You, the Living 愛おしき隣人

2008-11-21 15:44:48 | ヒューマン・ドラマ
「散歩する惑星」のロイ・アンダーソン監督、2007年の作品。北欧のとある街を舞台に、さびしくツイテいない住人たちの現実と夢の世界をランダムに描いていく。 一つ一つのエピソードや映像に、共感し、感動するものあるんだけど、組み立て方が不条理すぎて、少し、話に集中できない感じがした。 あとはちょっとネタがくどかったり、ストレートすぎて笑えなかったりってのがあったかな。 オムニバスとかにしたらもっ . . . 本文を読む

スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー

2008-11-21 15:17:56 | 青春映画
「散歩する惑星」のロイ・アンダーソンのデビュー作、1970年の作品。15歳の少年ペールと13歳の少女アニカの幼く純粋な恋を描く青春映画。1970年ベルリン国際映画祭で批評家特別賞ほか3冠を受賞した。 まぁ、やっぱロイ・アンダーソンというべきか。 前情報として、 「世界中が絶賛した北欧版『小さな恋のメロディ』」とか、 「本当の青春の愛を描いた傑作!──ダーゲンス・ニヘター」、 「ベルリン映画祭で . . . 本文を読む

ベティ・ペイジ

2008-11-21 15:10:34 | ドキュメンタリー&伝記&社会派ドラマ
「アメリカン・サイコ」のメアリー・ハロン監督、2005年の作品。50年代アメリカ、まだ性の表現に閉鎖的だったこの時代に、ボンテージやSMといったアブノーマルな写真のモデルをし人気を博したベティ・ペイジの半生にせまる。原題は「THE NOTORIOUS BETTIE PAGE(悪名高きベティ・ペイジ)」 ベティ・ペイジが実際どんな人だったか知らないけれど、演じたグレッチェン・モルは「作られた笑顔」 . . . 本文を読む

運命じゃない人

2008-11-10 19:44:38 | コメディ
「ウィークエンドブルース」がPFFアワード2002で入選した内田けんじ監督、2004年の長編デビュー作。メインの5人のキャラクターの愛とサスペンスのドラマを、うち3人の時間とアングルでコミカルに描いている。 マイナーな役者を起用しており、インディペンデントな様相を醸し出しつつも、しっかりと押さえるところは押さえて、丁寧にきっちりとストーリーを仕上げているところが小気味よい。小ネタもなかなか面白 . . . 本文を読む

素敵な歌と舟はゆく

2008-11-10 19:12:41 | コメディ
グルジアの巨匠オタール・イオセリアーニ監督、1999年の作品。パリを舞台に、ちょっと変わった人たちの日常を風景のごとく切り取った作品。ちなみに原題は「ADIEU, PLANCHER DES VACHES!」で、「さよなら、雌牛どもの床(=息苦しい地上)」といったニュアンスらしい。 それぞれが気ままな人生を送っているわけである。でも、互いの気ままさがときおり摩擦し、自分の気ままさが侵害されることも . . . 本文を読む

JUNO/ジュノ

2008-11-06 11:45:02 | 青春映画
「サンキュー・スモーキング」のジェイソン・ライトマン監督、2007年の作品。一回のセックスで妊娠してしまった、ちょっと変わった16歳の女の子ジュノが出産を体験するストーリー。 ストゥージーズ、パティ・スミスなどが好きで、77年が音楽の絶頂期と言い張るジュノの立ち振る舞いは、歯に衣をかぶせない物言いだし、ちょっと奇異なところはあるけれど、一本筋がとおっていて、もしかするとそれが彼女の70年代パンク . . . 本文を読む

アメリカの友人

2008-11-01 20:45:44 | ホラー&スリラー&サスペンス
ヴィム・ヴェンダース監督、1977年の作品。白血病で余命間もない額縁職人ヨナタンと、家族に金を残すため彼に殺し屋の仕事をさせるアメリカ人の画商トム・リプリーの奇妙な友情を、サスペンスタッチで描く。 死への不安、家族への愛。 ブルーノ・ガンツ演じるヨナタンは哀愁たっぷりで、しかしそれを受け入れている男の落ち着きをたたえている。 一方、デニス・ホッパー演じるトム・リプリーは不安定だ。 贋作を売って金 . . . 本文を読む

さすらい

2008-11-01 19:32:31 | ヒューマン・ドラマ
ヴィム・ヴェンダース監督、1975年の作品。「都会のアリス」「まわり道」に続くロードムービー三部作の最終章。原題は「IM LAUF DER ZEIT」、意味は「時のままに」といったところか。 主人公ブルーノは、一人大きなトレーラーで旅しながら、各地の映画館をまわり、映写機を修理している。ときに時代は、映画がから芸術性が失われ、大衆化し、次々と地方の映画館がつぶれていくようなころ。時には映写師が . . . 本文を読む