絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2015年10月25日(日)絵本ゆっくりコース・市居みか先生の授業内容

2015-10-31 12:15:25 | 絵本ゆっくり塾
本日の絵本ゆっくりコースは、市居みか先生です。
2回目の今回は「ダミー本の講評」を行いました。一人ずつ発表後、周りの皆さんはその方の作品の感想を紙に書き、最後にご本人にお渡しします。
良いところはもちろん、もっとこうした方が良くなるのでは?というところも書きます。



前回のアイデア出しで浮かんだものをふくらませて、様々な絵本が登場しました。



市居先生からは、
・ただの説明だけの絵にしない
 その場面で何を伝えたいのか絞って描く
・引っかかりを持たせる
 作者の都合良くスムーズにお話が進んでいくと、読者がお話についていけない。
 例えば何かトラブルが起こって、困った時に面白い展開が新たに生まれるのでは?
・主人公の目線になる
 そのお話の世界でどう見えるか思うかを、読者も一緒に感じられるような感触を出す。(五感で表すなど)
・ファンタジーの内容ほど、リアリティを出す
 そうでないと、読者は疑問が残って気になってしまい、お話の世界に入り込めない。

頭の中の想像はもちろん、実際に体を動かしたり実物を観察した上で具体的にお話を描くこと。
また、描きたいことを全部詰め込むのではなく、ポイントを絞ると読者に伝わりやすくなります。

絵本は絵で語れるので、言葉を少なくして絵で見せる。めくる楽しみを持たせるために構図を工夫する、などのアドバイスもいただきました。
次回は、今回のことをふまえて更に改良したダミー本と、そのお話の一場面を描きたい画材で描いたものを1枚、準備してきて下さい。

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2015年10月25日(日)絵本レベルアップコース・高科正信先生の授業内容

2015-10-30 18:35:42 | 絵本研究科
本日から開講しました絵本レベルアップコース(絵本研究科)の初回は
児童文学作家の高科正信先生です。高科先生は講義形式で授業を進めていきます。



まず簡単に皆さんの自己紹介の後、絵本についてのお話へ。

絵本は国内で年間どれだけ出版されているのでしょうか。
なんと一年で1500冊以上もの絵本、翻訳本、月刊絵本が出版されています。
毎日5冊読んでもまだ足りません!出来るだけ毎日1冊ずつでも読んでいくと良いです。

作品を作るうえで、自分にないセンスを取り入れるには
絵本、小説、エッセイを読み、映画を観て、展覧会で絵を見ることです。
これから、先生のおすすめの本や映画なども今後、授業で紹介していきますのでお楽しみに。



さて本題に入ります。
お話は、大きく分けると二種類あります。
日常(リアリズム)を描いたものと、非日常(ファンタジー)を描いたものです。
動物が人間の言葉を話す世界はファンタジーです。
子どもの文学にはよく動物が登場しますが、安易に描くのではなく、動物を登場させる理由を
しっかり考えたうえで登場させることが大切です。
高科先生の最新作『たぬきがくるよ』は、絵はイラストじっくりコースの講師でもある寺門孝之先生が担当されました。
高科先生はこれまでリアリズム作品を書かれてこられましたが、今回初めて動物が出てくる作品を書かれました。
りす、タコ、たぬきが登場するお話で、最後のたぬきのお話は少し怖いかもしれない…と先生。
ぜひ、お手にとってご覧下さいね。

今日の授業で紹介しました、動物が登場する本は下記です。
・『きつねの窓』…安房直子
・『グレイ・ラビットのおはなし』…作 アリソン・アトリー/絵 マーガレット・テンペスト/訳 石井桃子・中川李枝子
・『そして、ねずみ女房は星を見た』…著 清水真砂子
・『ごきげんいかが がちょうおくさん』…作 ミリアム・クラーク・ポター/絵 河本洋子/訳 松岡享子
・『わたしとあそんで』…文・絵 マリーホールエッツ/訳 与田準一
・『おやすみなさいおつきさま』…作 マーガレット・ワイズ・ブラウン /絵 クレメント・ハード

また、動物以外にもこんな絵本もあります。
・『わたしも』…文・絵 木葉井悦子
・『かしこいビル』…ウィリアム・ニコルソン 訳 松岡享子

『わたしとあそんで』では、子どもは一人でいる時にこそ成長の足跡を見せるのだと描かれています。
そして、生きているもの全てが共感し合える世界を静かに語りかけています。
また、この表紙絵は絵本界の「ジョコンダ夫人」と言われており、
真っ直ぐにこちらを見つめる女の子の姿がとても印象的な作品です。
作者のエッツは、他にも『もりのなか』『またもりへ』なども有名です。
作者の代表作はもちろん、他にもどのような作品があるか併せて知っておくと良いです。

『ごきげんいかが がちょうおくさん』では、
愛すべき変わり者のがちょうおくさんに、動物村の皆が色々なことに巻き込まれながらも楽しく暮らしていくお話。
皆の周りにもいるかもしれない存在だと思わせる作品です。

授業が進むにつれ知っている作品が増えていくように、と先生。
まだまだ知らない名作がたくさんあります。

次回は11月8日(日)で、テーマは「子どもの本にはなぜブタが登場するのか」です。
【課題内容】※締切は11月15日(日)
●テーマ「○○の××はなぜ△△」でお話の文章で書いてくる。
・例…キリンのくびはなぜながい、ぞうのはなはなぜながい、など何でも良いです。
●決まり事
・全てひらがなで書く
・低学年の子が読めるお話
・400字詰め原稿用紙に書く(タイトルは2行目、作者名は4行目の下の方、書きだしは6行目から)
・枚数は自由、短くても長くても良いが、話して聞かせるだけのボリューム
以上です。


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2015年11月4日(水)tupera tupera 亀山達矢先生の授業持ち物

2015-10-29 17:01:27 | 絵本わくわく塾
11月4日(水)tupera tupera亀山先生の授業では、ワークショップをします。

*持ち物
・A3ほどの画用紙を2枚
・折り紙を3色
・ペンやクレヨン、貼り絵の紙など好きな画材
・のり、はさみ

*高科正信先生の課題提出があります。

スポット受講希望の方は、定員に達しているためキャンセル待ちになります。
どうぞよろしくお願いいたします。

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2015年10月28日(水)絵本わくわくコース・市居みか先生の授業内容

2015-10-28 18:03:50 | 絵本わくわく塾
市居みか先生の二回目授業は、ダミー本の発表をしました。
皆さん初めてのダミー本の発表で、少し緊張されている方もおられました。

前に出てダミー本を発表をし、聞いた側は紙に感想を書いてそれぞれに渡していきます。



市居先生からも沢山のアドバイスをいただきました。

・主人公の特徴が薄いので、深く考えて設定する。キャラクターを作る。
・一番伝えたいところを具体的なエピソードを盛り込んで話を膨らませていく。
・ ・・・でした。しました。という説明文ではなく、会話で説明する。
・構図は、外(横)からでなく主人公目線にするといい。
・構図を主人公目線にしたり、説明文が会話になることで、読者も一緒にその場に居る感じにさせる。
・お話がファンタジーの場合は、じっくり考えて深く設定する。
・深く設定すると、個性的な話になり、どんどん話が膨らむ。
・書きたいことを全部書いてから、ページを削っていく。



三時間授業でしたが、あっという間に時間がきてしまい、着色の説明まで進みませんでした。
次回はダミー本の発表と着色の説明もあります。

次回12月16日(水)14時~17時(3時間授業)
・ダミー本の発表 (1ページを着色してくる)
・着色の説明 です。





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2015年11月1日(日)絵本ゆっくりコース・WAKKUN先生の授業持ち物

2015-10-26 21:23:04 | 絵本ゆっくり塾
絵本ゆっくりコース
11月1日(日)WAKKUN先生の授業持ち物
細長い紙に墨で絵を描きます

◎持ち物
・大小の筆(習字用の筆・100均で良い)
・ぞうきん、新聞紙
・文鎮(ぶんちん、又は何か重しになるようなもの)
・墨を入れるカップ(ペットボトルの上を切った物で良い)
・紙と墨代…1枚110円(紙と墨はこちらで用意します)

※念のため、汚れても大丈夫な服装かエプロン持参でご参加下さい。
以上です。

※スポット受講(在校生、卒業生対象)ご見学(体験受講)の方、随時受付しております!
興味のある方はギャラリーvieまでお問い合わせ下さい
よろしくお願いします。

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