「メメント」のクリストファー・ノーラン監督が新「バットマン」シリーズの「バットマン ビギンズ」に続き撮った2008年の作品。
今回の作品の見所はもう「ジョーカー」につきるでしょう。
この作品の終了後に亡くなったヒース・レジャーの、メイク、怪演は圧倒的な存在感です。
人は光と闇を抱えて生きている。
闇の世界ばかり見ていれば、人間という存在は、愚かで、弱く、救いようのない、まるでゴミ屑のようなも . . . 本文を読む
ウィル・スミスが不器用で憎まれスーパーヒーローで演じるアクション・コメディ。2008年の作品。
記憶喪失のスーパーヒーロー、
ヒーローはペアで作られ、彼らが愛し合うようになり
2人の物質的距離が近くなるとヒーローの力を失う、
などといったストーリーや設定がどうもいただけず、
どうもドタバタして終わっただけ、との印象をもった。
しかしながら、はじめそのパートナー役のヒロインが誰だか分からず、
あ . . . 本文を読む
「二十才の微熱」「ハッシュ!」の橋口亮輔監督、2008年の作品。
「ハッシュ!」もかなり良かったけど、人に勧めるならこっちかなと久々の「オススメできる映画」にカテゴライズしました。
この監督はまじめで才能がありますねー。
原作・脚本・編集もされてるけど、90年代の象徴する事件群をスクロールさせつつ、10年間の一組の夫婦と家族の再生を描くというこの世界観は、なかなかもって90年代に大学生をしてい . . . 本文を読む
「二十才の微熱」「渚のシンドバッド」の橋口亮輔監督、2001年の作品。
彼の作品は前掲作など、公開当時からかなり気にはなっていたけど、
どうも「ゲイ」の生々しい描写とかがあるというのに一歩引いていたところがあると思う。
あれから月日はかなり経ち、僕も大人になって(笑)、
そんなことは全然気にしなくなりました。
で、名画座の縁で彼の作品を初めて見ることになったのです。
印象としては「じっくり描 . . . 本文を読む
イギリスの名匠ケン・ローチ監督、2007年の作品。原題は「IT'S A FREE WORLD...」。自由化が進むなかで、海外からの労働者も増えたロンドン、しかしその労働状況や移民者の問題はひどいものだった──。
脚本はポール・ラヴァーティ、この年のカンヌで最優秀脚本賞を受賞した。
一人が自由であるなら、共同生活の場において、もう一人は不自由である。
誰かが大金持ちになれば、誰かが大損をしている . . . 本文を読む
イギリスの名匠ケン・ローチ監督、2002年の作品。スコットランドの片田舎を舞台に、服役中の母と、シングルマザーである姉と幸せに暮らすことを夢見る15歳の少年を描く。
15歳といえばそれは夢見がちであろう。
しかしながら、主人公のリアムが夢見ることは、普通にあってしかるべき家族の幸せだ。
麻薬の売人の恋人のせいで服役している母。
そんな男に振り回されてだらしない母親を嫌い、家を出てしまった姉のジ . . . 本文を読む