C・S・ルイスの原作をディズニーが映画化したもの。シリーズ7作の第1弾にあたる。
僕は小学生のころに、この『ナルニア国物語』を読みました。
いま思いかえしても、あのころ没頭して読んだ作品のなかで
1、2位くらいにはいるんじゃないでしょうかね。
今回、20年ぶりぐらいにナルニアの話に触れることになりましたが、
結構、展開や内容をおぼえているのに感動。
第二次世界大戦中のロンドン。空襲をさけ、
ピ . . . 本文を読む
ジャン=リュック・ゴダール、1968年の作品。ストーンズの「Sympathy for the Devil」のレコーディングのドキュメンタリー映像に、「革命」をテーマとしたショート・フィルムを挟み込んだ作品。
今回、僕の借りた、最近出たばっかのこのバージョンには、
ゴダール編集の「ワン・プラス・ワン」と
プロデューサーが編集しなおした「悪魔を憐れむ歌」の
2パターンが収められている。実はこの作品を . . . 本文を読む
ピーター・セラーズ主演の1979年の作品。彼にとって晩年の作品となる。原題は「BEING THERE」
前に「ピーター・セラーズの愛し方」を観て、
彼がこの作品にずいぶん思い入れがあったように描かれていたので、
借りてみようと思ったわけです。
お話は、あるお屋敷の庭師チャンスが、
その老いた主人が亡くなったことにより、
職と家を喪うところから始まる。
彼は生まれつき頭が弱いようで、
物心着い . . . 本文を読む
山田洋次監督、1980年の作品。メインキャストは高倉健、倍賞千恵子、吉岡秀隆。
舞台は北海道、夫を亡くし、幼い子と二人で暮らす民子の
小さな牧場に、「わけあり」の男が働かせてくれとやってくる。
納屋に住み着いた男は、黙々と働く。
息子の武士は、おじさんをとても気に入ってなつき、
いつしか民子もそんな彼に魅かれていく。。。
雄大な大地と素朴な人々のドラマがいい。
もはや古典的なストーリーなんだろ . . . 本文を読む
アメリカのヘヴィメタルバンド「メタリカ」の、解散の危機に直面した2001年から、それを乗り越えニューアルバムを完成させるまでの3年間に密着したドキュメンタリー。
ビデオの予告で、ドラマーのラーズ・ウルリッヒの子どもが、
「めったりっかーー!!」と叫んでいたのが可愛くて、
あまり彼等のことを知らないのですが、ついつい借りてしまった。
いいっすね。こういう解散危機のバンドの姿を撮ったヤツとか、
新 . . . 本文を読む
舞台はアメリカ、1930年代の農村地域の土地から追いやられた小作農たちが苦渋をなめさせられる姿を描く。1940年の製作。
こういった素朴な作りで、
人の表情でドラマを作っていく感じの映画は大好きです。
小さいころ悪いことをすると、母親が、
「怒りのぶどぉおお!!」とおどけながら
子どもの我々を脅かしていたのが耳に残っており、
ビデオ屋で目に止まったとき、「あぁこれか。。」と借りてみた。
母親の . . . 本文を読む
TVディレクター出身で「延安の娘」の監督、池谷薫さんのドキュメンタリー作品。
1945年のポツダム宣言以後も中国に残留を強いられ、
敗戦後も3年間、中国国民党とともに、中国共産党軍と戦った
山西省の小隊2600名。うち約550人が戦死、700人が捕虜となる。
被写体である奥村和一さん(82歳)はその残留軍の生き残りである。
彼等は上層部からの命令で、否応なく戦地に残ったにもかかわらず、
自主的 . . . 本文を読む
「スパイキッズ」シリーズのロバート・ロドリゲス監督、2005年の作品。
劇場公開時、これは3D映画として上映されたけれど、
今回、僕がDVDで見たのは2Dバージョン。
その分面白みはかけているのかもしれない。
だがしかし、「スパイキッズ」の3Dのヤツを借りたとき、
レンタルビデオ屋でも例の赤と青の眼鏡を借してくれて、
それを使って観たけど、
僕の使い方が悪いのか、テレビが小さいせいか
ちっとも飛 . . . 本文を読む
「the JUON」の清水崇監督の作品。35年前に11人が惨殺されたその現場のホテルで、怪奇現象とともに殺害劇が再現される。。。
殺人現場となったのがホテルというシチュエーションが、
キューブリックの「シャイニング」を彷彿とさせる。
事件で殺された少女が持っていた人形とかの造形もよく、
なかなか楽しめたのではないかと思います。
ただしストーリーの展開の仕方的にどうも違和感あるところもあり、
「 . . . 本文を読む
同名のベストセラーを映画化。ターミナルケア(終末期医療)に取り組む病院で治療を受ける4つの家族を、ドキュメンタリータッチに描く作品。1993年、市川準監督。
照明がチカチカと点滅を繰り返すように、
病院で闘病生活をおくる人々や家族の風景や会話が映し出されていく。
そしてエピソードの合間合間には、
いま生きていることを意識せず生きている我々の日常の風景、
東京のあちらこちらの人々の風景が差し挟まれ . . . 本文を読む
イヌイット族に伝わる“アタナグユアト(足の速い人)”の伝説をもとにしたストーリー。2001年のカンヌ国際映画祭ではカメラドールを受賞した。
はじめ、借りてみて上映時間を確認すると、172分と長い。。。
しかし観だすと、時間をたつのも忘れる素晴らしき傑作であった。
この話は3代にわたる因縁の話である。
イグルーリック島のイヌイットの村のリーダー、クマグラックを、
息子サウリが悪いシャーマンの力を . . . 本文を読む
クリント・イーストウッド、監督・主演作品。2004年のアカデミー賞では、作品賞、監督賞など、4冠に輝いた。
手腕豊かなボクシングの老トレーナー、フランキーの元に、
ガッツだけが取り柄の31歳の女性マギーが
パートナーになってくれと訪れる。
初めは女性のコーチは引き受けないと断るが、
マギーの熱意と頑固さにほだされ、
二人してチャンピオン獲得の道を歩み出す。
(マギーには「ボーイズ・ドント・クライ . . . 本文を読む
20世紀になると、西オーストラリア州では、100年にわたる先住民族アボリジニへの迫害をあらため、アボリジニ保護法を作った。その監視下の中、子どもたちを親から強制的に隔離し、白人社会に適応させようとする政策も行われていた。
この作品は、1931年、母親と遠く引き離され、
脱出した施設からの1500マイル(2400キロ)もの道のりを
90日間歩き続けた、モリー、デイジー、グレーシー
3人の少女たちの . . . 本文を読む
男性優位でまだまだ不平等なイランの社会を、困難に遭うチャドルに身をまとった女性たちの姿をとおして描く作品。2000年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。
イランにおいて、女性が一人で生きていくことは非常に困難がつきまとう。
このなかでも紹介されているエピソードのなかでも、
一人だとちくいち身分証明書の提示を求められたり、
面倒な手続きを強いられたりしている。
この社会では「学生」か、第2でも . . . 本文を読む
ニュージーランドの小さな浜辺の村が舞台、伝統が薄れつつあるマオリ族の老いた首長とその孫娘苦悩と葛藤を描くお話。
ジャケットに使われている、主人公パイケア、通称パイを演じる
ケイシャ・キャッスル=ヒューズの姿が、
少女らしいものの、深さを感じさせず敬遠していたのですが、
その内容は十二分に見応えあるモノで、
ただジャケットのデザインセンスが悪かったということだけでした。
(もっとマオリ族のイメージ . . . 本文を読む