「殺人ピエロ狂騒曲 (SHAKES THE CLOWN)」のボブ・ゴールドスウェイト監督、2011年の作品。離婚して孤独な日々を送る中年男フランクが、文明の腐敗しきったアメリカで、女子高生ロキシーとともに腐った連中を撃ち殺すロードムービー。
日本でいうなら、いかにもミニシアター系
って感じのポスターが素敵で気になっておりました。
R12指定で実際どんなブラックな内容なんだろうなーと、
内心ちょっ . . . 本文を読む
「焼け石に水」のフランソワ・オゾン監督、2012年の作品。高校の国語教師ジェルマンは、クラスのなかでひときわ文才の萌芽を予感させる生徒クロードを見いだす。彼等は文学的な文章の完成をめざし、とある家の内情描写にのめり込む。
前作が2010年の「幸せの雨傘(Potiche)」。
オゾン監督のわりに、あまり毒がなかったのではという印象があった。
今回はそういう点で、ファンを裏切らない、オゾン監督らしい . . . 本文を読む
「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトン & ヴァレリー・ファリス監督、2012年の作品。人付き合いの苦手な若き天才作家カルヴィンと、彼が創り出しってしまった少女ルビーとの恋の物語。
19歳にして処女作でありベストセラーを上梓したカルヴァンは、
天才作家として認知される小説家である。
しかし、ここ何年も新作は発表されていない。
もともと神経質で人付き合いの苦手な彼は、
他者からの評 . . . 本文を読む
「恋愛小説ができるまで」のクリスチャン・ヴァンサン監督、2012年の作品。
フランス大統領の料理人としてスカウトされたホーテンス・ラボリエ。
女性コックの大抜擢ということで大統領邸のほかのシェフに煙たがられながらも、
大統領の好みを理解し、生き生きとフランス伝統の家庭料理を作り上げていく姿に
少しずつに理解者が生まれ、大統領の信頼を勝ち取っていく。
ミッテラン大統領時代の実話をもとに作られたス . . . 本文を読む
「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー監督、2012年の作品。ブロンクスの高校生たちに焦点を当て、夏休みが明日から始まる今年最後となる彼等の下校の様子を、ほぼバス内の映像によって取り上げた新感覚の作品。
パリでは毎週いろんな映画が次々と掛け変わり、
世界ではどれだけ映画が量産されているんだと、
ときどき圧倒されてしまいそうになるけれど、
何か観たいなと思っていた作品を見逃しても、
案 . . . 本文を読む
「髪結いの亭主」のパトリス・ルコント監督、2012年の作品。ジャン・トゥーレの同名小説をアニメ化したもの。
シルヴァン・ショメっぽい作風の
毒の効いたアニメが公開されていると気になっておりました。
しかしよくよくポスターを見てみたら、
なんと監督は日本でもよく知られるパトリス・ルコントじゃないですか。
見逃すのももったいないと劇場へ足を運びました。
確実にあの世に行かせてくれる品々を取り揃え . . . 本文を読む