絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

絵話塾 5月のガイダンス(説明会)を行います。

2024-04-30 16:15:41 | 絵話塾からのお知らせ

絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)5月の日程が決まりました!

5月3日(金祝) 14:00〜 17:00〜

  4日(土)  14:00〜 17:00〜

  5日(日)  14:00〜 17:00〜

  11日(土)    11:00〜 

   12日(日)  11:00〜 

 25日(土) 11:00〜 

 26日(日) 11:00〜 

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807
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2024年4月24日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2024-04-27 18:20:24 | 絵本わくわく塾

高科先生の三回目の授業は「行って帰ってくる物語」がテーマでした。

 

ここ(日常)と ここではないところ(非日常・特別な日・特別な時間)があります。

絵本は、ここ と ここではないところ を行き来することができます。

でも簡単には行き来できません。行き来するには行く必然が必要になります。

行って帰ってくるお話で『ナル二ア国物語』のように映画化になっている作品は沢山ありますが、

その中で『ホビットの冒険』J・R・R・トールキン作 1937年・・・瀬田貞二 訳 を紹介していただきました。

『ホビットの冒険』を翻訳されている瀬田貞二の『幼い子の文学』の中で、幼い子の喜ぶ話には、構造上のパターンがある。それは「行って帰ってくる話」と、あります。

子どもの頃の遊びで「はないちもんめ」がありますが、同じセリフのくり返しで行って帰ってくる面白さがあるのではないでしょうか。

 

本日は、そんな「行って帰ってくる物語」の絵本を紹介していただきました。

・『めっきらもっきら どおんどん』 長谷川摂子 文  ふりやなな  絵 1990年 福音館                                         

・『ねずみのひっこし』 あまんきみこ 文  岡田千晶 絵  2023年 福音館こどものとも

・『ひみつのえんそく きんいろのさばく』 くらささら  文  木内達朗 絵  2022年 福音館こどものとも

・『ながれぼしをひろいに』 筒井頼子 文  片山健  絵  1987年 福音館こどものとも

 

ここではないところ(非日常)に行くには行く必然があって、ほとんどのお話では子どもは一人で行きます。

そして、ここではないあちら側へ行ったら、必ず帰って来ないといけません。

ただ帰って来るだけでなく、少し成長をして帰ってきます。

 

子どもは集団ではなく一人で行動することで成長するのだと、高科先生はおっしゃっていました。

 

 

「ふゆのおわり はるのはじまり」がテーマで、課題が出ていました。

何を描くか?と考えた時に、春と言えば桜ですが、桜のような人が思いつきそうなことは書かない方がいいですよね。

何をテーマにするか考えるのも、課題で大事なことですよ。

オススメの絵本を紹介していただきました。

・『いいことってどんなこと』 神沢利子 文  片山健 絵   2001年  福音館書店

・『はなをくんくん』  ルース・クラウス 文  マーク・シーモント 絵 きじまはじめ 訳  1967年 福音館書店

・『やまのかぜ』      木葉井悦子   1993年  架空社

・『じいじのさくらやま』  松成真理子   2005年  白泉社

 

【課題】   5月29日(水)提出

「えっ?そんなのってあり?」 という話を書いてきてください。

絵本のテキストなので15場面で作ります。

 

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)4月の日程が決まりました!

 

4月   28日(日) 14:00〜 17:00〜

    29日(月・祝)14:00〜 17:00〜

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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2024年4月21日(日)絵本ゆっくりコース・編集者 木村真さんの授業内容

2024-04-25 15:24:24 | 絵本ゆっくり塾

本日の授業は、絵本編集者の木村真さんです。

木村さんは学研で絵本の編集をされています。

tupera tuperaの『やさいさん』『くだものさん』も木村さんの編集です。

 

今回は、事前に課題が出ていました。

【課題】

絵本ラフの作成(モノクロで構いません)

テーマ:〇〇+〇〇 (例:おべんとう+バス)

対象年齢:3−5歳

ページ数:16ページ(扉1ページ、7見開き、1ページ終わり)

サイズ:自由

余裕がある人は上記の着彩イメージ画1点

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対象年齢とテーマ、ページ数が決まっています。

ページ数が16ページですので、通常の絵本の半分です。

皆さんがどんな絵本を考えてきたか発表していただきましょう。

対象年齢が5歳までなので、分かりやすい文章で長くない方がいいですね。

絵で分かるようなことは、文章にしなくてもいいです。

 

こちらのように、龍が好きな男の子や、電車の好きな男の子を表すのに、言葉の説明はなくて、1ページの中に龍の表紙の絵本や、電車のおもちゃを描いています。

絵本的な描写でとても良いですよね。

 

 

絵本を読んでいて、えっ?コレは何で?と、引っかかる場面があると、読者には理解できていない内容です。作者が分かっていても、読者が分からないと、読者は置いてきぼりになってしまします。

大人が使う言葉も子どもには分からないので、気をつけましょう。

 

通常の32ページで考えると、内容を盛り込みすぎてしまって、まとまりが悪くなる場合があります。

16ページにすることで、余計な部分が入らずまとまりやすくできます。

まず16ページで制作して、そこから32ページに話を膨らませると作りやすいですよ。

とおっしゃっていました。

また、今回のように対象年齢が決まっていると、どんなストーリーが良いのか考えやすいですね。

 

最後に生徒さんから木村さんへ質問

「時代の移り変わりで絵本の設定が難しい」

現実的なお話だと、夜の散歩や一人でおつかいなど、難しい設定ですが、

ファンタジーなら気にならないです。

絵本は多様性の世界なので、動物と人間が一緒に暮らすことができます。

 

絵本を制作するときは、子どもの頃の感覚を引っ張り出してくださいね。

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)4月の日程が決まりました!

 

4月 27日(土) 11:00〜

   28日(日) 14:00〜 17:00〜

   29日(月・祝)14:00〜 17:00〜

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
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2024年4月13日(土)文章たっぷりコース第5期・第9回目の授業内容/高科正信先生

2024-04-19 19:56:10 | 文章たっぷりコース

この日は担当スタッフが体調不良で休んでいたため写真がなく、このレポートも音源を元に書いておりますので、情報不足の件は何卒ご容赦ください。

桜が終わったら、ツバメがやって来ましたね…ということで、高科先生はいつも授業の始めに季節の移り変わりのことを話されます。
都会に住んでいても、家の周りを気をつけて観察していると、自然を感じることがよくあります。
忙しい毎日のなかでも、季節の花々や小さな生き物、空のすがたを見て「もののあはれ」を感じることは、文章を書くための栄養になるのではないでしょうか。

さて、この日もまずテキスト『60歳からの文章入門』(近藤勝重 著/幻冬舎新書)から、P133〜150のところを見ていきました。

●読者を惹きつける村上春樹の文章術
・若々しい文体の秘密
・村上流 性的比喩表現
・読者を眠らせないための2つのコツ
・「会話」が生むドラマ

多くの人から支持されている世界のハルキ氏ではありますが、高科先生は今に至るまであまりハマったことがないそうで、ノーベル賞が獲れないことにも納得できるとか。。
文章を書くときに比喩表現を使うことは必要なことではありますが、たとえば同人誌をやっている人とかの文章にはとても多く使われていて、目障りになることもあります。
比喩表現は、自分が思っている(書きたい)ことをより伝わりやすくする方法の一つです。ココは重要なことなので次回の授業でもう少し深く掘り下げてくださるそうですよ。

村上氏によれば「小説は、①情景描写 ②心理描写 ③会話 で成り立っている。これらをどうブレンドしていくのが作家の腕の見せどころ」だそうです。
高科先生も会話を大切にして作品を書いておられますが、会話文だけではお話が成立しないので、地の文をはさむことで会話がより生きてくるよう心がけておられるとか。
長谷川集平が『はせがわくんきらいや』(すばる書房1976、復活ドットコム2003)で注目された後、関西弁の会話文で進む作品が流行したこともありましたが、関西弁をそのまま使うのは下品になるので、徐々に廃れていった経緯もあったそうです。

●「気づき/ひらめき」脳トレ問題集
・良い文章の条件
・津村記久子『まぬけなこよみ』を読む

このコースでは何度も取り上げていますが、良い文章の条件として ①自分にしか書けないことを ②誰が読んでもわかるように書く ことです。
これは、高校生のための文章読本』(梅田卓夫・清水良典・服部左右一・松川由博 編/ちくま学芸文庫に出てくる言葉ですが、確かにその通りですが、それだけで良いのか?と先生は懐疑的…この2つに、誰も書いていない独自の気づきやふと頭をかすめたひらめきのある文章を含まれる、と書いてあります。


テキストでは参考文献として津村記久子『まぬけなこよみ』が紹介されていますが、先生はお気に入りの平民金子氏が朝日新聞夕刊に連載していたコラム『神戸の、その向こう』の最終回「ぶらぶらメメント・モリ」を取り上げ、皆で見ていきました。最後はちょっとしんみり。平民さん、お疲れさまでした。

その後は井上ひさし氏の『にほん語観察ノート』(中央公論)から「わからないけど」の箇所を。氏曰く、これはうんと敬意の度合いが低い半敬語法であろうとのこと。
相手に自分の意見を言う時に、緩衝材を入れて相手との関係を壊さないようにしているのではないか、というのです。
関西人の「しらんけど」は、もう少し会話の「間」を大事にするための言葉である意味合いが強くなります。
語尾をちょっと上げる半疑問形も、今では会話の緩衝材として皆意識せずに使っていますね。

さて、休憩をはさんではまたタコについてのお話。今日はついに土屋光太郎氏の『イカ・タコ ガイドブック』(阪急コミュニケーションズ)の中にあるコラムを見ていきました。
イカとタコの違いについて専門的なことが書いてあるのですが…なぜ先生がここまで何度もタコのことを取り上げるかというと、つまり、お話を書くうえで大切なのはリアルとファンタジーの加減だというのです。
子どもの本には動物が出てくるものが多いですが、動物にはその種類独自のフォルムや生態があります。それを無視してお話を作るより、ある程度リアルを取り入れた方が共感を得やすくなります。
たとえば、リスはどんぐりを頬袋に入れて運びます。頬にどんぐりをいっぱい頬張ったリスの顔は、ポコポコ膨れて見えます。この可愛らしい習性を生かしたお話と、効率的に台車に載せて運ぶようなリスの話では、全く違う性質のものになってしまいます。
旭山動物園で飼育員をしていた経歴を持つ絵本作家のあべ弘士は、動物の生態から離れたものは描かないと決めているそうです。

フィクションといえども下調べは大事です。「何か書く時は、必ず手元に辞書を」と高科先生は口癖のようにおっしゃっていますが、内容によっては今回の『イカ・タコ ガイドブック』のような、資料になる本も携えておいた方が良いでしょう。(もちろんその都度パソコン等で調べても良いわけですが)

さて、「わらう」「たつ」など動詞をテーマにした課題が続いていますが、今回は「とぶ」(飛ぶ・跳ぶ・翔ぶ)をテーマにした作品を書いてください。
とんだこと、とんでみたいこと、とぶ時のこと…etc. 「とぶ」にまつわる文章なら、創作でもエッセイでも、スタイルもボリュームも自由です。
できれば本日習った “ 村上春樹説 ” のように、①状況描写 ②心理描写 ③会話 をうまくブレンドして構成することを試しても良いかも…
比喩表現については次回もう少し深く学ぶ予定ですので、その後で実践してみてくださいね。

よろしくお願いいたします。


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2024年4月17日(水)絵本わくわくコース・絵本編集者 土井章史さんの授業内容

2024-04-18 16:01:15 | 絵本わくわく塾

本日は絵本編集者の土井章史さんの授業です。

土井さんの授業は年に2回あります。

 

はじめに絵本についてのお話から。

ターゲットの主となる4~6歳は、キャラクターを理解して感情移入できる年齢なので、

ストーリー(おはなし)の世界に入っていけるようになります。

絵本を作るなら、5・6才の頃の自分の気持ちを、自分の中に持っていてほしい。

頭を使って答えを出そうとするとその人の価値観が入ってしまいます。

頭は使わずに体で理解してほしい。ただ絵本を楽しむという気持ちが大事です。

そして絵本は絵が上手い下手ではなく、面白い話が書けるかのほうが大事です。

絵が下手でも面白い人を惹きつけるような絵が良いですね。

絵本は子ども向きのエンターテインメントとして考えると良いですよ。

tupera tuperaの絵本は、エンターテインメントとして素晴らしいよね!

と 土井さんはおっしゃっていました。

 

それでは、みなさんのダミー本を見ていきましょう。

土井さん自ら、その場でコメントもつけていきながら読んでくださいます。

まずは、人前で見せるラフは見やすく!

文章はひらがなかカタカナの分かち書きが基本です。

ラフはお話が重要で、絵は何度でも描き直せるように雑でいいです。

 

・子どもは心と体が直結している→頭で考えず体全部で感じて考える。

・絵で分かるところは文章を削る。→分かりやすさは面白さにつながる。

・何でもありになってしまうので、なるべく夢オチや魔法はさける。現実の世界で突き進んが方が面白い。

・絵本の文章は、親が子どもに読み聞かせる言葉で考えましょう。

 大人言葉は使わない方がいいです。読み聞かせをすると、しっくりする言葉が見つかります。

 絵本を沢山読んで、絵本の言葉(読み聞かせの言葉)を体に入れて体で理解してください。

大人になるとファンタジーの世界と思うことも、5、6歳までの子どもにとったら現実世界。

5、6歳までは土の世界(現実の世界)で、7歳以上は空の世界(ファンタジー)に入っていく。

大きくなったら何になりたい?と訊くと、「ぼくは消防車になる!」と答えたりするように、幼い子どもは、あり得ないことでも現実になると思っています。

そんな子どもにとって、現実世界で面白いと思わせることが大事なのでしょうね。

 

「ラフの段階では絵は雑でいいのですが、絵本にする絵は急がず、描く喜びを感じてゆったりした気分で描いてほしいです」と 土井さんはおっしゃっていました。

編集者の視点でみなさんの作品を分析していただき、貴重な時間になりました。

 

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絵本とイラストが学べる教室「絵話塾」のガイダンス(説明会)4月の日程が決まりました!

 

4月 20日(土) 11:00〜 14:00〜

   27日(土) 11:00〜

   28日(日) 14:00〜 17:00〜

   29日(月・祝)14:00〜 17:00〜

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
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