海を飛ぶ夢 The Sea Inside

2006-02-26 13:15:28 | ヒューマン・ドラマ
「オープン・ユア・アイズ」を撮ったスペインの監督、 アレハンドロ・アメナーバルの作品。 25歳の時に海に飛び込み、首の骨を折り、 以来26年間、父親と兄の家族に世話になりながら 寝たきりの生活を送り続けてきたラモン・サンペドロ。 彼は人びとの愛に包まれながらも、 「生きることは自分にとって義務でしかなく、 僕の26年は苦痛でしかなかった」と、 自分らしく「生きるため」に尊厳死という選択をする・・ . . . 本文を読む

父、帰る

2006-02-25 22:40:47 | ヒューマン・ドラマ
2003年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞をとった、 ロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフの初監督作品。 母とささやかに暮らしていた二人の兄弟のもとに、 12年間家を出ていた父親が帰ってくる。 そして父親は二人を連れて旅に出るが…。 この監督はこれまでCMなどをとっていたようである。 ロシアの美しい風景と、 人物を切り取るフレーム割りが美しい。 突然の父親という存在を受け入れることができない、 . . . 本文を読む

あこがれ/大人は判ってくれない

2006-02-25 22:26:42 | ヒューマン・ドラマ
「大人は判ってくれない」は、 言わずと知れた1959年、フランソワ・トリュフォーの代表作。 ──そういえば、トリュフォーって観てないよな・・・、 観るならはじめは「大人は判ってくれない」だろう・・・ てな感じで借りてみたんですが、 すでに観ていました。。。 妻の証言によると、1年前、ちょうどこの頃だったそうです。 あぁ・・、このブログでやってる映画日記は、 同じ映画を2度観てしまうようなこと . . . 本文を読む

ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ

2006-02-19 22:26:06 | オススメできない作品
ロバート・デ・ニーロと、 「アイ・アム・サム」で注目された ダコタ・ファニングの共演でおくる、 サスペンス・スリラー。 こう書いただけで、 予告編を見ている人は内容がわかっちゃうのかな。 僕は怖いのは嫌いだけど、 ときたま衝動的にホラーを観たくなってしまうタイプの人です。 それでよくガッカリするのが、 ホラーと思ってみていたら、サイコ・スリラーだったというパターン。 「幽霊、幽霊」と思ってい . . . 本文を読む

フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白

2006-02-19 09:46:24 | ドキュメンタリー&伝記&社会派ドラマ
これまたドキュメンタリー監督の森達也さんが薦めていたので観てみました。 このドキュメンタリーは、 85歳になったマクナマラ元米国防長官のインタビューで構成されている。 ベトナム戦争当時、ケネディ、ジョンソンという二人の大統領を 国防長官としてサポートしたロバート・ストレンジ・マクナマラ。 あくまで 「国民に選ばれた代表である大統領をサポートするのが自分の役目」 だと言い、それゆえ、 暗殺3週 . . . 本文を読む

エターナル・サンシャイン

2006-02-18 10:39:16 | オススメできる作品
ジム・キャリーとケイト・ウィンスレット主演のラブストーリー。 ケイト演じるクレメンタインは、 ジム演じる恋人ジョエルとのいさかいのすえ、 特定の記憶をなくしてくれる会社ラクーナで、 ジョエルに関わる一切の記憶を消してしまう。 そのことを知ったジョエルも、 同じく彼女の記憶を消そうとするのだが……、 というのが大枠のストーリー。 評から言ってしまうと、 これはかなり面白かった。 記憶の消す会社が . . . 本文を読む

スペースアドベンチャー コブラ【劇場版】

2006-02-12 21:57:46 | オススメできない作品
ご存じ寺沢武一原作のSFアドベンチャー、 「コブラ」の劇場版アニメ。公開は1982年7月3日。 また「コブラ」は、テレビアニメ「スペースコブラ」として、 1982年10月7日から1983年5月19日まで フジテレビ系で全31話が放送された。 劇場版とテレビシリーズの違いはいろいろあるのだけど まず主人公コブラの声が、 テレビが野沢那智なのに対し、 映画では松崎しげるなのが大きな違い。 また、 . . . 本文を読む

星になった少年

2006-02-12 14:58:48 | ヒューマン・ドラマ
1992年、交通事故により21歳の若さで亡くなった、 日本人初の象使い、 坂本哲夢さんの象使いとしての半生を描く物語。 哲夢さんを演じるのは、1990年生まれの俳優、柳楽優弥。 名前の読み方は「なぎらゆうや」です。 彼がカンヌ映画祭で最優秀主演男優賞をとった、 「誰も知らない」を観て、ストーリーもさることながら、 彼の憂いのある演技に惹かれていた。 今回、その憂いある表情とともに 演技もさらに . . . 本文を読む

バス174

2006-02-12 14:44:12 | ドキュメンタリー&伝記&社会派ドラマ
ドキュメンタリー監督の森達也さんが薦めていたので、 借りて観てみました。 その前に観た『ヒトラー』と比べて、 食い入り度は段違いにこちらの方がよかった。 2000年6月、ブラジルで、 ストリート・チルドレンあがりの青年が、 11人の乗客を人質にバスに立てこもった 「BUS174事件」が起きた背景を描く強烈なドキュメンタリーフィルムである。 とにかく、聞いてはいたけれど、 「ブラジルは怖いな」 . . . 本文を読む

ヒトラー ~最期の12日間~

2006-02-12 14:28:42 | ヒューマン・ドラマ
監督は、 スタンフォード大学の心理実験中に起きた事件を映画化した『es』の オリヴァー・ヒルシュビーゲル。 ヒトラーの若き秘書が見た、 自殺にいたるまでのヒトラーの姿を描く。 ドイツ人が作った「ヒトラー」の映画というところに 大きな意味があると思う。 戦況が悪化し、 部下の足並みも揃わなくなり、 統帥としてヒトラーは追いつめられていく。 その姿を秘書として見つめてきたトラウドゥル・ユンゲは、 「 . . . 本文を読む