「パイレーツ・オブ・カリビアン」、「ランゴ」のゴア・ヴァービンスキー監督、2013年の作品。1950年代、アメリカのテレビ番組として人気を博した同名シリーズを、ローン・レンジャーにアーミー・ハマー、インディアンのトントにジョニー・デップの配役で、よそおい新たに映画化したもの。
アメリカ人にとっては、もはやおじいちゃん達が子どもの頃に憧れた
古典的なヒーローということになるのでしょうか。
(日本だったら「快傑黒頭巾」的な?? 顔の隠れてる部分、逆だけど)
たしかに「ハイヨー、シルバー」とか「インディアン、嘘つかない」といったローン・レンジャーの名セリフを、
同シリーズを今まで見たことのなかった僕でも知っているくらいだから、
僕らの父親世代とか、きっと子どもの頃に熱中したはずだ。
今回、ずいぶんと製作費をつぎ込んだようで、
果たしてそこまでして昔の子ども向け古典ウェスタン・ストーリーをド派手に映画化させる価値はあるのかという疑問がわいてくる。
実際そのような疑問を払いのけようと、大人にも来てもらって満足してもらうのだと、製作サイドはいろいろと工夫をを試みたはず。。
その視点からすると、
残念ながら、本来子ども向けなストーリーを大人が無理してつじつまをあわせようとして
面白くなくなっている、といった節はあるかもしれない。
(素朴でも面白いものはある)
ただ、子どものようになって
ファンタジー映画という姿勢で鑑賞に臨むのであれば、
かなり楽しめるのではないかと思う。
やっぱ、ジョニー・デップのコミカルな動きや、無謀とも思える策略とか、
とてもファニーで楽しい。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズも結局、1作目しか面白くなかったから、
もし次作を考えているなら、それはけしてお勧めしないけど、
本作自体はお子様と一緒に楽しく笑って鑑賞できる一本です。
映画『ローン・レンジャー』予告編