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絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2025年4月2日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2025-04-03 14:45:02 | 絵本わくわく塾

4月ですね。そろそろツバメも飛んでくる季節です。

授業の初めに鴬の話をされました。

ホーホケキョと鳴くのは雄だけです。

それも縄張りがあるので、鳴いているのは一羽の雄の鴬です。他の雄は鳴かないそうです。

児童文学作家の皿海達哉(さらがいたつや)さんは、「自分は鳴かない鴬のような、全く目立たないどこにもいそうな子どもの話を書きたい」と あとがきに書かれていたそうです。

高科先生も「これだ!」自分もこうゆう物語を書く、こんな作家になりたいと思ったそうです。

 

福音館書店の月刊誌「母の友」が、72年の歴史を終え3月号で休刊しました。

「母の友」創刊編集長の松居直さんが、なぜ「生きる」ということをテーマにこの雑誌を作ったのか。紹介文を読み聞かせてくださいました。

 

本日のテーマは「伝える絵本 生きること・死ぬこと」

人は必ず生と死に直面し、つねに出会いと別れがあります。

絵本はそんな辛い出来事があっても、生きるというのは捨てたものではないと伝える文学です。

今回はそんなメッセージ(伝える)絵本を紹介していただきました。

 

・『じいじのさくら山』  松成真理子  (白泉社)  2005年

 おじいさんと孫との交流を描いた感動の絵本。さくらの季節に読みたくなる一冊です。

 

・『ぼんさいじいさま』  木葉井悦子  (ビリケン出版) 2004年

ぼんさいじいさまが、庭に居る沢山の生き物たちに見守られながら、ひいらぎ少年に手を引かれて旅立ちます。

人が亡くなることを穏やかな情景で描かれています。

木葉井悦子さんの『カボチャありがとう』は、死と再生を表した絵本。

カボチャはいろんな生き物に食べられながら最後は種になります。その種はやがて芽が出てカボチャに成長します。

 

・『ぼくのイヌ』 ナネット・ニューマン  訳/掛川恭子 絵/長新太 (国土社) 1985年

愛犬が亡くなって、また新しくペットが来るお話。生まれてやがて亡くなることをきちんと描いています。

ほとんどのページに長新太さんのイラストは描かれています。

この絵本のテーマは「命のくさり」

命のくさりは、いつもつねに愛情をそそぐ対象がいて、その対象がいなくなっても、また新たに愛情をそそぐ対象を見つけて救われる。

命のくさりは、はるか未来に向かって繋がっている。と伝えています。

 

・『こいぬがうまれるよ』 文/ジョアンナ・コール  写真/ジェロム・ウェクスラー 訳/つぼいいくみ  (福音館書店) 1982年

アメリカの写真絵本です。 仔犬が生まれて成長し亡くなるまでを、飼い主がペットにそそぐ愛情を表した、写真仕立ての絵本です。

 

紹介された絵本

 

後半は課題についてお話されました。

昔話の再話を書いてくる課題が出ていました。

再話の絵本を紹介されました。

『つるにょうぼう』 再話/矢川澄子 絵/赤羽末吉  (福音館書店) 1979年

 

昔話は、おじいさん・おばあさん・貧しい人 が登場することが多いです。そして、繰り返しのお話が多いです。

日本の昔話だと、初めに欲のないおじいさんが出てきて、その後に欲深いおじいさんが出る。

海外だと、『三びきのこぶた』のように、3回の繰り返しが多いです。

なぜなんでしょうね? ぜひ、考えてみてください。

今回の課題でも、繰り返しのお話で、同じセリフ(決まり文句)があると良かったですね。と高科先生は、おっしゃっていました。

 

次回の課題は、「いっしゅうかんえほん(のテキスト)をつくる」

6月4日(水)提出  15見開きで考えてください。

7日間の間に何かが起こる。何曜日から始まってもいいです。

最後は良かったねで、終わる話がいいですね。

 

次回の授業は「物語が生きる力を育てる・なぜ物語が必要なのか」がテーマです。

 

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【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)日程】

2025年度 秋から始まる講座です。ぜひご参加、お待ちしています。

ご希望があれば、授業の見学や体験受講もしていただけます。

 

 

・4月 6日(日)12:00~ 

・   12日(土)12:00~

・   19日(土)12:00~ 15:00~

・   20日(日)12:00~   17:00~

・   26日(土)12:00~   17:00~

・   27日(日)15:00~ 

・   29日(火・祝)12:00~ 14:00~

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

こちらの日程以外でも、できるだけご希望に添えるよう個々に対応させていただきます。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
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