「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督、2010年の作品。死後の世界を題材にした意欲作。
2008年の「グラン・トリノ」が「老い」をテーマにしているのなら、
今度は「死」がテーマということになるのでしょうか。
彼ももう80歳ですからねー。
そりゃ考えつくしているテーマですよね。
今回は、
何も前情報を入れずに見たので、
冒頭の津波にシーンに、
「これはサバイバルもの? で、 . . . 本文を読む
大島渚監督、1976年の作品。昭和の初頭に世間を騒がせた「阿部貞事件」の事の成り行きを描く。
正直なところ、
濃厚な性描写にしろ、
決して健全ではない愛の形にしろ、
がっつりとそれを直視できない自分がいた。
道楽者の吉蔵が、果ては死しても
女たちに身を委ねていく感じとか、
共感されるべき感覚であり、リアルなところであると思う。
ただやはりそれは一線を越えた感覚のような気がする。
僕にはやはり . . . 本文を読む
「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー監督、2010年の作品。60年代のアメリカTVヒーローシリーズをリメイクしたもの。
いやー、楽しめましたー。
ミシェル・ゴンドリーがアクションもの? っていうので、
期待半分、心配半分で見に行きましたが、
アクションコメディとして迷いない感じで作り込まれていて、
すっかり安心して鑑賞させていただきました。
ブリットとケイトーがアナログレコード . . . 本文を読む
「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャー監督、2010年の作品。
誕生してわずか数年で世界最大のSNSへと急成長した“facebook”の創設秘話と訴訟事件、そして創設者マーク・ザッカーバーグに焦点をあわせたヒューマンドラマ。
しかし噂には聞いていたけど、
“facebook”の運営方法や、創設の舞台裏を知ると、
彼等が、ギリギリ人権侵害にならない範囲で、
できるかぎりの個人情報を引き出そう . . . 本文を読む
「家族ゲーム」の森田芳光監督、2010年の作品。磯田道史の同名ベストセラーの映画化したもので、江戸末期、代々御算用者(経理係)として加賀藩に仕えた猪山家8代目直之の半生を描く。
僕が、日本人だからなのでしょうか、
それとも師弟関係を大切にする僧侶の身分だからでしょうか、
こういう落ち着いた笑いとドラマのある映画はやはりしっくりきます。
温厚で真面目な直之ですが、
息子が4歳になると、
お家芸で . . . 本文を読む
「スターダスト」のマシュー・ヴォーン監督、2010年の作品。「ウォンテッド」の原作者マーク・ミラーのアイデアを基にし、コミックと同時進行で映画製作が行われた。
トレイラーを見て気になっていた作品でした。
「みんなヒーローにあこがれるけれど、
じゃあ、なぜヒーローはいないんだろう・・・?」
不良集団に恐喝され
そんな疑問をもった、特になんの取り柄もない主人公デイブは、
少しの勇気と少しの善意で . . . 本文を読む
「焼け石に水」のフランソワ・オゾン監督、2010年の作品。
これもパリで観たものの見なおし。
まぁ、フランス語がまったくわからず、
原題の「POTICHE」さえも発音できなかった僕なので、
当然字幕がなければ見てもさっぱり理解できず、
途中、疲れて寝てしまうといったありさまでした。
今回見なおして、
うん、まぁ、面白いけど、それほど、といったのが印象。
一回見てるからね(笑)
日本では初日だ . . . 本文を読む
ハリー・ポッターシリーズ第7弾、最終章のパートⅠ。監督は引き続きデヴィッド・イェーツ、2010年の作品。
昨年一度パリで見ていたけど、
おそらく会話が50パーセントくらいしか理解できなくて、
なんとも消化不良に終わってしまったため、
日本に一時帰国中見直しました。
なるほど、、、
「Horcux」というのは「分霊箱」のことだったのか。
まったくカンが働かず、
いったいこいつらは何を探しているの . . . 本文を読む