Hasta la vista アスタ・ラ・ビスタ!

2012-03-11 16:36:39 | コメディ
「Over The Hill Band」(原題 Meisjes )を撮ったベルギーのゲオフレ・アントヴァン(Geoffrey Enthoven)監督、2011年の作品。ハンディキャップを持った三人の若者が、とある目的を果たすべくスペインへ目指す。

まずはじまってビックリ????

 これは何語だ?

ドイツ語っぽいけど、なんか違う。
かろうじて聞こえた「ダンキュー」「ネー」という単語。
こりゃオランダ語じゃないですか !?

しかたないので、フランス語を勉強するモードに頭を切り替えて
とにかくフランス語字幕を追うことに集中するようにしました。

さて「アスタ・ラ・ビスタ」とはスペイン語で「また会う日まで」という意味ですが、
英題はといいますと「Come As You Are」、すなわち「普段着のままで来てね」「そのままで来てね」ってな感じのタイトルに変わっております。

主人公は全身麻痺のフィリップ、車椅子のラース、そして盲目のヨゼフ。
彼らは家族の介護がないと生活できないのワケだけど、
密かな願いがあった。
「なんとか人生で初めてのセックスを体験したい」。
そこで、
自分たちが愛好しているワインを求めるため、と親たちを説得し、
大冒険の旅にでるのだった――。


それぞれの病状が違うこと、
そして、もちろんそれぞれの個性が違うというのもあるし、
「障害者」といっても当然ひとくくりにできない。
この作品では、同じ旅をするにおいても、三者三様の違う想いがあって面白かった。

しかし、フィリップの性格はひねくれてひどかったなー。
ヨセフは優しくて、とてもいい人。

ラースはバランスのとれた若者らしい性格だったけれど、
病状的には死ぬ可能性もある深刻なものだった(のだと思う。。)。

そのため、ホントはラースの担当医師がOKを出したら親も認めるといっていたけれど、
先生が許さなかったため、彼らは親に内緒で旅に出てしまうのだった。

親が心配するのはわかっていたはずだ。

でも、彼らは新しい世界がみたかった。

人の助けを借りなくては生きて行けないこともわかっているけれど、
自分たちだけの力でやってみせたかった。


ラストは悲劇でもあるけれど、
きっと家族たちは、これでよかったのだと、彼らの人生を誇りに思っているに違いない。

日本語字幕でちゃんと見たかった良作です。


Come as you are (Hasta La Vista) - trailer english subtitled - a film by Geoffrey Enthoven



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1 コメント

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「Over The Hill Band」(原題 Meisjes ) (ako)
2012-11-25 11:41:10
2012年11月、大阪で観ました。よかったです!
ヨーロッパ映画祭で、英語と日本語の字幕がついていました。
いい役者がそろっていたね。
日本にはあれほどの巨漢の女優はいないかも、だけど(笑) 
福祉関係の仕事をしている女ともだち3人で行きました。感動して帰りにスペイン居酒屋でワイン呑みすぎました。
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