絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2024年8月3日(土)イラストレベルアップコース・朝野ペコ先生の授業内容

2024-08-20 19:14:26 | イラストレベルアップコース

ブログの前に【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程】をお知らせします!

・ 24日(土) 11:00~ 14:00~

・ 25日(日) 11:00~ 14:00~

・ 31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

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今日はイラストレベルアップコースの今期最後で、朝野ペコ先生の授業です。

 

今回の授業は、「本の表紙(装画)」の仕上げの発表です。

前回の授業では、装画のラフを3点以上発表しました。その時に1人1人、ペコ先生からアドバイスやコメントをもらったので、それを踏まえて仕上げた作品を発表してもらいます。

課題図書は、映画でも話題になった『怪物』です。

 

それでは発表です。

  

 

「カオスな状態を表現したくて、いろいろなモチーフを詰め込み、デザイン性のある表紙を目指した」

「イラストをモノクロで仕上げて、帯を真っ赤にしたら伝わりやすいかなと思った」

「描いてみて、そもそも『怪物』というタイトルに合っているか、ニュアンスが伝わるか、ということが気になって、違う視点から複数案仕上げてみた」

「本の中に出てきたモチーフを散りばめ、アナログ原画で制作した」

「小学生が出てくるので、サクラ水彩の絵具セットにある色に限定して色を塗った」

「同じ構図で、紙を変えて水彩ver.・色鉛筆ver.・線画ver.で描いた。帯を取った時に、モチーフが現れる形にしたら良かったかもしれない」

「装画を担当することが夢なので、文庫版、単行本版、帯を制作し、イラストにテクスチャーをかけて雰囲気を出した」

「小説の中に出てくる場面から発想を飛ばし、カードから『怪物』が出てくるイメージで描いた」

「小説内にあるモチーフのことを夢占いで調べたら、ぴったりの意味合いになったので、それを表現して描いた。イラストに合うよう、題字も自分で描いた」

「PhotoshopとiPadを行ったり来たりして制作し、自分の思った色を表現するため、いつもと印刷方法を変えた」

 

1人ずつの発表に、ペコ先生からアドバイスやコメントが伝えられます。

 

そして、ペコ先生も今回の課題を複数案制作されたので、どういう意図でそのイラストになったのか、という解説も授業内で聞かせて頂きました。

 

ペコ先生「装画のお仕事の時は、著者の方、編集者さん、デザイナーさんが何を求めているかというのを何案か提案し、方向性を探るようにしています。本を読んだり、関連する記事を見たりして、資料を集めながら進めています。表紙で目に留めてもらえるよう、絵として面白いかというところも大事です」

ペコ先生が実際にお仕事で描かれたラフも見せて頂きましたよ。

 

さて、今期の授業はこれでおしまいです。

イラストレベルアップコースの講師を務められた朝野ペコ先生は今回が最後の授業でした。2年間、ありがとうございました。

 

来期の授業は11/23(土)から新しい先生、おかやまたかとしさん、yamyamさんにきていただきスタートです。

説明会(ガイダンス)を行っていますので、入塾をお考えの方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

 


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2024年7月20日(土)イラストレベルアップコース・山内庸資先生の授業内容

2024-08-20 18:42:31 | イラストレベルアップコース

ブログの前に【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程】をお知らせします!

・ 24日(土) 11:00~ 14:00~

・ 25日(日) 11:00~ 14:00~

・ 31日(土) 11:00~ 14:00~

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今回の授業の担当はイラストレーターの山内庸資先生です。

 

今回は「1.イラストレーターとして1年後・3年後・5年後に自分がどうなっていきたいかの『目標』2.5年後にその目標を達成するためにどうすれば良いか」の2つを考えて発表するという授業です。

 

山内先生「なりたいイラストレーター像に近づくためにはどうすれば良いか、逆算して考えてほしいと思っています。5年後に100%達成していることは難しくても、どうすれば達成するか考え、行動・実践してほしいと思います。また、今回書いて終わりにするのではなくそれを習慣づけてほしいと思います」

 

実際に山内先生は過去に「海外のお仕事を増やしたい」という目標を立てられて、その目標に向けて海外の情報を集めたり、英語の勉強を習慣化されたそうです。

その結果、先日SNSのthreadsの1周年記念のイラストを依頼され全世界にリリースされました。イラストレーターとして目標を立てて実践するということを繰り返し行われているそうです。

 

それでは皆さんの発表です。

 

・現在、地域おこし協力隊として活動しており「地域活性をする人を応援するイラストレーター」になりたいという軸があるので、1年後、地域活性に力を入れているデザイン事務所と一緒にお仕事をしたい。3年後、その地域のイラストレーターとして県内で認知されるようになる。5年後、県外でも認知され、全国とお仕事を出来るようになりたい。

・グッズを制作しているので、1年後ネットショップを立ち上げる。

・今年、個展とイベントに初出展するので、3年後はコンスタントに個展とイベントに出展。5年後、ギャラリーなどから「個展をしませんか」と呼んでもらえるようになる。そのために、映画や本などからインプットして、常に制作のアイデアをストック出来るようにする。

・マンガを描きたいので、COMITIAなどのイベントに出たい。

・アクリルで作品を制作しているので、ギャラリーで展示をしたい。3年後、海外にも作品をネット販売出来るようにPCスキルを向上させたい。

 

山内先生「持続可能なやり方で、クリアできる目標だと逆算もしやすくなります。5年単位ではなく、10年単位の目標にしても良いです」

 

さて、いよいよ次回はイラストレベルアップコース今期最後の授業です。装画のラフを前回チェックしたので、それに題字も入れて完成させてきてくださいね!

 

そしてイラストレベルアップコースの立ち上げから6年間講師を務められた山内先生は今回の授業が最後の授業でした。長い間、本当にありがとうございました!


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2024年7月6日(土)イラストレベルアップコース・駒井和彬先生の授業内容

2024-07-31 13:55:29 | イラストレベルアップコース

ブログの前に【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程】をお知らせします!

・8月3日(土)11:00~

・  4日(日)11:00~ 14:00~

・  10日(土)11:00~ 

・  11日(日)11:00~ 14:00~

・  12日(月祝)11:00~ 14:00~

・  17日(土) 11:00~ 14:00~

・  18日(日) 11:00~ 14:00~

・  24日(土) 11:00~ 14:00~

・  25日(日) 11:00~ 14:00~

・  31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

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今日はイラストレベルアップコース、担当はデザイナーの駒井和彬先生です。

 

今回の授業は通年課題である「今期の授業期間の中で、イラストで売り上げよう」の発表です。

方法は、クライアントワーク、原画やグッズ販売、ストックイラストなど、なんでもOKです。売り上げるために何をしたか、受注~納品までの流れ、売り上げがなくても、それに向けて頑張ったことや取り組んでみたこと、思ったことや感想を発表してください。

 

駒井先生の授業では、それぞれの発表の後、発表した制作内容が、今後更に良くなるように、お互いにコメントを伝え合います。

 

それでは、発表です。

 

【発表側】

・A3ポスターを販売したら、購入して下さった方が、どんな風に飾っているか写真を送って下さって嬉しかった。

・SNSを通じて似顔絵を販売したら、ご注文を頂けた。個人の方とやりとりする際の支払い方法を考えないといけないなと思った。

・個展を秋に行うので、原画制作と並行してグッズの制作も行っている。ランダムに描くのではなく、自分でテーマを設定しながら制作するようになった。

・イラストだけではなく、デザイン込みのお仕事の場合は、臆せずに値段設定をする必要性を感じた。

・イベント出展を増やしたことで、パンフレットのイラストや原画制作などの依頼に繋がった。人と触れ合う機会を増やすことの大切さを感じた。

・宣伝したら、ネットショップでTシャツが10枚以上売れた。

・お能の絵を依頼されたり、マルシェで似顔絵を描いたり、自治体と連携してグループ展をすることになった。

 

【講評側】

・イラストがとても素敵なので、もっとSNSも活用して多くの人に伝わってほしい。

・なぜそのテーマを描いているのかが分かると、よりイラストが伝わりやすくなって、たくさんの人に知ってもらえそう。

・リピート注文をもらっていてすごい。イラストMAPは持ち歩きたくなりそう。

・イベントの趣旨に合うコラボグッズを用意すると、イベントでも見てもらえる機会が増えそう。

・やりたい仕事に合わせた絵を描いたら、仕事になった時の想像をしてもらいやすそう。

 

来期、イラストレベルアップコースを担当される、おかやまたかとし先生もいらっしゃって、ご自身の経験談や皆さんへアドバイスをお話し下さいました。

来期からのおかやま先生の授業も楽しみですね!

 

駒井先生「やりたい方向も皆さんそれぞれあって、活動を通しながら自分にどれが合っているのか、売り込み方も、無理に営業をしないといけない、クライアントワークを絶対にしないといけない訳ではないので、売る方法を自分で切り拓いていって、引き続き頑張っていってほしいと思います」

最後に駒井先生からメッセージが伝えられて今回の授業は終了しました。

 

「イラストレベルアップ」の授業もあと2回です。

では暑いので水分補給は忘れずに!


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2024年6月22日(土)イラストレベルアップコース・山内庸資先生の授業内容

2024-07-11 17:12:01 | イラストレベルアップコース

ブログの前にお知らせです。

【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)日程】

・7月13日(土)11:00〜 14:00〜

・  14日(日)11:00〜

・  15日(月祝)14:00〜 16:00〜

・  20日(土) 11:00〜

・  21日(日) 11:00〜

・  27日(土) 11:00〜 14:00〜

・  28日(日) 14:00〜 16:00〜

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。

mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
tel.078-332-5808

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今日はイラストレベルアップコース、山内庸資先生の授業です。

今回はゲストスピーカーとしてデザイナーの中谷吉英さんをお迎えしての対談授業です。

 

中谷さんは、大阪で美容室や飲食店をされている事業会社、

株式会社LiLo in veveで社内外問わず、幅広くデザインに携わっていらっしゃいます。

KOBE2024世界パラ陸上のロゴデザイン、大阪の心斎橋駅直結の大型商業施設のデジタルサイネージなど皆さんの目に触れる機会の多いお仕事も沢山されておられます。

また、中谷さんと山内先生は、今までに自治体の広報誌をはじめ、全国展開されている寿司店の店内装飾やポスター、ノベルティアイテムなどのお仕事を一緒にされています。

 

今回の授業では、山内先生が質問をして、中谷さんがそれに応える形で授業が進みます。

 

山内先生(以下敬称略):中谷さんはイラストレーターをどうやって探していますか?

中谷さん(以下敬称略):日常的に探していて、本屋さんやSNSなど常にアンテナを張っています。デザイン業界全体的にイラストレーターを必死で探していると思います。

山内:イラストレーターとして必要なものはありますか?

中谷:コミュニケーション能力です。メールであれば、返事がなかったら不安ですし、逆に文面が丁寧だと「また仕事をしたいな」と思わせられます。

そして求められているものは何か、という視点を持ってもらえると助かります。例えば料理の絵であれば、そのイラストレーターの方の普段持っているタッチの良さで、美味しそうに描いてもらいたかったのに、描き込みすぎて美味しくなさそうに見えてしまうなど、求められていることから外れると不安に感じます。

山内:イラストレーターが営業するならどういう方法が良いでしょうか?

中谷:ポートフォリオなど絵がまとまって見られるようにしておくのは大前提です。ポートフォリオや画像などはデータで頂けると嬉しいです。

少しでも「私はここにいます」と発信することが大切なので、SNSだけではなく個展など、その人なりの合うやり方でコンスタントに発信してもらえると良いなと思います。

 

他にも「イラストレーターを決めるポイント」や「仕事でのアナログ作品について」など、様々なテーマについてお話をして頂きました。

 

授業の後半では、生徒さんから中谷さんへ直接質問出来る時間や、直接絵を見て頂ける機会もあり、1人ずつのイラストに丁寧にコメントをして頂いて、とても贅沢な授業になりました。

 

中谷さん、貴重なお話を沢山聞かせて頂きましてありがとうございました。


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2024年6月1日(土)イラストレベルアップコース・朝野ペコ先生の授業内容

2024-06-27 16:50:16 | イラストレベルアップコース

今日はイラストレベルアップコース、朝野ペコ先生の授業です。

 

今日の授業は、「本の表紙(装画)」のラフ3案以上の発表です。

課題図書は、映画にもなっている話題作『怪物』です。

 

この作品は、映画から小説にノベライズ化されたものなので、本を読んで描いても、映画を観て描いてもOKです。

ちなみにそういった本は、映画のポスターが本の表紙になっていることもありますね。

 

それでは、皆さんの考えて来られたラフ案の発表です。

「映画の考察なども参考にした。作品の中で印象に残ったシーンを表現するために、絵にPhotoshopで加工を施した」

「『怪物』というタイトルとのギャップが生まれるよう意識して制作した。自分が映画を観て印象に残ったシーンを描いた」

「この作品の印象から、写実的な風景画が合うように感じた。水彩画のにじみを活かして描きたい」

「映画を観て、好きなシーンや印象に残ったシーンを描いた。これから物語が始まると予想させるシーンだと思った」

「『怪物』というタイトルを初めて聞いた時に感じた、禍々しさを感じられるよう制作した」

 

1人ずつの発表に対して、ペコ先生からコメントやアドバイスが伝えられます。

それぞれ本番として描く案は、ペコ先生からのアドバイスで選ばれたり、みんなで多数決を採ったりして決まりました。

 

ペコ先生「制作する際は、表紙を見た時に答えを明確にしてしまっていないか、どういう展開になるのか気になるように、というところに気を付けています。その本と読者との距離感も大切です」

 

授業の終盤では、ペコ先生がこれまでに制作された装画や、そのラフ案、なぜそのラフになったか、の過程も聞かせて頂きました。

それらのラフを見ながら「どうやって最終的に仕上げているのか?」「ラフの段階で色の指定はあるのか?」「参考にしている資料はあるのか?」など生徒さんからの質問コーナーが始まり、ペコ先生が丁寧に答えて下さいました。

 

さて、次回の授業では、『怪物』の本番の装画を発表します。

イラストの中にどう文字が入るのかも意識して、手描きでも良いので、タイトルの文字も入れてきて下さい。皆さんの発表を楽しみにしています!

ではアディオス!

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」の6月のガイダンス(説明会)を行います!

 

6月 29日(土) 11:00〜 14:00〜

   30日(日) 11:00〜 17:00〜

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807
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