絵話塾だより

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2016年9月7日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2016-09-08 13:15:21 | 絵本わくわく塾
夏休み明けの授業は、高科正信先生の二回目の授業です。
本日は三時間授業です。

8月の出来事を少しお話されました。
8月2日に『かさ』『だいちゃんとうみ』の作者、太田大八さんが97歳で他界されました。
「ご高齢になる作家が多いので心配です」と、高科先生はおっしゃっていました。

楽しかったことでは、子どもが主人公の台湾映画『冬冬の夏休み』を観られたそうです。
子どもが主人公の映画は、絵本を描くのなら沢山観た方がいいです。
他にオススメの映画も紹介していただきました。
『ニューシネマパラダイス』
『冬の小鳥』

オススメの漫画も少し
『ランド』山下和美
『AIの遺電子』山田胡瓜
近未来だったり空想の世界であったりするのですが、人とは何か?と伝えているところがあり、面白いそうです。

高科先生は映画など絵本以外の話をされるので、皆さん毎回楽しみにしています。

では、本日のテーマは「ファンタジーとしての手法」です。

物語にはファンタジーとリアリズムの二種類があります。
本日はファンタジーの絵本についてのお話です。



ファンタジーの物語で代表作は『ナルニア国ものがたり』C・S ルイス 1950年(岩波少年文庫)があります。
ファンタジーのお話は、ここではないところ(非日常)のお話です。
ファンタジーの世界へ行くには、扉が必要です。
『ナルニア国ものがたり』では、洋服ダンスが扉になります。

絵本にはファンタジーでしか書けないことがらがありますが、
魔法が使えるや妖精が出てくるというような夢の世界は、ファンタジーだからOKと考えない方がいいです。
あまんきみこ・安房直子・神沢利子の書くファンタジーのお話を読むといいですよ。



他にもオススメの絵本を紹介していただきました。

『トムは真夜中の庭で』フィリパ・ピアス       1975年(岩波少年文庫)
『想い出のマーニー』 ジョーン・G・ロビンソン   1967年(岩波書店) 
『まぼろしの小さい犬』フィリパ・ピアス       1962年(岩波少年文庫)
『銀のほのおの国』  神沢利子           1997年(福音館文庫)
『わたしいややねん』    文 吉村敬子   絵 佐々木麻こ 1980年(偕成社)
『ゆめのおはなしきいてェな』文 吉村敬子   絵 佐々木麻こ 1980年(偕成社)
『だあれもいない?』    文 あまんきみこ 絵 渡辺洋二  1990年(講談社)




【課題】
書きだしが、
くる日もくる日も北風の吹く寒い山の中に、熊の家がありました。
で始まるお話を書いて下さい。
枚数は自由・題名自由です。
10月26日(水)提出です。

課題についての大切なことを、高科先生からお聞きしました。
1・書き上げる(締切が過ぎたとしても書き上げて提出する)
2・書き直す 
3・声に出して読んでみる
 、は、一呼吸  。は、二呼吸
 、。で文体が表れる。リズムを左右する。時間の流れを感じる。

文章の中で句読点の打ち方が、とても重要なことを説明していただきました。


次回11月2日(水)は「リアリズムの手法」がテーマです。




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