絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2020年12月26日(土)文章たっぷりコース第4回目の授業内容・高科正信先生

2020-12-27 19:20:33 | 文章たっぷりコース
今日の「掴み」は、最近あった土星と木星の最接近のお話から始まり、先生の地元で愛されてきたお豆腐屋さんが無くなったり、
近所の小学校のイチョウの大木が伐採されたりしたエピソードになり、今まで当たり前にあったことやできてきたことがそうではなくなる現状を嘆いてから、
先生はそんなことをいつか文章を書く時の部品として自分の中にしまい込んでいるということで、
日常の中で “違うものを見ることに慣れる” ことが大切だということになりました。



皆でテキスト『書く力』(池上彰・竹内政明/朝日新書)を音読し、前回から続いている “ブリッジのかけ方” について詳しく見ていきます。



かっこいいブリッジをかけるには、先ほど先生が実行しているとおっしゃったように、
いつか使おうとする部品を自分の中の引き出しにため込んでいく。
ちょっと良いなと思ったこと、ちょっと腹が立ったことなど見つける目をしっかり持って、
何気なく通り過ぎるようなことでも目配りをしてメモを取ると良い。
記録しないと流れて忘れていってしまうので、自分にやりやすい方法で残す習慣をつけましょう、とのことでした。
読んでいる本に付箋を貼ったり、直接マーキングする人も居るし、スマホに音声データで残すというやり方もありますが、
自分が後で確認しやすいような方法で行いましょう。
途中でやり方を変えたらまた頭に入ってくることもありますし、記録を繰り返すことを定着させましょう。



また、間違った表現や避けたい表現で文章の品格を下げるようなことに気を付けましょう。
例えば先生が嫌いなのは、「(それ)にもかかわらず」「(その)結果」などの省略した使い方や
話し言葉で頻繁に出てくる「いかがでしたでしょうか」「生き様」「(〜がこの話の)キモだ」
お役所がよく使う「ふれあい」「やさしさ」「きずな」などのひらがな言葉、などがあるそうです。
そう言われてみれば…と思いますが、気づかずに流していることの多さに驚きました。
やはり日常の中で “違うものを見ることに慣れる” ことが大切なのですね。



この後、前回提出した皆さんの課題(「私は〇〇です」から始まる1200字のひらがなの物語)から3篇を音読してくださいました。
何を主人公にするかが決まれば、どんなことを書きたいかを決め、どんな方法で、どこからどんな風に書くかが決まっていきます。
今回の1200字で書くという “縛り” には、これくらいのことを書くためにはこのくらいの分量が必要だと知るためのトレーニングになります。
1200字を、始まり・展開・終わりの部分に分け、それぞれ何字ずつ使って書けば良いか字数配分を考えて書くことも良いでしょう。
それから、「こすずめのぼうけん/ルース・エインズワース(著)、堀内誠一(絵)、石井桃子 (訳)」(福音館書店)
という絵本を紹介してくださいました。







この話は、こすずめが途中でいろんな鳥に会うという繰り返しの文章が綴られているのですが
これは子ども達に興味を持続させ、読み進ませるために有効な方法なのだそうです。
削れるところは極力削って、エピソードを付け加えることによって
物語の奥行きをふくらませることができ、より相手に届くようになるとのことでした。

ブリッジのかけ方について学んでいくラストは「最後をちょっと緩める」というテクニックです。
物語でもエッセイでも、メインストーリーを書き終えたところで、ほんの少しだけ蛇足を入れると
それが余韻を生んで、読者の心に滲み入る効果を生むのだそうです。
そのテクニックを身につけると、読み手をつかまえやすくなります。



今回の課題は、「冬のごちそう」です。
自分にとっての「冬のごちそう」について、思うところを自由に書いてください。
題名は好きなものを付けてよく、文字数の制限もありません。
次の1月16日、6回目の授業の時に提出してください。

課題の参考として、川本三郎の『君のいない食卓』(新潮社)より、
「燗酒と自分で作る小さな酒の肴」「居酒屋の油揚げ」を見ていきました。
これらの中にもメインテーマと、それとは直接関係がないように思われる魅力的な部品が散りばめられ
最後にフッとゆるんだ数行があって、心に滲みるような構成になっています。
こんなふうにうまく書けるように頑張ってくださいね。

なお、前回から持ち越しだった句読点の打ち方については、次回へ持ち越しになりました。
前回配布した資料と、今回配布した「かっこの中の句点はなぜあるのか」(井上ひさし『日本語相談』より)
を忘れずに持って来てください。




今年の授業はこれで最後でした。
皆さん、課題も頑張りつつ、良い年をお迎えくださいね。


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2020年12月20日(日)絵本ゆっくりコース・太田朋先生の授業内容

2020-12-20 18:41:34 | 絵本ゆっくり塾
太田朋先生の二回目授業は、課題「しりとり絵本」の発表と、プラ版画の制作をしました。







用意していたハガキサイズの下絵の上にプラ版を置いて、コンパスなど先の尖ったもので線を削っていきます。
印刷をすると反転してしまうので、文字を入れる場合は気を付けてくださいね。

 

版が完成しましたら、インクを削った面に載せてローラーで丁寧伸ばしていきます。



色を付けたくない部分を寒冷紗で拭き取ります。きれいに拭き取れたらプレスしていきます。

 

インクの拭き取りによっては、全体的に色が付いたり、ラインのみが印刷出来たりと、変化をつけることが出来ます。

 

完成した皆さんの作品です。今年は黄色や緑などのインクも使ったので、色がきれいですね。



課題の「しりとり絵本」の発表もしました。

 

皆さん、完成度も高く楽しい作品やホッコリできる作品など、いろんな作風がありました。

本日で今年の授業は最後です。
ギャラリーvieでは26日(土)まで、太田朋先生の作品展「ところ」が開催中です。
是非、見にいらしてくださいね。


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2020年12月19日(土)イラストレベルアップコース・サタケシュンスケ先生の授業内容

2020-12-20 14:53:24 | イラストレベルアップコース
今日のイラストレベルアップクラスは、サタケシュンスケ先生2回目の授業です。
本日のテーマは「作品を世の中に発信する①」です。
営業、公募、展覧会など、手を動かし、足を運んでできることについてのお話です。

まずは自分の絵や存在を知ってもらうことが大切です。
そのためには、売り込み、人からの紹介、宣伝広告、展覧会や公募などの方法があります。
サタケ先生は、どこで見てもらえるか知らなかったので、路上販売から始めたのが第一歩だそうです。



「手軽に始められそう」という理由で始めたけれど、見てくれるのは街行く人です。「とにかく誰でも見て欲しい」では仕事に繋がらない。
イラストレーターになりたいなら、ちゃんと見てもらうべき人に見せなければならない、と気付かれたそうです。
そして個展をすることに。
見ていただきたい方に案内状を出して、実際に見に来ていただき仕事へ繋がったそうです。

売り込み先としては、出版社、グッズメーカー、デザイン事務所、イラストエージェンシー、ギャラリーなどです。
授業では具体的な出版社名や、関西のエージェンシー名や特徴など、「すぐに持ち込みに行こう!」と思える貴重な情報を教えてもらえました。



次に売り込み方法です。
売り込み先が決まれば、そこの制作実績、専門、得意分野など下調べをします。
自分の作品を、例えばどう使って欲しいか、どんなことで役に立てるかを具体的にアピールするなど、売り込み方法のポイントを聞きました。
好きなアーティストのCDジャケットのイラストを描いて、売り込むのも一つの方法ですね。
売り込み後のアフターフォローも大事ですよ。定期的に連絡しましょう。


後半では、自分の記憶をたよりに絵を描くワークショップをしました。

お題が出て、その絵を覚えている範囲で描いてみました。
まずはパンダを描きました。
パンダの黒と白がどのラインで分かれているのか、分かっているようで正確のは知らない方が多いです。





次にレッサーパンダ・アライグマ・たぬきを描き分けてみました。

アライグマやタヌキは、マンガのイラストになっていることも多いので、そのイラストの印象が強いです。
でもそのイラスト自体が間違っていることもあるので、きちんと調べて描きましょう。
自分の思い込みのイメージを疑ってみてください。

 

次回のサタケ先生の授業は、「作品を世の中に発信する②」で、webを使っての営業方法についてです。

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2020年12月19日(土)イラストじっくりコース・弓削ナオミ先生の授業内容

2020-12-19 18:17:50 | イラストじっくり塾
本日のイラストじっくりコースは、弓削ナオミ先生の授業です。ミツバチのカーディガンがお似合いですね。
前回の授業でリクエストもあったので、人物イラストを描く練習をしました。

まず注意点を
・それぞれの描き方でOK
・体の仕組みや動きを忠実に描く必要はない
・応用できる人と、堅苦しく考えて苦手になってしまう人がいる



人物イラストの描き方は、骨と関節をイメージして描きます。
まずは線で描いてから肉付けしていきましょう。

大人と子ども・男女の違いなどで、線の描き方や肉付けの仕方が変わりますよね。

大人と子どもでは、顔のパーツの位置が違います。
顔のパーツを中心に寄せると、子どもっぽくなります。

・キャラクターよりなのか、ファッションよりなのか、
また生活的な仕草を見せたいのかで、頭身で描き分けるとキャラクター印象の違いがあります。


では、二つのポーズで練習してみましょう。

 

 

いろんなタイプのイラストがあって面白いですね。

 

 

次回の授業2/13では、完成させて見せてくださいね。

今年のイラストじっくりコースの授業は本日まで、また来年も元気でお会いしましょう!

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絵話塾ガイダンスのお知らせ・絵話塾の早割

2020-12-15 18:41:28 | 絵話塾からのお知らせ
●絵話塾の早割
2021年1月31日(日)までにお申込みの方に、入会金を免除いたします。
人数に限りがありますので詳しくは 「絵話塾」までメールまたはお電話でお問い合わせください。



●ガイダンスのお知らせ
2020年12月27日(日)
p.m2:00とp.m5:00から絵話塾のガイダンスを行います。
また12月16日から28日までの月曜日~金曜日までp.m1:00以降から、
お好きな時間にガイダンスを行いますので、参加ご希望の方は曜日と時間をお知らせください。
尚ガイダンスの所要時間は1時間30分くらいです。

2021年は下記の日程でガイダンスを開催
2021年1月17日(日)p.m2:00とp.m5:00
2021年1月24日(日)p.m5:00
2021年1月31日(日)p.m5:00

●ガイダンスに参加ご希望の方はメール・お電話でお問い合わせください。
kaiwajuku@galleryvie.jp
tel.078-332-5808

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