フランスのクリスチャン・ヴォルクマン監督、2006年の作品。スタイリッシュなモノクローム映像で表現する近未来SFアクションアニメ。
ストーリーとしては、医薬品開発途中で、老化防止どころか、永遠の命の仕組みを発見してしまった研究者をめぐって、医薬品組織とアウトローな警察官が対峙するという、ありがちといえばありがちな内容。
とはいえ、なかなか面白い映像でそれなりに楽しめた。
…とはいえホンネと . . . 本文を読む
「グミ・チョコレート・パイン」のケラリーノ・サンドロヴィッチ監督、2008年の作品。一日警察署長になった売れないアイドルのついてない一日を描く、シニカル・コメディ。
ゆるい感じのつくりで、脈絡なくストーリーは展開していくのだけど、結構パンチのある毒がきいており、無理くりながらもすべてのストーリーがつながっていくという、イメージとして喩えるなら、見た目はかわいいけど実は猛毒を持っている「毒リス」 . . . 本文を読む
「鬼畜大宴会」の熊切和嘉監督、2008年の作品。
東京で芸能活動をするも鳴かず飛ばずで、マネージャーと結婚し、離婚してで戻ってきた坂東ノブ子(通称ノン子)36歳のささやかなドラマを描く。
実家は神社。そこで一応、手伝いをしていることになっているノン子だが、フラフラでかけては、たばこを吸って、酒を飲んで、何もしない自堕落な生活を送っていた。
演じる坂井真紀のやさぐれ感がいい感じ。
じとっとした熱 . . . 本文を読む
「スゥィート・ヒアアフター」「死ぬまでにしたい10のこと」出演のカナダの実力派女優サラ・ポーリー女史が手がける、2006年、彼女にとって初めての長編監督作品。
話としては、すこしえげつないというか、おそらく日本じゃ「タブー」といえるジャンルかも。
44年つれそったグラントとフィオーナの老夫婦。グラントは教授をしていたころ、いろいろと浮気をした経歴もあるようだが、いまは美しい妻をひとえに愛し、仲む . . . 本文を読む