絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2015年7月18日(土)イラストじっくりコース・安齋肇先生の授業内容

2015-07-20 12:30:56 | イラストじっくり塾
イラストじっくりコースの3回目は安齋肇先生です。
安齋先生の授業は年に4回あり、最終的に自分の絵の方向性を見極めていきます。
初回はその場で絵を数枚描きました。

今回初めての試みで、皆さんが「リアル」もしくは「キャラクター」どちらの方向で
絵を描いていきたいかということで
左の列、右の列に分かれて座っていただくことに。
人数的にはどちらも大体半々くらいの結果になりました。

それでは絵を描いていきます。
まず、利き手でない方の自分の手を見て、利き手で描きます。(1分間)
その上に「正円」を描きます。重ねても離して描いてもOK。
手と円、画面の中でデザインします。

次にさっきと同じことを、今度は利き手と逆の手で描いてみます。

このことでわかるのは、
利き手で描くと…利き手をあまり見ずに、描こうとしている「絵」の方をよく見ている
逆の手で描くと…逆の手の動きの方をよく見ていて「絵」の方はあまり見ていない。つじつま合わせに終始している

2枚の絵、どちらが好きでしょうか。
気に入った方の絵に自分の名前を入れました。
どこに入れるかも考えてデザインします。
名前を入れることで自分に対して責任が出てきます。※入れないイラストレーターの方もおられます。
描いた絵を皆で見せ合い。手のポーズひとつとっても自分の絵とずいぶん違いますね。



続いて、今度は向かいの人の手を描き合いしました。
さっきと同じく、利き手と逆の手で2枚描きます。



今で4枚の絵を描きましたが、
手と体が温まってきて段々描き易くなってきた様子。
絵の上達には数を描くのが大事。
本当にそうだなと体感できたのでは。

ゆっくり言葉を選びながら、丁寧にわかりやすくお話してくださる安齋先生。

描き合いをした人同士でスケッチブックを交換して、描いてもらった絵に自分のサインを入れます。
ご本人にスケッチブックを返して、今度はその人が自分のサインを入れ、画面の中に二人分のサインが。
二人分のサインがあっても完結しているもの、描き過ぎて少しうるさく感じる画面など様々です。
どこで絵を完結させられるかを、バランスを見て自分で判断できるように、と先生。


『週刊文春』の『近田春夫の考えるヒット』という連載で、近田春夫さんが音楽批評をされています。
その連載の、毎回のアーティスト名をもじったダジャレイラストを安齋先生が担当されています。
連載は97年から今も続いており、今で900回近くになるそう!
すごい数ですね!
700回目くらいから周りの方からいいですね、と感想を言われるそうです。
絵が人の心を打つようになるのは難しいことですが、数を重ねて描き続けることは大切。

テーブルのレイアウト、服の選び方、お皿の上の食べ残し方まで、散らかり方にも
美しさがある。
今日から皆さん全員イラストレーターだという気持ちで
あらゆるところに気を配ってみては、と安齋先生。

次回11月7日(土)までに
・たくさんの展覧会を見る(本物を見ることが大切)
・印象に残った展示の一番好きな絵を一点選ぶ
・その作品を模写する(サイズ・画材自由)
※模写する絵は、自分の描きたい方向の絵であること
 必ずしもその絵と全く同じ画材でなく好きに変えてOK
 立体でも書道作品でも選ぶのは自由です

作品発表時は、模写作品の実物が出ている写真やチラシも用意してくること
以上です。

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<安齋先生からトークショーのお知らせです>

『六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015』プレイベント
安齋肇×しりあがり寿×朝倉世界一 「宿題工作展」 トークショー
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015」の出展アーティストの中から「宿題工作展」のメンバーである安齋肇、朝倉世界一、しりあがり寿によるトークショーを行います。
【開催日時】7月26日(日) 18:30~19:30
【開催場所】阪急うめだ本店9階 祝祭広場 (所在地:大阪市北区角田町8番7号)
【参加対象】観覧自由(無料)
【トークコーディネーター】六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015 総合ディレクター 坂本浩章
            (公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団 環境芸術)

「宿題工作展」とは
2002年より始まった安齋肇氏発案の「宿題と工作」をテーマに開催されているシリーズ企画展。
現在メンバーは、安齋肇〈ソラミミスト・イラストレーター〉、朝倉世界一〈漫画家〉、白根ゆたんぽ〈イラストレーター〉、しりあがり寿〈漫画家〉、高橋キンタロー〈イラストレーター〉、薙野(なぎの)たかひろ〈イラストレーター〉、なんきん〈ワハハ本舗俳優/漫画家〉、パラダイス山元〈マン盆栽家・ミュージシャン〉、ミック・イタヤ〈ビジュアルアーティスト)の9名。工作展から派生したバンドOBANDOSの活動も注目を浴びている。

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