鈴木由美子の同名マンガを映画化した韓国のラブ・コメディ。2006年の作品。
人気歌手のゴーストシンガーしているデブでブスなカンナさん。
プロデューサーのサンジュンに恋をするけれど
利用されているだけということがわかり、
自殺しようとしたところ思いとどまり、死を覚悟して全身の整形手術に挑む──。
タイトルのように、手術は大成功し、
ジェニーという名で新人歌手として念願のデビューするんだけど、
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「かもめ食堂」の荻上直子監督、2007年の作品。南のとある島の超スローで休暇のような生活を、ファンタジックに描く作品。
主演は再び小林聡美。
何かに疲れて南の島にやってきたけれど、
ここには海と自然のほか何もない。
できることとはただ「たそがれること」だけだ。
とくに何の説明もなく、ストーリーは淡々と進んでいく。
だって主人公が観客の代弁者として、
ここの住民にいろいろ質問するけれど、
彼ら . . . 本文を読む
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、浄化という名の下にレイプされ、子供を産まされた女性。その心の傷と、生まれて12歳になった娘との葛藤を描いた作品。監督は、地元サラエボ出身の女性監督、ヤスミラ・ジュバニッチ。2006年のベルリン国際映画祭で金熊賞に輝いた。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争──。
旧ユーゴスラビア解体中、ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年に独立を宣言。
しかし独立をスムーズに行えなか . . . 本文を読む
「酔っぱらった馬の時間」のバフマン・ゴバディ監督、2004年の作品。
舞台は、幾多の戦争で荒廃したイラク北部クルディスタン地方の小さな村。
そこの子供たちは、埋められた地雷を掘り出し、
それを売って生活を成り立てていた。
子供たちを仕切っているのは「サテライト」と呼ばれる少年ソラン。
彼の名の由来は、地上アンテナではテレビを受信できず、
ニュースを見れない村々を渡り歩き、衛生アンテナを村に導入 . . . 本文を読む
ベン・スティラーものとうことで借りてみました。子供向けのアドベンチャー・ファンタジー、2006年の作品。
舞台はニューヨーク。ベンの役所としては、
アイデア商品で設けようとしたけど失敗し、現在、職を転々としている、
バツイチの夢見がちな中年男性。愛する息子ニッキーとは週2回ほど会うことができる。
なんかイメージとして最近、コメディを借りると、
バツイチで子供の親権をあらそっているとか、そんな . . . 本文を読む
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の押井守監督、2008年の作品。原作は、森博嗣による同名人気シリーズ。
この映画、あまり多くの説明はございません。
なんで、見る場合は、ちょっとストーリーなど確認して、
この舞台の背景にあるものを頭に入れておいてからの方が、安心して見られるかもしれません。
舞台は、戦争をショーとしたビジネスというものが存在し、
ゆえに国対国という、「本当の戦 . . . 本文を読む
ティム・バートン監督、2007年の作品。ジョニー・デップを主人公にまねき、スティーヴン・ソンドハイムとヒュー・ウィーラーが手掛けたトニー賞受賞の同名舞台を映画化した、ホラー・ミュージカル。
判事の横暴により、無実の罪を負わされ、
妻は自殺、娘は判事にとらわれの身になった理髪師の復讐劇。
ダークで救いようのない話だけれど、
それをファンタジーに変えてしまえるのは
ティム・バートン監督の力量でしょ . . . 本文を読む
ニコラス・ケイジ扮する、歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツのアクション・アドベンチャーシリーズ第2弾。2007年の作品。
2004年の第1弾が「面白かった」という記憶があり、
前回がどういう話だったか、すっかり忘れていたのですが、借りてみました。
今回は、ゲイツの両親も巻き込み、
アメリカ先住民の黄金の国を探すアドベンチャー。
謎解きのために、フランスやイギリスにも渡って、追いつ追われつ、スリ . . . 本文を読む
劇団ひとりのベストセラーになった同名小説を映画化した、2008年の作品。同時進行に進むオムニバスだが、それぞれのエピソードが最終的に一つにつながっていくつくり。
実は原作を読む機会があって、その上で映画を観ました。
原作からはエピソードを2つか3つばかり削っており、
そのため、人物構成や役割などもいくつか置き換えられている。
エピソードとしては面白いものの、
映画としてはそれぞれのエピソードを . . . 本文を読む
「華氏911」のマイケル・ムーア監督、2007年の作品。「SICKO」とは「ビョーキ」「変質者」などの意味。今回、彼は、この作品でアメリカの医療保険問題を取り扱った。
アメリカは先進国の中では唯一、公的な国民皆保険制度を持たない国。
国民の健康保険の大半は民間の保険会社に委ねられており、
人々は高額な保険料、もしくは医療費に苦しんでいるというのは周知の事実である。
この映画でマイケル・ムーアは . . . 本文を読む
「ヴァージン・スーサイズ」のソフィア・コッポラ監督、2006年の作品。14歳でフランス王家に嫁いだオーストリア皇女マリー・アントワネットの、華やかな生活と、そのうらはらにあった孤独の半生を描いた作品。
マリーを演じるのは、
「ヴァージン・スーサイズ」でも出演していたキルステン・ダンスト。
彼女の美しさのベクトルを、「ヴァージン・スーサイズ」の後の
「スパイダーマン」などで、僕はとうに見失ってしま . . . 本文を読む
「チョコレート」のマーク・フォースター監督、2006年の作品。ある日、頭の中で物語のナレーションが聞こえるようになり、そこからさぐっていくと、実は自分がある作家の執筆中の作品の主人公だったということがわかる、奇想天外なストーリー。主演はコメディの帝王ウィル・フェレル。
面白そうかなーと思ってはいたんだけど、
実はウィル・フェレルがちょっと苦手でして、、、。
ベン・スティラーやオーウェン・ウィルソ . . . 本文を読む
「バスキア」のジュリアン・シュナーベル監督、2007年の作品。今回、監督が取り上げた人物は、ELLEの元編集長ジャン=ドミニク・ボビー。脳梗塞で倒れ、身体全体の自由を奪われた“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となったものの、唯一動く左目の瞬きだけで自伝を綴った。同作品がこの映画の原作となっている。
初めの導入がうまいと思う。
歪曲された病院らしき映像――。
物語は、まだ自分のおか . . . 本文を読む
フィリップ・プルマンの『ライラの冒険』三部作の映画化、第一弾「THE GOLDEN COMPASS」。2007年の作品。
設定はこの世界と似ているけど違う世界、パラレルワールドでのお話。そこでは人々は魂の代わりに、動物の形に実体化した聖霊ダイモンを従えている。子供時代の聖霊の形は定まっておらず、さまざまな動物に変化する。
一万人を越えるオーディションで選ばれたという
ダコタ・ブルー・リチャーズ . . . 本文を読む
周防正行監督、2007年の作品。痴漢冤罪事件を題材に、現在の日本の刑事裁判のあり方に問題を投げかける社会派ドラマ。
こういう感じのドラマ、
映画ならズバリ、中井貴一主演で松本サリン事件について扱った「日本の黒い夏 [冤enzai罪]」、
テレビドラマなら、高嶋政伸主演の「ホテル」みたいな、
こういうジャンルってなんていうんでしょうねー。
メッセージ性があることが
視聴者にも完全にわかるような仕掛 . . . 本文を読む