ロバート・ゼメキス監督、1997年の作品。地球外知的生命体と人類の接触を描いたカール・セーガンのベストセラーを映像化、幼い頃から宇宙に興味を抱き続け、電波天文学者となった主人公のエリー・アロウェイ博士を演じるのは当時35歳のジョディ・フォスター。
長い原作をどのように集約させるかということに力を入れたようで、
その核となるメッセージはとても明確、
それに向かってひたすら演出・映像化しくという方針 . . . 本文を読む
ウォン・カーウァイ監督、2007年の作品。失恋した主人公エリザベスの、心の旅を追いかける。
作品のイメージとしては、一つに続いているお話だけど、
いくつかのエピソードが明確に分かれていて、オムニバス的な感じもあるので、
「恋する惑星」「天使の涙」などの作風を継承する作品かもしれない。
導入部分のストーリー展開や映像の見せ方に、
「カーウァイ監督、これでほんとにオッケー?」
といったことも感じた . . . 本文を読む
1984年、壁崩壊前の東ベルリンが舞台。当時、東ドイツでは反体制派への監視を行うために国家保安省(シュタージ)という機関があった。主人公はその機関で働く、まじめで優秀な局員ヴィースラー大尉。
「まじめ」ゆえに、彼は揺れた。
〈果たして私は、自分がいま盗聴しているこの心ある劇作家の希望を、この手で手折ってしまっていいのだろうか?〉
この時代、もうすでに体制はほころびを見せ始め
(もともとそういう . . . 本文を読む