「オープン・ユア・アイズ」を撮ったスペインの監督、
アレハンドロ・アメナーバルの作品。
25歳の時に海に飛び込み、首の骨を折り、
以来26年間、父親と兄の家族に世話になりながら
寝たきりの生活を送り続けてきたラモン・サンペドロ。
彼は人びとの愛に包まれながらも、
「生きることは自分にとって義務でしかなく、
僕の26年は苦痛でしかなかった」と、
自分らしく「生きるため」に尊厳死という選択をする・・ . . . 本文を読む
2003年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞をとった、
ロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフの初監督作品。
母とささやかに暮らしていた二人の兄弟のもとに、
12年間家を出ていた父親が帰ってくる。
そして父親は二人を連れて旅に出るが…。
この監督はこれまでCMなどをとっていたようである。
ロシアの美しい風景と、
人物を切り取るフレーム割りが美しい。
突然の父親という存在を受け入れることができない、 . . . 本文を読む
「大人は判ってくれない」は、
言わずと知れた1959年、フランソワ・トリュフォーの代表作。
──そういえば、トリュフォーって観てないよな・・・、
観るならはじめは「大人は判ってくれない」だろう・・・
てな感じで借りてみたんですが、
すでに観ていました。。。
妻の証言によると、1年前、ちょうどこの頃だったそうです。
あぁ・・、このブログでやってる映画日記は、
同じ映画を2度観てしまうようなこと . . . 本文を読む
ロバート・デ・ニーロと、
「アイ・アム・サム」で注目された
ダコタ・ファニングの共演でおくる、
サスペンス・スリラー。
こう書いただけで、
予告編を見ている人は内容がわかっちゃうのかな。
僕は怖いのは嫌いだけど、
ときたま衝動的にホラーを観たくなってしまうタイプの人です。
それでよくガッカリするのが、
ホラーと思ってみていたら、サイコ・スリラーだったというパターン。
「幽霊、幽霊」と思ってい . . . 本文を読む
これまたドキュメンタリー監督の森達也さんが薦めていたので観てみました。
このドキュメンタリーは、
85歳になったマクナマラ元米国防長官のインタビューで構成されている。
ベトナム戦争当時、ケネディ、ジョンソンという二人の大統領を
国防長官としてサポートしたロバート・ストレンジ・マクナマラ。
あくまで
「国民に選ばれた代表である大統領をサポートするのが自分の役目」
だと言い、それゆえ、
暗殺3週 . . . 本文を読む
ジム・キャリーとケイト・ウィンスレット主演のラブストーリー。
ケイト演じるクレメンタインは、
ジム演じる恋人ジョエルとのいさかいのすえ、
特定の記憶をなくしてくれる会社ラクーナで、
ジョエルに関わる一切の記憶を消してしまう。
そのことを知ったジョエルも、
同じく彼女の記憶を消そうとするのだが……、
というのが大枠のストーリー。
評から言ってしまうと、
これはかなり面白かった。
記憶の消す会社が . . . 本文を読む
ご存じ寺沢武一原作のSFアドベンチャー、
「コブラ」の劇場版アニメ。公開は1982年7月3日。
また「コブラ」は、テレビアニメ「スペースコブラ」として、
1982年10月7日から1983年5月19日まで
フジテレビ系で全31話が放送された。
劇場版とテレビシリーズの違いはいろいろあるのだけど
まず主人公コブラの声が、
テレビが野沢那智なのに対し、
映画では松崎しげるなのが大きな違い。
また、 . . . 本文を読む
1992年、交通事故により21歳の若さで亡くなった、
日本人初の象使い、
坂本哲夢さんの象使いとしての半生を描く物語。
哲夢さんを演じるのは、1990年生まれの俳優、柳楽優弥。
名前の読み方は「なぎらゆうや」です。
彼がカンヌ映画祭で最優秀主演男優賞をとった、
「誰も知らない」を観て、ストーリーもさることながら、
彼の憂いのある演技に惹かれていた。
今回、その憂いある表情とともに
演技もさらに . . . 本文を読む
ドキュメンタリー監督の森達也さんが薦めていたので、
借りて観てみました。
その前に観た『ヒトラー』と比べて、
食い入り度は段違いにこちらの方がよかった。
2000年6月、ブラジルで、
ストリート・チルドレンあがりの青年が、
11人の乗客を人質にバスに立てこもった
「BUS174事件」が起きた背景を描く強烈なドキュメンタリーフィルムである。
とにかく、聞いてはいたけれど、
「ブラジルは怖いな」 . . . 本文を読む
監督は、
スタンフォード大学の心理実験中に起きた事件を映画化した『es』の
オリヴァー・ヒルシュビーゲル。
ヒトラーの若き秘書が見た、
自殺にいたるまでのヒトラーの姿を描く。
ドイツ人が作った「ヒトラー」の映画というところに
大きな意味があると思う。
戦況が悪化し、
部下の足並みも揃わなくなり、
統帥としてヒトラーは追いつめられていく。
その姿を秘書として見つめてきたトラウドゥル・ユンゲは、
「 . . . 本文を読む