「銀河鉄道の夜」「あらしのよるに」の杉井ギサブロー監督、2013年の作品。宮沢賢治の同名小説を85年のアニメ「銀河鉄道の夜」のスタッフが再結集して映画化した猫キャラ・アニメ。
アニメ「銀河鉄道の夜」は小さい頃、見た記憶がある。
主人公がますむらひろしのかわいい猫キャラというのに惹かれたのだと思うが、
内容としてはファンタジックだった、そして少し怖かった、というイメージしか覚えていない。
今 . . . 本文を読む
「ターザン」のクリス・バック監督、「シュガー・ラッシュ」の脚本をつとめたジェニファー・リー監督の共同作品、2013年の作品。アンデルセンの『雪の女王』をモチーフにしている。
日本でも大ヒットし、
主題歌も世界各国言語ヴァージョンが作られ人気を博したそうだけど、
正直、ストーリーはイマイチ、キャラクターデザインが好みではなく、
あまり好感が持てませんでした。
ディズニーはもうああいった「モン . . . 本文を読む
「ロラックスおじさんの秘密の種」のクリス・ルノー監督と、ピエール・コフィン監督コンビの長編アニメデビュー、2010年の作品。世紀の大泥棒を目指すグルーと孤児の三姉妹との間に芽生える愛情をユーモラスに描くアドベンチャー・コメディ。
人気のある作品という事で、以前から一度観たいと思っていたのを、
ようやく機内にて鑑賞することができました。
小さい画面なのと、吹き替えだったので、
おそらくそれほど . . . 本文を読む
「火垂るの墓」の高畑勲監督、2013年の作品。『竹取物語』の原作を線の少ないデッサンで表現しようとした劇画アニメーション。
ある意味、高畑監督の集大成ともいえる作品なのかも。
姫の胸中をよりつまびらかにしていくように話を紡いでいっているが、
およそあらすじはというと『竹取物語』なのだったと思う。
残念ながらキャラクターデザインは僕の好みではなく、
いましろたかし、諸星大二郎を足して2で割 . . . 本文を読む
「映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」の長峯達也監督、2012年の作品。「少年ジャンプ」の看板作品の一つである同名マンガの劇場公開作品第10作目。
日本への一時帰国の機内での上映作品が往路復路ろも同じだったため、
食指を動かされる作品が少なくなり、
ワンピースと言えば、
かつてジャンプを毎週愛読していたときにも連載されていた作品であり、
あとパリでもこの作品が劇場公開されて . . . 本文を読む
「となりのトトロ」の宮崎駿監督、2013年の作品。零戦の設計者として知られる堀越二郎の半生に、堀辰雄の同名小説のエピソードを混ぜながら監督が再構成した原作をアニメ化したもの。
7月20日公開、残りの日本滞在日数あと2日ってところでしたが、
なんとか都合をつけて観てまいりました~。
いやいや号泣、
観られて本当に良かった。
さて今回、話の核になるのは、
全身全霊を傾け没頭できる自分自身の夢 . . . 本文を読む
「ターンングテーブル」「小さな兵隊」のポール・グリモー監督、1980年の作品。アンデルセン「羊飼い娘と煙突掃除人」をモチーフに、絵から抜け出した若くて美しい二人が、鳥の力を借りつつ暴君の手から逃げ出すストーリー。
もともと1952年にフランス初の長編アニメ「やぶにらみの暴君」として公開された作品を、グリモー監督が当時意に反して無理やり完成させられたため、権利を買い取り、20数年経って作り直し . . . 本文を読む
「ザ・シンプソンズ」のリッチ・ムーア監督の長編アニメ監督デビュー作品、2012年の作品。ゲームセンター閉店後、仕事を終えたキャラ達は自由になれる。そんななか仕事で30年も嫌われ者役をしているラルフは、いつかヒーローになってみんなに好かれたいという夢を抱いていた。
仕事としてずっと人々から嫌われ、
しかも私生活でもその延長で虐げられているというのは不条理すぎてあまりに酷な話。
でも、ラルフが自身 . . . 本文を読む
オーストラリアの絵本作家ショーン・タンの同名絵本をタンとアンドリュー・ルーマンの共同監督でアニメーション化した2010年の作品。第83回アカデミー賞・短編アニメ映画賞受賞作品。
16分と短い作品。
見えないけれど、そこにある、
僕らが目を向けようとしなくなった不思議な世界を、
愛らしくも寂しげな、
奇妙な造形の生き物とともに描く。
The Lost Thing 2010
. . . 本文を読む
「Panique au village」のステファン・オービエ、バンジャマン・レネール、ヴァンセント・パタルによる共同監督、2012年の作品。ベルギーの絵本作家ガブリエル・バンサンの同名作品(日本では「くまのアーネストおじさん」シリーズとして刊行)を原作にアニメ化したクマのおじさんとネズミの少女の友情の物語。
去年の12月くらいから公開されていましたが、
暮れから年明けまで日本に滞在していたこ . . . 本文を読む
「風の谷のナウシカ」の宮崎駿監督、1979年の作品。モンキー・パンチ原作の大人気アニメ、ルパン三世の劇場版第二弾。ルパンが体を張って挑む、とらわれたヨーロッパの小国カリオストロ公国大公家の一人娘クラリスの救出劇。
劇場版の第一弾といえば1978年の「ルパンVS複製人間(クローン)」ですが、
これはテレビで何度か見たことがございました。
本作もテレビかなにかで、ちらちらと見たことはありましたが、 . . . 本文を読む
「スター・ウォーズ/クローン大戦」のゲンディ・タルタコフスキー監督、2012年の作品。モンスターのためのホテルを経営するドラキュラと外の世界に興味津々一人娘メイヴィスの物語。
愛する妻を亡くし、愛娘と二人で暮らすドラキュラ。
今宵は娘メイヴィスの118歳の誕生日。
モンスターの仲間を呼んで盛大なパーティを催そうとするが、
そこに人間の青年が迷いこんで来たから大変。
モンスター達は今や人間がお . . . 本文を読む
総監督・庵野秀明、そして監督に 摩砂雪、前田真宏、鶴巻和哉でおくる新劇場版エヴァンゲリオン4部作の第3弾、2012年の作品。
シトに取り込まれた綾波を助けようとし、結果、サードインパクトを起こしてしまったシンジ。
その前回の「破」から時は14年が経過している。
エントリープラグで液体となって眠り続け、
長い時をへてまた碇シンジとして再構成された物体は、
はたしてあの碇シンジなのか。
今やミサト . . . 本文を読む
「ビッグフィッシュ」のティム・バートン監督、2012年の作品。1984年に実写撮影された、「フランケンシュタイン」のオマージュである同名ショーフィルムを3D白黒アニメでリメイクしたもの。
ただ一人の友人であった愛犬スパーキーを亡くした科学の大好きな少年ヴィクターは、
新しく赴任してきた科学の教師の電気についての授業にアイデアを得て、
ある雷の轟く夜、墓場からスパーキーの遺体を掘り起こし、
死 . . . 本文を読む
「髪結いの亭主」のパトリス・ルコント監督、2012年の作品。ジャン・トゥーレの同名小説をアニメ化したもの。
シルヴァン・ショメっぽい作風の
毒の効いたアニメが公開されていると気になっておりました。
しかしよくよくポスターを見てみたら、
なんと監督は日本でもよく知られるパトリス・ルコントじゃないですか。
見逃すのももったいないと劇場へ足を運びました。
確実にあの世に行かせてくれる品々を取り揃え . . . 本文を読む