあわないでいた。
結局、うまくいかずに別れてしまうが、
男は荒れて酒浸りになり、
女もまた彼に未練があることに気づく・・・。

監督の同系統の幸薄ラブストーリーのなかでは、
一番のハッピーエンドな作品じゃないでしょうか。

男「結婚するぞ」
女「いいわね。それで、食べていける?」
男「毎日イモだ」

Shadows in Paradise


しょぼくれ男の「ついてこい」とばかりに
「イモだ」とタンカを切る姿にたいへんしびれる。
うむ、これなら結婚もアリだ。結婚しとけ。
しかし、これから苦労も多いけどね。

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1 コメント

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Unknown (平賀太一)
2006-10-22 21:34:21
はじめまして、面白いブログですね。私も映画の最新情報サイトを作ったので、良かったら遊び、来てください。お待ちしてます。

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