「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」を撮ったフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督、2011年の作品。今度はフランスの港町LE HAVREを舞台に、不法移民の問題をゆるりとお鍋でボイルする感じでとりあげてみました。
この人はどこまでいってもアキ・カウリスマキであり、
ほんとファンを裏切らない監督ですねー。
小津映画を彷彿とさせるカメラとセリフまわし。
登場人物たちの間たっぷりの . . . 本文を読む
「ピザボーイ 史上最凶のご注文」のルーベン・フライシャー監督、2009年の作品。ほとんどの人間がゾンビ化してしまったアメリカで、独自のサバイバルルールを守り生き残った引きこもり青年と、タフなやり方で生き延びてきたゾンビ退治屋、そして詐欺を生活の糧にサバイバルしてきた姉妹とが、紆余曲折ながら共にゾンビがいない楽園と噂されるLA郊外の遊園地を目指すストーリー。
ゾンビもののセオリーを逆手にとった . . . 本文を読む
「スナッチ」のガイ・リッチー監督、2011年の作品。2009年に話題をよんだ、ロバート・ダウニーJr.版ホームズの第2弾。
前回の内容をあまり覚えてはいないのですが、
ロバート・ダウニーJr.がうさんくさくて(写真中央)、
かなり良かったという印象が残っており、
公開を楽しみにしていた作品でございました。
今回、第二弾ということで、
前よりも、ホームズの壊れ具合に拍車が掛かっているような気がし . . . 本文を読む
「ゲド戦記」の宮崎吾朗監督、2011年の作品。1963年の横浜を舞台に、出生に秘密がある二人の高校生男女の恋の行方を追う高橋千鶴の同名マンガを原作としている。
「ゲド戦記」も映画館で観たものの、
決して秀作ではなかったよなーという印象が残るため、
初めから厳しい目で鑑賞に望んでいた気がします。
(ゴローには厳しい私)
まず人物の作画の作り込みの粗さにガッカリ。
作画として不自然さの残る線の . . . 本文を読む
「スリザー」のジェームズ・ガン監督、2010年の作品。自分のもとをから悪のドラッグディーラーのもとへ去って行った妻を取り戻そうと、何の取り柄もないさえない中年男フランクが自作ヒーロ・クリムゾンボルトに変身し、独善的に悪を打つ。
なんの能力もない主人公が、自分でヒーローの衣装を身にまとい、
ド根性的に悪を撃つという設定は、
「キックアス」とまったく一緒だ。
しかし設定とストーリー展開の納得度 . . . 本文を読む
「カポーティ」のベネット・ミラー監督、2011年の作品。オークランド・アスレチックスを少ない資金ながら革新的な分析法で勝てるチームへと作りかえた実在のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの裏方の戦いを描く。
よく作りこまれた感動できる作品です。
ビリー・ビーンももと野球選手で
有望だと鳴り物入りでスカウトされ球界入りしたものの、
鳴かず飛ばずで終わってしまった経歴をもっているのが面白い。
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「パリ、恋人たちの2日間 」のジュリー・デルピー監督、2011年の作品。1979年のフランス、バカンスを田舎で過ごすのに集まったとある親戚家族たちの姿を描くコメディ。
「スカイラブ」はアメリカ初の宇宙ステーションのこと。
地上に落下しフランスに落ちてくる可能性があると報道されていた。
子供の馬鹿な遊び、イトコ同士の喧嘩、
負けじと、
大人たちも、
政治の話でマジでぶつかり合ったり、
みん . . . 本文を読む
「シャーク・テイル」のビボ・バージェロン監督、2011年の作品。とある実験により巨大化してしまったノミと、歌手ルシールの不思議な友情を描くCGアニメ。
ルシールの声を演じているのはヴァネッサ・パラディ。
もちろんたくさん使われてる劇中歌も彼女が歌っています。
パリを幻想的にCGアニメ化してるのが面白かったなー。
あと歌もかわいいです。
A Monster In Paris Trail . . . 本文を読む
「ウエディング・クラッシャーズ」のデビッド・ドブキン監督、2011年の作品。結婚しお堅い仕事をコツコツ続ける男と、売れない俳優をしながらまだまだ青春を謳歌している幼なじみの体が入れ替わってしまうドタバタコメディ。
互いの生活に入れ替わるのを望んだ二人だけど、
最終的に何かがやっぱ違う。
よくあるお話で、
よくある感じでほろりとまとまってる感じは否めませんが、
主人公を演じたジェイソン・ベイト . . . 本文を読む
「L'Italien」のオリビエ・バロー監督、2010年の作品。宝くじで一躍大金持ちになったトゥッシュ家の阿呆な顛末を描くコメディ。
まぁ、なんとなく観たのですが、
中途半端なお寒い馬鹿さ加減のコメディで、
かつストーリーもどうってことなく、
よくあるちょっとホロリさせる部分も弱く、
「う~ん」と考えさせられる映画でした。
やっぱハリウッドのコメディって、
くだらないけれど、
勢いで笑って . . . 本文を読む
「マーガレットと素敵な何か」(L'AGE DE RAISON)のヤン・サミュエル監督、2011年の作品。ルイ・ペルゴーの同名小説を映画化したもの。
2つの村のわんぱく小僧達のたたかいを描くこの小説は、
1936年、1962年、1995年とすでに何度も映画化されています。
しかも
この作品はフランスで公開されたのは2011年の9月だけど、
ちょうど同じ時期に、別の監督、別のキャストで、
「La . . . 本文を読む
テレビドラマ「鹿男あをによし 」を手がけた鈴木雅之監督、2011年の作品。「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし 」で知られる万城目学の同名小説を映画化したもの。
なんやかんやいって、
「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし 」の
両方ともを観てしまっている僕なのですが、
原作は読んだ事ないんですよねー。
両作を見終わって、
いずれも原作はきっと、もっと面白いんだろうなー
などという感想を持っているの . . . 本文を読む